そうした球児にとって、長崎西の戦いは夢物語ではない。「この環境でも、ここまでできる」という事実を、甲子園という舞台で示したからだ。

エース・熊が好投し中盤以降を締めた-Journal-ONE撮影
長崎西の健闘が全国へ飛び火する
今年1月、長崎で開催されたプロバスケットボールリーグ、B.LEAGUEのオールスター。ここでも、同校OBの田中大貴(サンロッカーズ渋谷)がMVPに輝いた。競技は違えど、文武両道の精神を体現する存在が、今も第一線で活躍している。
三塁側ベンチ近くで拍手を送り続けたOBの言葉も、その延長線上にある。18年前の悔しさを知る人が、初回の先制に「凄い」とつぶやく。その一言こそが、この試合の価値を端的に表していた。
長崎西の75年ぶりの春は、終わりではない。それは、地域と次の世代へと受け継がれていく、確かな始まりだった。加えて、長崎西の健闘は他県の進学校の選手たちにも響いたはずだ。全ての高校球児に甲子園は開かれている。この夢を果たすべく、夏の県予選に向けた戦いは一層盛り上がるに違いない。





















