東大阪は東花園駅から歩いて約12分。花園ラグビー場の熱気が届くほどの距離に、地元で長年愛されてきた粉もんの名店「春美」がある。創業は40年以上前。たこ焼きとお好み焼き、そしてラグビーという東大阪らしい文化が交差する場所だ。工業都市としての顔を持ちつつ、作家・司馬遼太郎や田辺聖子のゆかりの地としても知られるこの街に、春美は静かに根を張っている。

ラグビーボール型のたこ焼き「たこぼん」｜見た目も味もクセになる逸品

春美の名物といえば「たこぼん」。えびせんべいにたこ焼きをサンドしたユニークな逸品で、ラグビーボールを模したその形が印象的だ。外側はパリッと香ばしく、中はふんわりとろける食感。素朴ながらも飽きのこない味わいで、しかも6個入りで300円台という手頃さ。プロのラガーマンから地元の学生まで、幅広い層に親しまれているのも納得だ。 。

人情と味が息づく東大阪のたこ焼き店

店主は奥野春美さん。鹿児島県隼人町の出身。近鉄の観光バスガイドとして大阪に移り住み、結婚を機に東大阪へ。自宅前の敷地に店を構えたのが始まり。以来、春美さんの温かい人柄に惹かれ、足繁く通う常連客も多い。

豚玉のお好み焼きも絶品！五感で味わう大阪の粉もん文化

もう一つの人気は、豚玉のお好み焼き。キャベツの甘みとソースの香ばしさが食欲をそそる。鉄板で焼き上がる音、立ち上る湯気、漂うソースの香り。五感を刺激する、これぞ大阪の粉もん文化。

ラグビーファン必見！花園観戦の前後に立ち寄りたい粉もんの名店

店内には、ラグビー選手のサインやユニフォームがずらりと並ぶ。スポーツファンにとっての憩いの場。地域に根ざした味と空気が、ここにはある。花園を訪れるときのためにチェックしておきたいお店だ。