
ほとんど水が流れていない水無川-平床大輔撮影
そんな愚にもつかないことを考えながら川沿いの道を歩いていると、橋1本分上流へ行ったところで、河原の遊歩道へ下りられる階段があったので、ここから先はその遊歩道を伝ってスタジアムを目指すことにする。とても気持ち良く散歩できる道で、地元の人々が散歩させている犬たちも大層気持ち良さそうに歩いている。
川原越しに見える丹沢の山々も美しい。そんな遊歩道には、100mおきくらいに、「川の急な増水に注意しましょう」という注意喚起の看板が立っている。上流で大雨が降ると、川の水が急に増えるらしく、その看板の数の多さから推し量ると、結構な頻度で起こっていることなのだろう。

「川の急な増水に注意しましょう」という注意喚起の看板-平床大輔撮影
なるほど、水無川もやる時はやるのである。自然の脅威を甘く見ては行けないのだ。今、眼前に広がる水の無い川は世を忍ぶ仮の姿であり、ひとたび上流の山で大雨でも降ろうものなら、猛々しい暴れ川という本性を現すのである。だったら、水無川などというネーミングで、人を油断させるのはやめて欲しい気もする。
しばらく遊歩道を歩くと、堤の南側が桜並木になるので、ここで河原から堤へ上がる。ここは1度、桜の咲く時期に訪れたことがあり、その時は見物客で賑わっていたが、6月に用のある人はあまりいないようで、週末の昼下がりの桜並木はしんとしていた。道沿いの紫陽花は見頃りーを迎えており、それが遠からず到来する雨降りのシーズンを想起させる。紫陽花は梅雨の使者だ。

道沿いの紫陽花は見ごろ-平床大輔撮影
キッチンカーでビールとたこ焼きをゲットする
目指す中栄信金スタジアム秦野は、桜並木を400mほど歩いた先にあった。有り体に言って、なんの変哲もない、こぢんまりとした地方球場である。ボールパークではなく、飽くまで野球場という風情。辺り一帯はカルチャーパークという総合運動公園になっており、球場以外にも、市営プール、テニスコート、陸上競技場があり、体育館や図書館、そしてコンサートホールが隣接している。

中栄信金スタジアム秦野の外観-平床大輔撮影
気になるのは、飲食関係だが(昼食を摂っておらず、川沿い南側の道にコンビニやスーパーはなかった)、球場近くの広場に数台のキッチンカーが出動しているのを発見し、安堵する。ここで生ビール500円、たこ焼き(8個入り)500円を購入。
この日は、”大垣ミナモ”vs.”ビックカメラ高崎 ビークイーン“、”デンソー ブライトペガサス”vs. “NECプラットフォームズ レッドファルコンズ“、そして”太陽誘電ソルフィーユ”vs.”日立サンディーバ“の3試合が組まれており、チケットは通しで自由席のみとなっていて、大人は前売りで1,500円也。当日券は2,000円。
私は大手チケットサイトで前売りを買っていたのだが、発券するのに手数料やなんやかんやがかかり、最終的に1,995円支払った。うーむ、なんかモヤモヤしますね。ただ、日がな3試合観戦できるのだから、価格自体に文句はない。なお、当日券の場合、中高生は1,300円でこどもは無料となっている。

スタジアム周辺のキッチンカーやブース‐JDリーグ提供
外の広場には、キッチンカーの他に、各チームがブースを出しており、物販のほか、チーム紹介のパンフレットを無料配布していたので、それらもゲット。いずれのチームも、このパンフレットが選手名鑑になっているので、これは観戦のお供として必須である。
ビールとたこ焼きを手にスタジアムに入場すると、既に第2試合のデンソー対NECが始まっており、とりあえずバックネット後方に席を確保。この日の天気予報は、サイトによっては午後から傘マークを表示する不穏なものもあったが、薄曇りの空模様を見る限り、降雨の気配はない。
スタンドをざっと見渡したところ、第2試合の観客は200人以上300人未満という感じか(後日、JDリーグのサイトで来場者数を確認したところ、この日は3試合全て861人となっていた。通し券だと、確かに試合ごとの観客動員数はカウントが難しそうだ)。
