韓国ソウルの歴史と文化が息づく王宮、景福宮

朝鮮王朝の正宮としての格式と魅力

1395年に朝鮮王朝の初代王・李成桂（イ・ソンゲ）によって創建された正宮、景福宮（キョンボックン）。敷地面積は約34万㎡に及び、勤政殿や慶会楼などの国宝建築が点在する。

建築は色鮮やかな丹青模様が施された木造構造が特徴で、王権の象徴として荘厳な空間が広がる。現在も復元工事が進められており、伝統と現代が融合した観光地として国内外の観光客に人気を集めている

無料で楽しめる伝統儀式、守門将交代式

毎日開催されるフォトジェニックなイベント

景福宮では、守門将交代式を毎日（火曜除く）10時と14時に開催。衛兵たちは「クンムチョン」と呼ばれる韓国伝統の軍服をまとい、赤・青・黄など五方色を基調とした華やかな韓服姿で登場する。丹青模様が施された衣装は王朝時代の格式を象徴し、厳かな行進はまるで歴史ドラマの一場面のようである。

交代式は光化門前の広場で行われ、無料で鑑賞可能。観光客にとって絶好の撮影チャンスであり、訪問時にはぜひ時間を合わせて見学したいイベントである。

韓服レンタル体験で韓国文化を身にまとう

景福宮周辺で気軽に楽しめる衣装体験

景福宮周辺には韓服レンタル店が多数あり、観光客は伝統衣装を着て宮殿内を自由に散策できる。韓服着用者は入場料が無料になる特典もあり、写真映えするスポットとしても人気が高い。ヘアセットやアクセサリー付きのプランも充実しており、初心者でも気軽に楽しめる。

中でも「クルミ韓服レンタル景福宮店（+82-2-723-4181）」は、日本語対応・LINE予約可能で、清潔な衣装と丁寧な着付けが好評。景福宮駅から徒歩すぐの立地で、初めての韓服体験にもおすすめである。

BTSファン必見、聖地巡礼スポットとしての景福宮

人気楽曲の撮影地として注目を集める

景福宮は、BTSの楽曲「IDOL」や「Mikrokosmos」の撮影地としても知られている。勤政殿では「IDOL」、慶会楼では「Mikrokosmos」が披露され、幻想的な夜の宮殿が舞台となった。

出演したメンバーはRM、JIN、SUGA、J-HOPE、JIMIN、V、JUNGKOOKの7人で、韓服を再解釈した衣装で韓国文化の美しさを世界に発信した。ファンにとっては聖地巡礼の場であり、K-POPと伝統文化が融合する特別なスポットである。

景福宮へのアクセス、空港・市内からの行き方

地下鉄・空港鉄道・タクシーで快適に到着

景福宮へは地下鉄3号線「景福宮駅」5番出口が最寄りで、ソウル駅から約10分で到着。仁川空港からは空港鉄道AREXでソウル駅まで約43分、地下鉄乗り換えで約1時間。金浦空港からは約30分。荷物が多い場合はタクシー利用も快適で、所要時間は約1時間である。