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名古屋D ホーム最終戦での手痛い敗戦
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名古屋Dが満員のIGアリーナで迎えたレギュラーシーズン最終戦。それは、結果以上に多くの現実と課題を突きつける一夜となった。

名古屋D、宇都宮が支配した40分間とホームの空気

名古屋Dに突きつけられた試合開始からの現実

バスケットボールの試合の40分間でチームが高い熱量を保ち続けることが容易ではない。それは、選手たちの熱闘を見守る観衆の応援にも通底するところがあるように思える。そんなある種の残酷さが巨大なアリーナ内に漂った。

4月26日に行われた名古屋ダイヤモンドドルフィンズと宇都宮ブレックスの連戦の2戦目。ホームの名古屋Dは、試合開始直後から宇都宮に易々とシュートを決められた。一方で、自分たちはスコアボードになかなか得点を刻めない。いきなり先制パンチをなんども打ちつけられたといったところだった。

前日も18点差(69-87)と差をつけられて敗れていた。それだけに、あってはならないことだった。

名古屋Dのショーン・デニスヘッドコーチは「コーチとしては選手たちに試合の開始から戦ってもらえるような、良い方法を見つけるべきでした。」と、自身に責任を求めた。

はたしてこの2戦目も名古屋Dは74-90と大きく点差を引き離されて、敗戦した。結果、宇都宮の東地区優勝をここで決められた。

試合を振り返るショーン・デニスHC‐永塚和志撮影

試合を振り返るショーン・デニスHC‐永塚和志撮影

満員のIGアリーナに生まれた熱と湿り気

名古屋Dにとって、この試合はレギュラーシーズンの最終戦だった。今シーズン、同チームは開業したばかりのIGアリーナを新たな本拠とするようになった。

その結果、球団史上最多となる13,848人もの観客を飲み込んだ。これにより、今シーズンにおける名古屋Dのホーム平均観客動員数ものべ308,424人に。平均では10,281人となりリーグ1位をほぼ確定させている)。

しかし、満員の観衆で埋まった同競技場内の空気は常に熱気で充満していたわけではない。事実、湿り気を帯びる時間帯も少なくなかった。

理由は先に記したように、Bリーグのディフェンディング王者である宇都宮が容赦なく強さを発揮したからだ。

名古屋Dも、今シーズン初先発を果たしたジェイク幸輝・ホルツやベンチからの出場だった佐藤卓磨らの必死のプレーぶりと活躍はあった。しかし、攻守で淡々とプレーを決める宇都宮。その結果、名古屋Dが大きな波を作ることを許さなかった。

名古屋D ホーム最終戦に駆け付けたブースターたち‐永塚和志撮影

ホーム最終戦に駆け付けたブースターたち‐永塚和志撮影

王者が示した「勝者の文化」と埋まらなかった差

名古屋Dがいいプレーをすれば、宇都宮はすぐにやり返しながら差を広げる。デニスHCも自軍が及ばなかっただけでなく、「ブレックスがなぜ現王者で、EASLも獲り、今年のCS(チャンピオンシップ)でも優勝候補の一角であるかを示しました。とりわけ彼らのシュートを決める能力はお手本のようでした。加えて、ほとんど完璧なものでした。」と、力の差を認めざるを得ない弁を残した。

名古屋Dはスコット・エサトンを4月12日のシーホース三河戦から。さらに、アラン・ウィリアムズを同22日の滋賀レイクス戦から故障で欠いている。エサトンは左足の捻挫、ウィリアムズはコンディション調整が理由となっている。

こうして、主要なビッグマン2人を欠いた名古屋Dは失速。宇都宮との2戦目の敗戦は名古屋Dにとって今シーズン最長の4連敗目となった。

昨シーズンは惜しくもポストシーズン進出を逃した名古屋D。2025-26シーズン、ウィリアムズ(名古屋Dに以前も所属)、アーロン・ヘンリー、カイル・リチャードソン(帰化枠)、小澤飛悠などを新たに獲得するなどロスターをテコ入れした。

その結果、開幕から20勝3敗という好スタートを切ることに成功。名古屋Dの視界は、初のBリーグ制覇へ向けて良好だった。

ところが、ここに来てエサトンとウィリアムズの離脱。痛いのは言うまでもない。プレーオフへの切符は確保はしているものの、宇都宮への連敗によって西地区での順位は2位から3位へと転落。この時点でCSクォーターファイナルでのホーム開催権を失ってしまった。

CS進出を決めた名古屋Dではあるが…‐永塚和志撮影

CS進出を決めた名古屋Dではあるが…‐永塚和志撮影

勝者が共有する「文化」と追いつけなかった現在地

相手が宇都宮という勝ち方を知り、勝つ方法が確率されたチームだった。そのことも、落胆に拍車をかけたところはあっただろう。

■記者プロフィール
永塚 和志
フリーランススポーツライター。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、FIBA W杯や米NCAAトーナメントを取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

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  • アクセス
    東海道新幹線 名古屋駅 - 名古屋地下鉄桜通線(5分)- 久屋大通 - 名古屋地下鉄名城線(4分)-名城公園 - 徒歩3分
  • その他
Journal-ONE記者の永塚和志氏
取材・文:
永塚 和志( 日本 )
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