つまり、規制されているのは山頂部を含む火口周辺だけであり、麓の観光地や温泉地が一律に立入禁止になっているわけではありません。ただし、火口へ向かう登山道の一部は規制範囲に含まれます。新得町では災害対策基本法に基づき、新得町側の登山口から先の立ち入りを規制しています。登山を予定している場合は、気象庁の火山情報と、登山口のある自治体の規制情報を必ず確認してください。
白金温泉地区は平常営業を続けている
美瑛町は公式サイトで、今回の規制は火口周辺のみであり、白金地区、望岳台および居住区域への規制ではないと明記しています。そのうえで、白金温泉地区は平常営業しており、今後の火山情報に留意しながら通常通り過ごすよう案内しています。上富良野町側の十勝岳温泉地区と吹上温泉地区も、同様に規制の対象外です。
7月の噴火当日、現地を取材した報道では、白金温泉に観光客が訪れており、ホテル側もキャンセルや問い合わせはなく通常営業を続けるとしていました。とはいえ、これは「今後も絶対に安全」という保証ではなく、その時点の状況を示したものです。地元では観光へのキャンセル影響を警戒する動きも出ています。宿泊を予定しているなら、施設へ直接確認しておくのが確実でしょう。
最新情報は気象庁と美瑛町の発表で確認する
火山の状況は刻々と変わります。SNSに流れる短い映像だけで判断せず、撮影された時刻と場所、そして公式発表を確かめる姿勢が欠かせません。噴火警戒レベルは噴火の有無ではなく、影響が及ぶ想定範囲によって決まるため、噴火が起きてもレベルが変わらないことがある一方、噴火していなくても引き上げられることがあります。
確認すべき情報源は2つです。気象庁の火山情報では警戒レベルと警戒範囲が随時更新され、美瑛町の公式サイトでは地区ごとの規制状況と避難経路図が公開されています。美瑛町は白金温泉地区の避難経路図をPDFで配布していますので、宿泊するなら目を通しておくと安心です。現地では風向きや降灰、異臭に注意し、自治体からの指示があればそれに従ってください。出発前の確認を習慣にしておけば、必要以上に不安になることも、油断することもなくなります。
白金温泉の周辺で立ち寄れる場所

白金温泉の魅力は、湯だけで完結しないところにあります。温泉街を数分歩けば落差30メートルの滝があり、車を5分走らせれば美瑛を代表する青い池に着きます。温泉を拠点にすると、白金エリアの見どころがひととおり収まります。
白ひげの滝は徒歩3分の距離にある
白金温泉のシンボルが白ひげの滝です。白金観光センター前の公共駐車場から歩いて3分、温泉街の中心に架かるブルーリバー橋の上から見下ろす形になります。落差はおよそ30メートル。岩肌の割れ目から染み出た地下水が幾筋にも分かれて落ちる姿が、白い髭のように見えることからこの名が付きました。
この滝は、川の水が落ちているのではなく、十勝岳の伏流水が地層の隙間から直接流れ出しています。潜流瀑と呼ばれる種類で、日本では珍しいものです。滝が注ぎ込む美瑛川はコバルトブルーに輝き、通称ブルーリバーと呼ばれています。
下流3キロメートルほどの場所にある青い池が青く見えるのも、同じ水が流れているためです。滞在時間は10分から15分ほどあれば十分でしょう。橋の上流側の欄干からしか滝は見えませんので、混雑時は場所待ちが発生します。
白ひげの滝のライトアップは通年で行われている
青い池のライトアップは期間限定ですが、白ひげの滝は2018年11月から通年で常設のライトアップが行われています。点灯は日没時刻から21時までです。5月から10月は18時から21時、11月から4月は青い池と同じ時刻に合わせて点灯します。
冬の光景は特に評判です。滝から立ちのぼる水蒸気が周囲の木々に付着して霧氷をつくり、白い滝筋と雪、黒い岩肌のコントラストが照明に浮かび上がります。青い池のライトアップ期間中であれば、両方を一晩で回ることもできるでしょう。
ただし、夜間は足元が見えにくく、冬は氷点下10度を下回ることもあります。滑りにくい靴と十分な防寒を用意してください。点灯時間は年によって変わりますので、美瑛町の公式サイトで最新をご確認ください。
青い池までは車で5分かかる
白金温泉から美瑛市街方面へ約3キロメートル下ると、白金青い池に着きます。車ならおよそ5分の距離です。温泉に泊まれば、観光バスが到着する前の静かな時間帯や、夕方の落ち着いた時間に訪れられるという利点があります。
バスを使う場合は、白金温泉から美瑛駅方面の便に乗り、白金青い池入口で降りると3分ほどで着きます。徒歩でも移動できますが、片道40分から50分ほどかかりますので、時間に余裕があるときの選択肢でしょう。
なお、青い池の駐車場は2026年7月に料金が改定され、普通自動車は1,000円になりました。旧料金の記載も残っていますので、予算に組み込むときは注意が必要です。青い池の詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
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