龍河洞で体験する自然と歴史の魅力

約1億7,500万年の歳月をかけて形成された全長約4kmの石灰岩鍾乳洞、龍河洞。日本三大鍾乳洞の一つで、1934年に国の天然記念物および史跡に指定され、世界的にも貴重な自然遺産として高知観光の代表的な名所となっている。

洞内には、高さ11mの「天降石」や高さ10m超の「記念の滝」など、自然が創り出した壮大な造形美が広がる。幻想的なライトアップと、プロジェクションマッピングは、神秘的な雰囲気を演出。写真映えするスポットとして人気を集めている。

また、洞内にはコウモリが生息しており、自然環境の観察も可能だ。さらに、1937年から続く鍾乳石形成実験は現在88年目を迎えている。

併設の龍河洞博物館では、弥生時代の土器や石器、鍾乳洞の生成過程を紹介する約1,500点の展示が無料で楽しめる。中でも、鍾乳石と融合した弥生式土器「神の壺」は世界的にも希少な文化遺産。龍河洞の歴史的価値を象徴する存在である。

龍河洞の基本情報とアクセス

開場時間

龍河洞は、通年開場。3月～11月は8:30～17:00、12月～2月は8:30～16:30である。洞内は年間を通して約14～15℃と快適で、夏は涼しく冬は暖かい。高知観光の定番スポットとして、自然遺産を体感できる貴重な場所である。

入場料

龍河洞の入場料は、大人1,200円、高校生800円、小・中学生600円（2025年時点）。観光コースは約1km、徒歩約45分～1時間。高知県香美市の自然と歴史を一度に味わえるスポットとして、コストパフォーマンスも高い。割引クーポンがある場合は活用も可能だ（要確認）。

アクセス

東京から龍河洞へは、東京駅から羽田空港へ向かい、ANAまたはJALで高知龍馬空港まで約90分。空港からはタクシーで約30分で到着。空路利用により、快適かつ短時間でアクセス可能だ（所要時間約1時間30分〜2時間）。

大阪からは、大阪駅から新大阪駅へ移動し、新幹線で約50分で岡山駅へ。そこからJR特急南風で約2〜2.5時間、高知駅からタクシーで約30分で龍河洞に到着。鉄道利用で乗り継ぎもスムーズ。

静岡からは、新幹線で名古屋または新大阪乗換を経て岡山駅まで約120分。JR特急南風で約120分、高知駅からごめん・なはり線で約20分の夜須駅下車後、徒歩約20分で龍河洞へ。または高知駅からタクシーで約30分でも到着可能だ。

龍河洞周辺で楽しむ観光と施設

龍河洞を訪れるなら、高知県香美市ならではの周辺観光スポットも気になるところ。香美市立やなせたかし記念館（タクシー約5分）は、アンパンマンの作者・やなせたかし氏の世界観を体感できる人気施設で、併設のレストランやなせではアンパンマンカレーや土佐地鶏のグリルなどが楽しめる。

道の駅美良布（タクシー約5分）には、地元物部川の鮎や土佐牛を使った料理が味わえるレストラン物部があり、ドライブ途中の立ち寄りにも最適。さらに、轟の滝（タクシー約25分）や別府峡（タクシー約30分）では、四季折々の自然美を堪能できる。

龍河洞入口すぐの龍河洞商店街（徒歩約1〜2分）では、土佐打ち刃物や芋けんぴなどの特産品に加え、手打ち蕎麦や地魚寿司、皿鉢料理の簡易版など、地元食材を使った軽食・食事が楽しめる。家族連れや外国人観光客にも人気で、テイクアウトも可能だ。

また、四季彩料理 さくら（タクシー約5分）では、カツオのたたきや土佐ジローの卵料理など、高知の郷土料理を落ち着いた雰囲気で堪能できる。地元客にも愛される名店であり、予約推奨である。

イベント・キャンペーン

龍河洞では、夏季にオリジナルシールプレゼントキャンペーンや、幻想的なプロジェクションマッピングの演出が行われることがある。なお、プロジェクションマッピングには休止期間が設けられる場合もあるため、最新の開催情報は公式サイト（https://www.ryugadou.or.jp）を確認されたい。