シーホース三河は、経験に裏打ちされた揺るがぬ自信を得た。それを武器に、チャンピオンシップという大舞台へと挑む。
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シーホース三河、CSへ向かう自信と勢い
誰が相手でも勝負ができるという沸々とした自信がみなぎる。白星を並べ良い波に乗っているということもあるが、年月をかけて培ってきたものが、自信の土台となっているようにも見える。
シーホース三河のことだ。
2025-26のBリーグ・レギュラーシーズンがまもなく終わり、今週からはチャンピオンシップ(CS)が始まる。
同チームは4月25日からホームでの2連戦でウィングアリーナ刈谷で三遠ネオフェニックスを迎え、2連勝を飾り連勝を7にまで伸ばした。
三遠との対戦まで3年連続のポストシーズン進出(通算6度目)は決めていたものの、目指すのはそこではない。シーホース三河が見据えるのは、リーグ制覇だ。

チームの中心、日本代表でもある西田-永塚和志撮影
シーホース三河の試合が示した完成度
25日のシリーズ初戦は、シーホース三河の勢いを象徴する試合となった。
出だしはCS進出の可能性を残す三遠が、気迫の戦いぶりでわずかながら流れを引き寄せる。
だが第1クォーター半ば、ともに38歳の大ベテラン、石井講祐と帰化選手のトーマス・ケネディがベンチから出てくる。そして、高い強度と熱量のこもったプレーでチームに勢いをもたらした。
以降、チームは勢いと自信を雪だるまのように時間が進むにつれて大きくし、三遠を87-67と大差で下した。
「どの選手も自身の役割がわかっていて、彼らはそれぞれの役割の中でスーパースターであろうとしています。それはとても大切なことなのです」。
試合後、三河のライアン・リッチマンヘッドコーチはこのように話した。この日の三河は先発以外の選手たちが合わせて39もの得点をもたらし、石井やケネディー、久保田義章、シェーファー アヴィ幸樹といった選手たちが活力をベンチからコート上に持ち込んだ。リッチマンHCの言葉はこのような層が厚く、様々なタイプの選手を抱えることについての手応えを聞かれてのものだった。

相手のディフェンスを切り裂く長野-永塚和志撮影
勝てるチームに共通する「文化」と成長
安定した成績を残し上位に来るチームにえてして言えることは、より多くの選手に出場の機会を与えながら試合ごとに「勝ち筋」を見つけられることだ。
「シーズンを通してタイムシェアをしながら、誰が出てもというような形でやってきて3年目なので、全体としてしっかりと成長ができているというのは自分たちも感じているところです」。
シーホース三河の主将、須田侑太郎はこのように語った。時間をかけて育ててきた、チームとして勝ちにいくという「文化」が成果を表し始めたといった意が彼の言葉にこめられていた。
文化を一朝一夕に作り上げることはできない。近道はない。愚直に努力の日々を、年月を積み重ねていくしかない。そうしていくうちに、経験が蓄積される。経験は自信や精神の安定を呼び込む。

シーホース三河の主将・須田‐永塚和志撮影
劣勢でも崩れない強さの正体
シーホース三河が手にした「慌てない」強さ
シーズン後半戦。チームの中心選手の1人で、日本代表でも活躍する西田優大は今の三河は劣勢でも慌てることがなくなったと話していた。やはり強いチームに共通するこの質について、須田も同じように感じている。
「やっぱり崩れなくなったというか、本当に優大が言った通りで慌てなくなりました。いい意味で『なんとかなる』じゃないけど、みんな肝が座った感じが今、雰囲気としてあります」。
「それはでも、うまくいかないことを経験して、改善をしながらそこの領域にたどり着いている。ですから、残りの試合もそうだし、CSは流れを一度持っていかれると終わっちゃう(ような舞台な)ので、そういうマインドでCSでもできた時に確固たるシーホース三河のバスケットができると僕は感じています」。

中心選手の西田もチームの雰囲気に手応え‐永塚和志撮影
経験が支える役割理解とチーム力
崩れなくなったのは、なぜなのか。大きな理由としては、経験という言葉に収斂されるだろう。今シーズンのシーホース三河はトーマス・ケネディとアーロン・ホワイト(ともに富山グラウジーズから移籍)が新たに加わった。しかし、大半は前年から所属している選手たちだ。

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