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この記事の目次

層雲峡は、大雪山国立公園の北側、石狩川に沿って断崖絶壁が約24kmにわたって続く大峡谷です。日本の滝百選に選ばれた2本の滝、標高1,984mの黒岳へ一気に上がれるロープウェイ、大雪山系で最大規模の温泉街と、見どころが半径10km圏内にまとまっているのが層雲峡の強みといえます。

ただし、ロープウェイの料金改定や紅葉期のマイカー規制、登山コースの入山ルール変更など、ここ1〜2年で変わった点も少なくありません。この記事では、アクセスや駐車場から見どころ、温泉、季節のイベントまで、訪れる前に知っておきたい情報を最新の内容で整理しました。

層雲峡とは?大雪山が刻んだ24kmの大峡谷

層雲峡とは?大雪山が刻んだ24kmの大峡谷

層雲峡は、大雪山の噴火と石狩川の浸食という2つの力が、気の遠くなるような時間をかけて作り上げた地形です。

峡谷の景観に加えて、登山や温泉、季節ごとのイベントまで一度に楽しめる懐の深さがあります。まずは、どんな場所で何ができるのか、全体像から見ていきましょう。

石狩川の浸食で柱状節理の断崖が24km続いている

層雲峡の断崖を作っているのは、溶結凝灰岩と呼ばれる岩です。およそ3万年前の大雪山の噴火で流れ出た軽石流が、高温と圧力によって特殊な固まり方をし、その後に石狩川がゆっくりと削り込んでいきました。

そうしてできたのが、細長い柱を束ねたように見える柱状節理の絶壁です。高さは場所によって100mを超え、道路を走っているだけでも壁が迫ってくるような迫力があります。

この一帯はアイヌ語で「ソウウンベツ」、つまり滝の多い川と呼ばれてきました。その名の通り、崖からは大小いくつもの滝が流れ落ちており、銀河の滝と流星の滝はその代表格として知られています。

大雪山国立公園の玄関口として通年で人が訪れる

層雲峡は、日本最大の面積を持つ大雪山国立公園の北側の入口にあたります。黒岳の登山口が温泉街のすぐ裏手にあり、ロープウェイとリフトを乗り継げば軽装のまま7合目まで上がれるため、本格的な登山者だけでなく観光客にも開かれた山として親しまれてきました。

季節ごとの表情の変化も大きな特徴です。夏は高山植物が咲き、秋は日本一早いと言われる紅葉が9月上旬の山頂付近から始まります。冬は氷瀑まつりの会場となり、11月上旬から5月上旬まではスキーも楽しめます。

雪解けを待つ春を含め、どの時期に訪れても違う顔に出会えるのが層雲峡の面白さといえるでしょう。

温泉街を中心に見どころが半径10km圏に収まっている

層雲峡の観光がしやすいのは、拠点となる温泉街から主要スポットまでの距離が短いためです。黒岳ロープウェイの層雲峡駅は温泉街から徒歩圏にあり、銀河・流星の滝までは車でおよそ10分、大函までも6kmほどで到着します。

そのため、宿に荷物を置いてから半日で峡谷の主要スポットを回り、夕方に温泉へ戻るという組み立てが可能です。一方で、高原温泉や銀泉台といった大雪山の奥へ入るエリアは、そこからさらに林道を走る必要があり、所要時間の感覚がまったく変わります。

層雲峡の基本情報は下記の通りです。日帰りで回るのか、宿泊して山まで足を延ばすのかで計画が変わるため、まずは全体像を押さえておきましょう。

名 称 層雲峡(そううんきょう)
所在地 北海道上川郡上川町層雲峡
エリア 大雪山国立公園内(石狩川沿いに約24km)
主な見どころ 銀河の滝・流星の滝、大函、黒岳ロープウェイ、層雲峡温泉、高原温泉沼めぐり、銀泉台
見学時期 通年(登山コース・高原温泉方面は季節限定)
料 金 峡谷の見学は無料(ロープウェイ・入浴施設などは別途)
駐車場 温泉街入口の立体駐車場ほか無料(詳細は駐車場の章を参照)
最寄駅 JR石北本線 上川駅(バスで約30分)
最寄IC 旭川紋別自動車道 上川層雲峡IC(約30分)
問い合わせ 層雲峡観光協会 01658-2-1811 / 層雲峡観光案内所 01658-5-3350
公式サイト 層雲峡観光協会(https://sounkyo.net/

層雲峡へのアクセス

層雲峡へのアクセス

層雲峡は北海道のほぼ中央に位置していますが、鉄道の駅は温泉街にありません。旭川方面からのバス、JR上川駅での乗り継ぎ、車の3通りが基本ルートになります。それぞれ所要時間と手間が違うため、出発地と旅程に合わせて選びましょう。

旭川駅からは道北バスの直通便が最も乗り換えが少ない

公共交通で向かう場合、いちばん分かりやすいのが旭川駅前から出る道北バスの層雲峡・上川線です。乗り換えなしで温泉街まで運んでくれるため、大きな荷物を持っていても移動が楽になります。所要時間はおよそ2時間で、料金は片道2,000円台です。

便数は1日あたり数本と限られており、時間帯によっては2時間以上の間隔が空きます。旭川で朝を過ごしてから移動すると、層雲峡に着く頃には夕方になってしまうこともあるでしょう。

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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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