春休みどこ行く?春休み旅行2026|伊勢神宮・掛川花鳥園・穂高荘・伏見稲荷特集

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スピアーズのファン・オレンジアーミー
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スピアーズのルディケHCと前川GM(右)

ルディケHCと前川GM(右)‐斉藤健仁撮影

我慢強く、選手たちに向き合ったルディケHC

そんなルディケHC、立川をチームに誘ったのは前GM(ゼネラルマネージャー)の石川充氏(現・ビジネスパートナーシッププロデューサー)だ。

クボタは東日本社会人リーグ時代から、伝統的に強力FWが武器。ルディケHCもFWを軸にチーム強化に着手した。ただ、2016-17、2017-18シーズンの12位、11位。なかなか結果を残すことはできなかった。

やはり、ルディケHCにとっては初の本格的な海外リーグでの指導。しかも完全なプロクラブではなく、当時は日本人選手の多くは働きながらプレーしていた。こういった環境にすぐになじむことができなかったのだろう。

ただ、スピアーズの首脳陣は結果の出なかったルディケHCを信頼し、指揮官は若手の成長を促しつつ、我慢強く、選手たちに向き合った。そして3シーズン目は7位と中位に入る。

さらにコロナ禍を挟んで、元日本代表の田邊淳アシスタントコーチが入閣後の5シーズン目。その2021年に3位になり、強豪チームの仲間入りを果たす。さらにリーグワンが始まると2022年も3位、そして2022-23シーズンには遂に日本一に輝いた。

若手を積極的に起用することで知られるルディケHC。1月のトヨタヴェルブリッツ戦の後も、「若手選手が躍動していることはエキサイティングだし、数年前リクルートした選手が毎シーズン成長している。廣瀬(雄也)、押川(敦治)、(山田)響、(松下)怜央のハードワークを見ることができてうれしい」と満足そうに話していた。

若手の日本代表CTB廣瀬

若手の日本代表CTB廣瀬‐斉藤健仁撮影

応援する人が誇りを持てるチームに

もちろん、練習や試合で高いパフォーマンスが要求される。それを発揮しない限り、試合で起用しない方針は徹底している。

また、コーチやスタッフを信頼しているルディケHC。役割を与えた後はあまり口うるさく言うことはなく、仕事を任せるタイプだという。

以前は採用を担当していた前川泰慶GMは「どんな選手を獲ってきてほしいとか、フランから言われたことはなかった。どういった新人を獲るかは自分で考えてやっていた」と話す。

また、「勝つラグビーをすることで、応援するみなさんに誇りに思ってもらえるように戦っていきたい」と話すルディケHCが好んで使う言葉で、トップリーグ時代からクラブのビジョンとなっているのが、『Proud Billboard』(誇りの広告塔)だ。

勝つラグビーを目指すことで、会社だけでなく、地域やスポンサーなどスピアーズに関わる、すべてのステークホルダーにとって誇りになる、という思いが込められている。

“オレンジアーミー”とともに築いたホームの誇り

トップリーグ時代の2019年から『えどりく』こと、『江戸川区陸上競技場』を使用。さらに、クラブカラーのオレンジから、スピアーズのファンは『オレンジアーミー』と呼ばれるようになった。

2022年、リーグワンになると、『えどりく』をホストスタジアムとして使用。つづく2023年3月にはネーミングライツで、『スピアーズえどりくフィールド』になった。なお、2019年から続くスピアーズの『えどりく』での不敗神話。こちらは2月末で「27」まで伸びている。ホストスタジアムでは無類の強さを発揮しているスピアーズだ。

『えどりく』こと、『スピアーズえどりくフィールド』

『えどりく』こと、『スピアーズえどりくフィールド』‐斉藤健仁撮影

次のミッションは『連覇』と『ホストスタジアム』

また、スピアーズの運営もトップリーグ時代よりもプロ的になった。これにより、ホストエリアの活性化に積極的に寄与している。

2020年9月、江戸川区と連携協定を結んでいる。加えて、「SDGs推進に係る連携と協力に関する協定」も結んだ。ラグビーの体験イベントだけでなく、子ども食堂へ選手の派遣、ふれあいイベント、練習見学会… さらには、食品ロス削減に向けた取り組みまで、SDGsの活動を連携して行っている。

また、『えどりく』は5000人ほどしか収容できない。このため、昨年から1万5000人収容の球技場への改修が前向きに検討されている。いずれにせよ、スピアーズは今後も船橋市にあるクボタ京葉工場の練習場でトレーニング。そして、江戸川区でホストゲームを行っていく。

クラブが描く未来像と“黄金時代”へのロードマップ

石川氏は「GMの経験を還元しながら、新しいところにバンバン行って、関係性を作りたい。しっかりと、まず江戸川区にコミットして、江戸川区のファンを増やしたい。そして5年くらいを目処にホームスタジアムを持ちたい」と話している。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
この記事に関連する人物
中山 亮平

1988年生まれ、大阪府出身。日本ラグビー界屈指のBKとして浦安D-Rocksで活躍中。日本代表通算30キャップを誇り、ラグビーワールドカップでは、2019年日本大会と2023年フランス大会に出場。2019年日本大会では、日本代表初のベスト8入りに貢献した。東海大仰星高校3年時には花園で全国制覇を果たし、早稲田大学でも1年時から大学選手権優勝を経験。コベルコ神戸スティーラーズでは12シーズン活躍し、2025-26シーズンからは浦安D-Rocksへ移籍した。

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