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この記事の目次

下灘駅は「日本一海に近い駅」として名高い

沿線でとりわけ人気が高いのが、下灘駅です。ホームのすぐ先に伊予灘が広がる景色は「日本一海に近い駅」として知られ、映画やドラマのロケ地にもたびたび登場してきました。

「伊予灘ものがたり」は4便とも下灘駅で数分間停車するので、その間にホームへ降りて記念撮影を楽しめます。乗り降りはできませんが、停車中は扉が開き、海をバックにした一枚をゆっくり撮れるのがうれしいところです。

とくに秋から冬にかけての道後編は、夕暮れどきに下灘駅付近を走るため、茜色に染まる伊予灘を眺められる特別な時間になります。ヴェールズの選手たちも、この駅で地域の方々と一緒に記念写真におさまり、景色だけではない駅の魅力を実感したそうです。

お手振りに出会う

「伊予灘ものがたり」ならではの体験が、沿線の人々による“お手振り”です。列車が通ると、田んぼで農作業をしていた方や、練習の手を止めた野球少年、旗やうちわを手にした家族連れが、いっせいに笑顔で手を振ってくれます。

松山駅ではJR四国の社員が横断幕を掲げて見送り、五郎駅ではたぬきに扮した子どもたちがホームで出迎えてくれることもあります。窓越しに近づく笑顔は驚くほど距離が近く、思わず胸が熱くなる瞬間です。

ヴェールズの選手たちも、手を振り返すうちに涙がこぼれそうになったと振り返ります。10年以上にわたって地域に根づき、大切に愛されてきた列車だからこそ生まれる、心の通うおもてなしです。

松山駅へのアクセス

松山駅へのアクセス

「伊予灘ものがたり」の旅は、始発駅であるJR松山駅から始まります。本州方面からは、岡山駅で瀬戸大橋線に接続する特急「しおかぜ」を使えば、乗り換えなしで松山駅までたどり着けます。

飛行機を利用する場合は松山空港が玄関口となり、空港からJR松山駅東口までは空港リムジンバスが便利です。松山駅は高架化にともなって新しい駅舎へと生まれ変わり、以前より快適に過ごせるようになりました。主なアクセスは下記の通りです。

出発地 ルート 所要時間の目安
本州(岡山)方面 JR特急「しおかぜ」で松山駅へ(乗換なし・瀬戸大橋線経由) 約2時間45分〜3時間
松山空港 空港リムジンバス(伊予鉄バス)でJR松山駅東口へ 約15分
松山空港 路線バスでJR松山駅方面へ(料金を抑えたい場合) 約20分

乗車当日は時間に余裕をもって駅へ向かい、出発前のひとときも楽しんでください。なお、運賃や所要時間は変わることがあるため、最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

乗車前後・周辺の楽しみ方

乗車前後・周辺の楽しみ方

「伊予灘ものがたり」の旅は、列車を降りたあとも続きます。発着駅のある松山や大洲には、温泉や城下町といった魅力的なスポットが点在し、乗車前後の時間をたっぷり楽しめます。

ヴェールズの選手たちも、乗車前に砥部焼の絵付けを体験したり、道後温泉に泊まったりと、旅そのものを味わい尽くしていました。ここでは、松山・大洲・砥部の3つのエリアでの過ごし方をご紹介します。

松山では道後温泉で旅の疲れを癒せる

松山には、日本最古級とも言われる道後温泉があります。道後編で夕方に松山駅へ戻ってきたあとは、そのまま道後へ向かい、旅の疲れをゆっくり癒すのがおすすめです。

シンボルの道後温泉本館は、長い保存修理工事を経て2024年に全館での営業を再開し、レトロな趣をふたたび楽しめるようになりました。周辺には商店街や足湯もあり、湯上がりの散策も心地よい時間になります。

ヴェールズの選手たちも乗車の前後で道後エリアに宿泊し、充実した朝食まで満喫したそうです。列車旅と温泉を組み合わせれば、愛媛の魅力をより深く味わえます。

大洲では城下町と大洲城を巡れる

朝の大洲編で伊予大洲駅に到着したら、「伊予の小京都」と呼ばれる大洲のまち歩きが楽しめます。肱川のほとりにそびえる大洲城は、市民の熱意によって2004年に木造で復元されたまちのシンボルで、天守からは城下町を見晴らせます。

八幡浜編や道後編の車窓からもその姿を望むことができ、城のスタッフや観光客が幟旗を振って列車を見送ってくれる一幕もあります。

古い町並みが残る城下町をのんびり歩けば、レトロモダンな列車旅の余韻にひたれます。大洲編で下車したあとの立ち寄り先として、あわせて計画してみてはいかがでしょうか。

砥部では砥部焼の絵付けを体験できる

「伊予灘ものがたり」の食事を彩る砥部焼は、松山近郊の砥部町でつくられています。町内には絵付けを体験できる施設があり、白い器に藍色の絵を描く時間は旅の思い出づくりにぴったりです。

車内で使われる器の多くは女性作家グループ「とべりて」の作品で、乗車前に絵付けを体験しておくと、お食事の器を眺める楽しみが何倍にもふくらみます。

ヴェールズの選手たちも乗車前に砥部焼の絵付けを教わり、車内で「この器はどの先生の作品だろう」と語り合うひとときを楽しんだそうです。体験の予約方法や料金は施設によって異なるので、事前に公式サイトで確認しておくと安心です。

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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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