──勝つこと以上に大切なものは何ですか。
「人間性ですね。」
即答だった。
「どんな活動をしているか。どんな練習をしているか。どういう人間でいるか。そういう部分がすごく大事だと思っています。」
子どもたちに伝えたいこと
──明日、初めてパデルを見る子どもがいるとしたら。
「パデルじゃなくてもいいと思うんです。」そう前置きした佐藤千文選手。。
「何か一つ、自分が夢中になれるものを見つけてほしいです。」
その言葉には実感があった。
「好きなことを見つけると、人としても成長できると思うんです。」
トップアスリートになることが目標ではない。加えて、トップアスリートとして勝ち続けることも目的ではない。佐藤千文選手が子どもたちに伝えたいこと。それは、好きなものを見つけることが人としての成長に繋がるということだった。
10年後に語り継がれるアジア大会に
──10年後、このアジア大会をどんな大会だったと振り返りたいですか。
「歴史に残る大会だったと言いたいですね。」
そして最後にこう語った。
「日本でパデルがすごく盛り上がったね、と言えるような大会になったら嬉しいです。」
メダル獲得だけではない。
パデルという競技の未来を切り開くこと。そして、子どもたちの未来にパデルが少しでも助けになること。
それこそが、パデル日本代表・佐藤千文選手が本当に目指しているものなのかもしれない。愛知・名古屋で開催されるアジア競技大会。その歴史的な舞台へ向けて、佐藤千文選手の挑戦は続いていく。

















