関東大学対抗戦が9月12日に開幕する。優勝候補の明治大学、早稲田大学、帝京大学が中心となるか。各校のスローガンや注目選手から今季の勢力図を展望する。
今季も優勝争いから目が離せない。まずは、強豪大学が揃う関東対抗戦の8チームから見ていきたい。昇降格がなかったため、8チームの顔ぶれは昨季と同じ。トークセッションでは全員に「今年のチームを一言で表すと?」という質問がされた。

対抗戦8チームの監督と主将‐斉藤健仁撮影
関東大学対抗戦を彩る優勝候補3校の現在地
王者・明治大学、「ALL IN」で対抗戦&大学選手権連覇へ
『ALL IN』をスローガンに掲げたのは、明治大学。伝統のFW(フォワード)、展開力に長けたBK(バックス)で対抗戦と大学選手権の連覇を目指す。今年、HC(ヘッドコーチ)から昇格した高野彬夫監督、FL大川虎拓郎主将(4年)が出席した。
大川主将はボードに『前へ』と書いた。
「長年、明治大学が大事にしてきた言葉だし、今年のチームもこの言葉を大切にしている。どうやったら前に出られるのかをしっかり全員で考えながらラグビーをしている。」
高野監督は『楽』という文字を掲げつつ、「今年の子たちは特にラグビーが好きな子が多いという印象。どんな練習をしてもグラウンド上で本当に楽しそうに取り組んでくれている。」と目を細めた。
今季期待する選手は、走れるPR(プロップ)の田代大介(4年)の名を挙げた。
現在、日本代表として活躍しているSO(スタンドオフ)伊藤龍之介(4年)。彼の大学への合流時期について聞くと高野監督は、「本当にまだ何も決まっていない。しかし、(チームに加わったら)すぐにフィットして、日本代表での学びを活かしてくれると思う。」と期待を寄せた。

連覇を狙う明治大学の大川主将は「前へ」と書いた‐斉藤健仁撮影
昨季2位の筑波大学、「Big Bang」で日本一へ挑む
一昨年の6位から昨年は2位と躍進。粘り強いディフェンスとランナーが揃った筑波大学。筑波大学からは嶋﨑達也監督とPR/LO(ロック)白丸智乃祐主将が参加した。
白丸主将は「今年の筑波の文字は『爆発』にした。今季のスローガンの『Big Bang』(ビッグバン)の意味にもあるが、部員全員が筑波の日本一のために何ができるのか。それを毎日しっかり考えて行動していきたいという思いから『爆発する』にした。」と言葉に力を込めた。
嶋﨑監督は「私は『貫』。一貫性の漢字ですが、主将からあったようにチームが爆発するには一貫性を持って日々、積み重ねていかないと、最後チームが爆発できないと思ったので。」と話した。
なお、チームが注目している選手。まずは、嶋﨑監督がハードワーカーのFL/NO8新里堅志(2年)を挙げた。つづく白丸主将は、ルーキーの司令塔SO杉山祐太朗(京都工学院)が注目選手と話した。
2季連続大学選手権準優勝の早稲田大学、「RISE OVER」で壁を超える
続いて昨年対抗戦3位で、大学選手権準優勝の早稲田大学。
『臙脂』を率いて6シーズン目の大田尾竜彦監督。そして、HO(フッカー)清水健伸主将(4年)が出席した。
『RISE OVER』を今季のスローガンに掲げていることもあり、清水主将は『超える』と書いた。
「2シーズン連続で大学選手権準優勝で終わっているので、その壁を越える。それに加えて個人としての成長の限界を決めないで成長し続ける。そういう壁も越えていくというところで越える、にした。」
いろいろトレーニングをして10kg以上減量したという大田尾監督。「今年のチームを一言で表すなら、『心、踊る』と書かせていただいた。」とコメント。
「学生たちが楽しんでやっているところと、自分のレベルを上げることに非常にひたむきになっている。加えて、そのことがチーム内の成長、競争を生んでいる。今年のチームはボールもよく動いて、ボールが踊るようなラグビーができるようになった。コーチ陣が『次に何をやってくれるのかな?』というようなラグビーをやっている。その結果として勝利につながったらいい。」と本番を見据えた。
注目の選手を聞くと、大田尾監督は1年生ながらFWの核になりつつあるLO笹部隆毅(東海大相模)。一方、清水主将はPR新井瑛大、LO/FL米倉翔と自身と同じく最上級生のFW2人の名を挙げた。

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- 取材・文:
- 斉藤 健仁( 日本 )












