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名古屋D ホーム最終戦での手痛い敗戦
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千葉ジェッツ所属時にはリーグ優勝も経験している佐藤。宇都宮の培ってきた勝者の「文化」や「姿勢、振る舞い」は「全てのBリーグのチームが目指すべき姿」だと前置きする。そして「ドルフィンズはまだそのレベルに至っていない。」と率直なもの言いをして、こう言葉を続けた。

「今日もこれだけのファンの人たちが来てくれて、どれだけ点差を開かれたとしても(戦う)姿勢を貫かないとだめだということが一番。どんな展開になってもプライドを見せ続けることが大事だと思います」。

「言い訳なんていくらでもできる状況。しかし、そういう時にこそチームの強さが見えると思います。おそらく宇都宮さんは2人、外国籍がいないとしても強い。チームの中で共通意識を持っていると、どの選手が出ても変わらないっていうのが一番の強さだと思います」。

千葉ジェッツでプレーした佐藤卓磨‐永塚和志撮影

千葉ジェッツで優勝経験を持つ佐藤卓磨‐永塚和志撮影

名古屋Dを襲った故障と順位転落という現実

名古屋Dの在籍6年目の正ポイントガードで日本代表でも活躍する齋藤拓実。

宇都宮とのチームとしての差について「現実を突きつけられたような形」だと吐露した。現実という言葉は佐藤も用いた。シーズンがまだ半ばならともかく、プレーオフ直前での連敗とその内容。それに、2人とも失望の色を隠しきれなかったのはしかたがないことではあった。

エサトンとウィリアムズがいつ復帰できるのかは、不明だ。しかし、デニスHCや齋藤らは頭を下げずに前向きに、攻撃的な姿勢でプレーをすることの重要性を強調した。でなければ、何も好転などしないからだ。

だからこそデニスHCは、宇都宮との2戦目の敗戦の内容に「失望」を覚えた。チームが前向きな姿勢を示すことができていたかどうかといえば、そうではなかったのではないかという疑念が残ったからだ。

「誰かが欠けているからというふうに考えていてはだめ。今いる選手たちのことだけを考える。その中でどうすれば最もいい戦い方ができるかどうかを考えねばなりません。そしてそれをさせてあげるのが私の仕事でもあります」。

名古屋Dの司令塔・齋藤拓実‐永塚和志撮影

名古屋Dの司令塔・齋藤拓実‐永塚和志撮影

アンダードッグとして迎える最終節、その先にあるもの

名古屋Dが取り戻すべき“志向するゲーム”

レギュラーシーズンの最終節で名古屋Dは三遠ネオフェニックスと対戦する。まだCSでのシード順が動く可能性がある。名古屋Dにとっては当然、負けられないものとなる。もっとも、シード順以上に彼らが志向するゲーム――たとえエサトンとウィリアムズがいなくとも、だ――を取り戻し、連敗で減退した自信を取り戻すことのほうがポストシーズンへ入るにあたって先決であるようにも思える。

名古屋Dの今シーズンここまでの平均失点はB1 2位の74.5だ。フルコートでのゾーンディフェンスは彼らの十八番。それにより相手のオフェンスを停滞させるとともに、そこからのボール奪取からの得点をすることでペースをつかむ。攻撃的なディフェンスで接戦に持ちこみたい。

齋藤と共に加藤嵩都の攻守にも期待だ‐永塚和志撮影

齋藤と共に加藤嵩都の攻守にも期待だ‐永塚和志撮影

個の責任と、アンダードッグとしての覚悟

オフェンスでは、エサトン、ウィリアムズの不在が続くようならば、ありきたりなもの言いながら他の選手たちによる躍動が必須だ。

名古屋Dのオフェンスで齋藤とエサトンのコンビネーションによるピック・アンド・ロールからの得点。それは一つの大きな武器となってきた。

しかし、それが発揮できない現状について齋藤は、「多少のコンテストショット(相手に守られながらで打つシュート)は、僕自身は現状だと打たなきゃいけないのかなとは感じています。僕やアーロン・ヘンリーというところがしっかりと取れるところで取っていかなきゃいけないと思います。」と話している。

チーム浮沈のカギを握るアーロン・ヘンリー‐永塚和志撮影

チーム浮沈のカギを握るアーロン・ヘンリー‐永塚和志撮影

デニスHCは、数年前のシーズンでコロナウイルスや故障者の多発がありながらも勝利を重ねた。その事例を引き合いに出しつつ、名古屋Dには困難な状況に屈しないことについて自負を示した。

そして同氏はチームに対してこう訴えかけた。「そのようにアンダードッグだった時のことを思い出し、すべてをぶつけよう。」と。

■記者プロフィール
永塚 和志
フリーランススポーツライター。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、FIBA W杯や米NCAAトーナメントを取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

「X」アカウント https://x.com/kaznagatsuka
アクセス

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Journal-ONE記者の永塚和志氏
取材・文:
永塚 和志( 日本 )
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