
シヨン投手も韓国チームには欠かせない戦力となっていた-Journal-ONE撮影

シヨン投手も韓国チームには欠かせない戦力となっていた-Journal-ONE撮影
一方、得点をしないと勝てないのがソフトボール。投手陣が失点を防いでいても、攻撃陣が点を取れないと試合に勝つことはできない。しかし、ソフトボールの攻撃において大事なのはバッティングだけではない。フィールドが小さいからこそ、走塁も得点を左右する大きな要素となるのだ。
久門監督は昨年の苦い経験をこう明かしてくれた。
「昨年、中国で行われたアジアカップ。そこでランナー1塁から外野の頭上をギリギリ越える大きな長打を打ちました。しかし、その打球で走者はタッチアップをするかどうか迷ってしまい、判断が遅れてしまったんです。結局、ホームまで走者は帰れずに得点のチャンスを逃したんです」

攻撃力を高めるには走塁も重要となる-Journal-ONE撮影
アジア勢のレベルの高い投手を攻略するのが難しいからこそ、走者の判断一つが勝敗を分けるのだ。冬の伊予銀行との合同練習では、内野連携時の走者の動きに注目。隙さえあれば次の塁を狙うという積極的な走塁をしている姿勢を、韓国代表選手にも叩き込んだ。久門監督が言うには、韓国の選手たちは普段の練習でここまで積極的な走塁をすることはないというのだ。
「アウトになってもいいから、積極的な走塁ができるようになってほしい」
久門監督はそう語り、走塁面から攻撃の幅を広げようとしていた。
久門監督から見た韓国の選手たちは非常に素直で感情表現が豊か。感情が素直に出る分、良い勢いに乗りやすい反面、失敗したときに「萎縮しやすい」という課題もあるという。
「駄目だと思ったら気持ちが萎縮してしまい、それがチーム全体に伝染してしまうことがあります。ソフトボールにおいては良いことばかりではないので、ここも直していきたい。勝っても負けてもいいんだ、くらいの割り切った気持ちで臨んでほしいですね。そこを含めて、僕の最後の挑戦であり、仕事だと思っています」

韓国選手たちはこの壁を乗り越えることができるのかーJournal-ONE撮影
ここまで久門監督の目標は、アジア大会で「ベスト4に入ること」。しかし、それだけにとどまらず、その先の未来も見据えていた。
「今回経験を積んだ選手たちが将来指導者になったとき、次の世代に学んだことを伝えていってほしい。その手助けをすることできれば」
そのためにも、選手たちには「指示待ち人間」になってほしくないと監督は強調していた。
「人の声で動くのではなく、自ら考えて行動してほしい。どこか自信がないように見えるので、相手任せにせず自分たちで動けるようになってほしいんです。 ”百聞は一見にしかず” ということわざ通り、僕たちが口で言うよりも、日本合宿などで高いレベルを直接見て学ぶことが一番大事だと思っています」

韓国ソフトボール界の未来を見据えた指導をした久門監督-Journal-ONE撮影
最後に、アジア大会に向けた戦術や意気込みを久門監督に聞いた。
「まずは選手たちが萎縮しないこと。自信がない選手が多いので、みんなで勢いを作って、ミスをしても前を向いて戦ってほしい」
伝えるべきことはすべて伝えた。あとは選手たちがグラウンドで最高のパフォーマンスを発揮するだけだ。
韓国代表チームは悲願のメダルを獲得することができるのか。

観光代表チームの戦いがついに始まるーJournal-ONE撮影
9月26日から始まるアジアの祭典を、Journal-ONEは最後まで全力で応援していく。

