山側の席も一段高くしつらえてあり、どこに座っても伊予灘の海を眺められるのがうれしいところです。ここでは、1・2号車と3号車それぞれの特徴を見ていきましょう。
| 号 車 | 愛 称 | 主な座席・特徴 | 利用形態 |
|---|---|---|---|
| 1号車 | 茜の章 | 展望シート・ペアシート・ボックスシート | グリーン車指定席 |
| 2号車 | – | 展望シート・海向きペアシートなど | グリーン車指定席 |
| 3号車 | 陽華の章(Fiore Suite) | 貸切個室・シャンデリア照明・カウンター | 2〜8名の個室 |
座席の配置は2026年4月に一部変更されています。詳しい座席表は公式サイトで確認できるので、予約の前に希望のタイプをチェックしておくと選びやすくなります。
1・2号車はどの席からも伊予灘を望める
1・2号車には、いくつかのタイプの座席が用意されています。伊予灘に向いた展望シート、2名で向かい合うペアシート、そして3名以上で予約できる4名用のボックスシートがあり、旅のスタイルに合わせて選べます。
山側の座席は一段高く設けられているため、海側でなくても車窓いっぱいに広がる伊予灘を楽しめる工夫がうれしいところです。全席に無料Wi-FiとUSBポートが備わり、写真を撮ってすぐに共有したいときにも重宝します。
初めて乗車したヴェールズの選手は、ホテルのロビーのような車内の広さと調度品の美しさに目を奪われ、隅から隅まで見て回ったそうです。ゆったりとしたソファ席で過ごす時間は、移動というより上質な滞在に近い心地よさがあります。
3号車「陽華の章」は2〜8名で使える貸切個室
2代目から新たに加わったのが、3号車の「陽華の章(はるかのしょう)」です。ここは2名から8名まで利用できる貸切個室で、「Fiore Suite(フィオーレスイート)」とも呼ばれています。
シックな色合いの内装にシャンデリアがきらめき、豪華さのなかにも落ち着いた雰囲気が漂う特別な空間です。「陽」には列車の温かさ、「華」には沿線を彩る花々、「はるか」には大切な人と過ごすかけがえのない時間という想いが込められています。
家族や気の置けない仲間だけで、周囲を気にせずくつろげるのが大きな魅力です。特別に見学したヴェールズの選手も、いつか家族とこの個室で旅してみたいと声をそろえていました。利用には、一室ごとの個室グリーン券が必要になります。
車内グルメと食事の魅力

「伊予灘ものがたり」の大きな魅力のひとつが、車内でいただくお食事です。地元・愛媛の食材を、砥部焼のうつわで味わう時間は、この列車ならではのぜいたく。
事前予約制の本格的なコース料理から、予約なしでも気軽に頼めるスイーツやドリンクまで、楽しみ方はさまざまです。ここでは、予約して味わうお食事と、車内で自由に選べるメニューに分けてご紹介します。
事前予約のお食事は砥部焼の器で味わう
事前予約制のお食事は、コースごとに内容が変わります。朝の大洲編は地元野菜を使ったモーニング、昼の双海編は内子杉の木箱に詰めたお膳、八幡浜編は瀬戸内の食材を生かしたフレンチ、夕方の道後編はアフタヌーンティーと、どの便でも土地の恵みを堪能できます。
器の多くは女性作家グループ「とべりて」が手がける砥部焼で、アテンダントがその日の雰囲気に合わせて一皿ずつコーディネートしてくれます。ヴェールズの選手たちも、「このお皿はどの先生の作品ですか」とたずねながら味わうひとときを楽しんだそうです。
近ごろは自社で育てたサーモン「サイモン」が使われるなど、内容も少しずつ進化しています。メニューや料金は季節ごとに替わるため、最新の内容と価格は公式サイトでご確認ください。
スイーツやドリンクは予約なしでも楽しめる
事前予約をしていなくても、車内販売でスイーツやドリンクを気軽に注文できます。ケーキなどの甘いものに加え、鮮やかな色合いが目を引くオリジナルドリンクは、伊予灘の海を背にすると写真映えも抜群です。
みかんジュースや愛媛の地ビール・地酒といったご当地の一杯もそろい、選ぶ時間そのものが楽しくなります。ヴェールズの選手たちも、窓辺にグラスを置いて何枚も写真を撮ったり、チームメイトへのお土産にクッキーやキーホルダーを買い求めたりと、車内販売を存分に満喫していました。
お会計は現金のほかPayPayにも対応しています。なお、車内でお食事が提供されるため、水やお茶以外の飲食物の持ち込みは控えるのがルールです。人気のお土産は早めに売り切れることもあるので、気になる品は見つけたときに手に入れておくと安心です。
沿線のおもてなしと見どころ
「伊予灘ものがたり」が多くの人の心をつかんで離さない理由は、車窓の絶景と、沿線に暮らす人々の温かなおもてなしにあります。青く輝く伊予灘、夕日に染まる海、そして日本一海に近いと言われる下灘駅。
さらに、駅や田畑から笑顔で手を振ってくれる地域の方々との出会いが、忘れられない思い出をつくります。ここでは、車窓の見どころと、この列車ならではの“お手振り”の魅力をご紹介します。












