グラバー園


グラバー園の特徴・魅力
グラバー園の特徴
長崎市南山手の高台に位置する日本最古級の洋風庭園公園、「グラバー園」。正式名称を「長崎市グラバー園」という。トーマス・グラバーら明治期の外国人居留地の実業家が建てた洋館群が現存している。そして、2015年に「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界文化遺産に登録された。園内には旧グラバー住宅、旧リンガー住宅、旧オルト住宅の3棟が国指定重要文化財に指定されており、日本に残る西洋木造建築の最高峰と評価されている。
グラバー園の魅力
最大の魅力は、長崎港を見下ろす斜面に並ぶ異国情緒あふれる洋館と石畳の坂道だ。ここにはハートストーンと呼ばれるハート型の石が園内の複数箇所に隠されており、恋人たちに大人気のフォトスポットとなっている。
また、春のツツジ、夏の紫陽花、秋の紅葉、冬のイルミネーションと四季折々の表情を見せる。特に夜間開園時のライトアップは「日本三大夜景」の一つである稲佐山と並ぶ長崎夜景の名所として知られている。くわえて、プッチーニのオペラ「蝶々夫人」の舞台のモデルとも言われ、ロマンチックな雰囲気が漂う。
長崎グラバー園のこの独特な景観は、明治日本の産業革命遺産として世界遺産登録された理由の一つである。また、歴史的な価値も高く、観光客に長崎観光のハイライトとして強く推奨される。
グラバー園へのアクセス
長崎駅前から路面電車(崇福寺行)に乗車し「大浦天主堂」電停下車、徒歩約7分。あるいは、石橋電停からなら徒歩5分と近い。または、長崎駅から路線バス5番系統「グラバー園」行き終点下車すぐ。ところで、駐車場はなく、近隣のコインパーキングを利用する形になる。なので、公共交通機関での来園が圧倒的におすすめだ。長崎グラバー園へのアクセスは路面電車やバスが便利で、長崎旅行の計画に欠かせないポイントとなる。
グラバー園の施設概要
園内は約3万㎡の広さを誇り、動く歩道(エスカレーター)で高低差を楽に移動できる。また、長崎伝統芸能館や長崎市観光案内所も併設されている。
開園時間
通常 8:00~18:00(最終入園17:40)。また、ゴールデンウィークや夏期には21:00まで夜間開園を実施(2025年も開催予定)。年末年始も無休である。
洋館・庭園
・旧グラバー住宅(国重文)── 日本最古の木造洋風住宅
・旧リンガー住宅(国重文)── 赤レンガの煙突が特徴
・旧オルト住宅(国重文)── ベランダの欄干が美しい
・自由亭(移築)── 日本初の西洋レストラン跡
入園料
大人620円/高校生310円/小中学生180円
長崎市民割引・団体割引あり。出島・グラバー園・眼鏡橋エリアの共通券も販売中。長崎グラバー園の入園料は手頃で、世界遺産長崎の観光に適した価格設定だ。
利用案内
ガイドツアー
公式ボランティアガイド(無料・予約不要)が毎日10時~15時頃に随時実施。英語・中国語対応も可能。また、音声ガイド機器レンタル(500円)も充実している。そして、グラバー園ガイドツアーは歴史を深く知るのに最適で、長崎観光の充実をサポートする。
注意事項
・園内は坂道が多いため歩きやすい靴で
・旧グラバー住宅内部は撮影禁止
・ペットの同伴はキャリーバッグか抱っこ必須
・ドローン撮影は完全禁止
グラバー園の近隣スポット情報
徒歩圏内で大浦天主堂(国宝)、孔子廟、出島、眼鏡橋。それから、長崎新地中華街も回れる「南山手・出島エリア一周コース」が人気だ。また、グラバー園を出たらロープウェイで稲佐山夜景へ直行するセットプランも観光客に好評だ。長崎グラバー園近隣のこれらのスポットは、長崎観光ルートの定番であり、世界遺産長崎を効率的に楽しめる。
スポット情報
- 住所長崎市南山手町8-1
- TEL095-822-8223
- アクセス
① 東京駅 → 博多駅 新幹線「のぞみ」約5時間(東京駅→小倉乗換→かもめ)→ 長崎駅 → 路面電車約12分(長崎駅前→大浦天主堂下車)→ 徒歩約7分
② 博多駅 → 長崎駅 新幹線「かもめ」約1時間50分(博多駅直通)→ 長崎駅 → 路面電車約12分(長崎駅前→大浦天主堂下車)→ 徒歩約7分 ※高速バス「出島道路経由」約2時間10分(博多バスターミナル→長崎駅前)もあり、格安で人気
③ 名古屋駅 → 博多駅 新幹線「のぞみ」約3時間30分(名古屋駅→小倉乗換→かもめ)→ 長崎駅 → 路面電車約12分(長崎駅前→大浦天主堂下車)→ 徒歩約7分
- その他【営業時間】08:00~18:00(夜間ライトアップ期間:08:00~21:30 ) 【定休日】年中無休

- 取材・文:
- Journal ONE( 編集部 )
























