浦上天主堂


長崎の被爆と再建の歴史を刻むカトリック教会 - 浦上天主堂
浦上天主堂 ― 信仰と悲劇が交錯する聖堂
浦上天主堂は、長崎の浦上地区にそびえるカトリック教会。長きにわたる沈黙の時代を経て、禁教が解かれた後、信徒たちの執念が赤レンガの双塔を空に突き立てた。しかし原爆の閃光がすべてを焼き払った。
それでも人々の祈りは途絶えなかった。だからこそ、再びこの浦上天主堂を蘇らせたのだ。そこには、ただの建物以上の切ない人間のドラマが息づいている。
浦上天主堂の特徴・魅力
浦上天主堂の特徴
建築様式と歴史的背景
長崎市本尾町の丘に位置する浦上天主堂。正式名称はカトリック浦上教会である。ロマネスク様式で荘厳な聖堂だ。フランス人宣教師フレノ神父が1895年に設計を始めた。信徒たちの献身的な寄付と労働が支えとなった。そのため1914年に本体が完成した。さらに1925年には双塔が竣工している。当時、東洋最大級の赤レンガ造り大聖堂として知られていた。
被爆と再建の軌跡
ところが1945年8月9日、原子爆弾の爆心地からわずか500mの近さで壊滅的な被害を受けた。壁の一部を残して崩壊した。それでも1959年に鉄筋コンクリート構造で再建された。また1980年のヨハネ・パウロ2世訪日に合わせ、外壁を赤レンガタイルで覆った。さらに内部には青を基調としたステンドグラスを導入している。
被爆遺構の記憶
境内には今も被爆したマリア像の頭部が残る(原爆資料館寄託)。加えて北側鐘楼の残骸(国指定史跡)もある。これらが原爆の爪痕を静かに物語っている。
被爆遺構とアンジェラスの鐘
爆風で小川沿いに滑落した北側鐘楼の残骸。現在もその場所に横たわっている。一方、南側の鐘は奇跡的に残った。だから再び左塔に収められた。さらに毎日6時、12時、18時に鳴るのだ。アンジェラスの鐘の音が、長崎の街に平和への祈りを届け続ける。
浦上天主堂の魅力
信仰の結晶と再建の執念
浦上天主堂の真の魅力は歴史の重層にある。1873年の禁教令解除後、潜伏キリシタンの子孫たちが貧しさの中で30年をかけて築いた。まさに信仰の結晶だ。しかも原爆で失われた命と聖堂を前に、再建を選んだ人々の執念は強い。そのため胸を締めつけるほどだ。
ステンドグラスと心に残る感動
青いステンドグラスから差し込む光は柔らかい。まるで涙のようである。したがって訪れる者の心に静かな疼きを残す。長崎の被爆遺構として、ただ見るだけでなく深く感じる場所となっている。
浦上天主堂へのアクセス
浦上天主堂へ訪れるには長崎駅前が便利だ。長崎電気軌道(路面電車)1・3号系統赤迫行きに乗る。すると約13分で「平和公園」電停に到着する。下車後、徒歩約8〜10分である。
また長崎バス8番系統を利用してもいい。約11分で「浦上天主堂前」バス停に到着する。下車後、徒歩約3分だ。坂道がある。そのため車椅子利用時は介助をオススメしたい。
浦上天主堂の施設概要
開堂時間
浦上天主堂の一般内覧は9:00〜17:00だ。無休である。しかしミサや行事中は見学不可の場合がある。そのため公式サイトで最新情報を確認してほしい。
聖堂内部・ステンドグラス
浦上天主堂の内部は三廊式である。1980年の改装で青基調のステンドグラスを設置した。これが最大の特徴だ。キリストの生涯や花模様を描いたガラスである。そして光を浴びると幻想的な空間が生まれる。また被爆前の赤レンガの質感を思わせる半溶けガラスもある。一部に用いられている。そのため歴史の記憶を静かに宿している。
拝観料
現在も多くの信徒が集う信仰の場(カトリック教会)であるため、無料で拝観が可能。しかし献金箱への協力が歓迎されている。
浦上天主堂のその他詳細情報
浦上天主堂の境内には被爆石像群がある。また旧鐘楼遺構もある。これらが原爆の惨禍を直接伝える場所となっている。
浦上天主堂の利用案内
ミサ・行事
浦上天主堂の主日ミサは土曜日19:00。日曜日は7:00、9:00、18:30(第一日曜の18:30は無し)。ミサ時間は変更になる場合がある。そのため公式サイトのお知らせを確認してほしい。また堅信式や特別ミサもある。さらに平和祈願行事などの行事も随時開催される。
注意事項
祈りの場である。だからまず静粛を守ってほしい。ミサ中は見学を控える。また写真撮影は個人記録用に限定だ(SNS投稿は控えめに)。携帯電話はマナーモードか電源オフに。さらにトイレは信徒優先である。近隣施設を利用しよう。帽子着用や飲食は避ける。全体として敬意を払った服装と態度を心がけてほしい。
浦上天主堂の近隣スポット情報
浦上天主堂周辺は魅力的なスポットが点在。たとえば、徒歩8分のところにある平和公園。そこには平和祈念像や爆心地公園がある。さらに長崎原爆資料館も徒歩圏内だ(徒歩 約15分 / 車 約5分)。また山王神社も近い。片脚鳥居などの被爆遺構が残っている。
キリシタン史を深掘りする資料館
浦上天主堂のすぐ近くに浦上キリシタン資料館がある(徒歩 約5分)。潜伏キリシタンの歴史や浦上信徒の苦難を伝える展示が充実している。信仰の根源を知るのに欠かせない場所だ。
現代長崎の新名所エリア
さらに足を延ばせば、長崎スタジアムシティエリア(車 約10分)が近い。その中にあるピーススタジアム、ハピネスアリーナ、スタジアムシティホテル長崎などは、スポーツ・エンタメ・宿泊が一体となった複合施設。
食の楽しみと街歩き
長崎スタジアムシティエリア内にあるグルメでは、長崎食堂 三台目じげもんとん 長崎スタジアムシティ店の、ジゲモントン(長崎風とんかつ)や、ビストロボルドーluxeのフレンチなど、オススメ。さらに、長崎新地中華街(車 約15分)へ足を伸ばせば、ちゃんぽんや皿うどんの名店が軒を連ねる賑やかな長崎の中華街が待っている。
スポット情報
- 住所長崎県長崎市本尾町1-79
- TEL095-844-1777
- アクセス長崎駅 - 徒歩約5分 - 長崎駅前駅 - 長崎県営バス 約11分 - 浦上天主堂前下車 - 徒歩 約2分
- その他【営業時間】09:00~17:00 【休館日】無休

- 取材・文:
- Journal ONE( 編集部 )

























