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EASL2026を制した宇都宮ブレックス
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Bリーグ側の視点──EASLの収益改善への提言

島田チェアマンはマカオ滞在中にEASLのヘンリー・ケリンズCEOと会談。主要なパートナーで急成長を遂げてきたBリーグの最高責任者としてケリンズ氏に様々な要望を伝えたという。EASLが「成長は間違いなくしている。」とした島田氏は、同リーグが今はまだ投資に多くのリソースを割いていると見ている。

島田氏は、今後も永続的にリーグが発展をしながら存続していくためには事業採算性を高める速度を「一段、二段、上げていかなきゃいけない」と話した。こうしたこともおそらく、「要望」としてケリンズCEO伝えたと思われる。

EASLの創始者の1人であるケリンズ氏は、投資銀行のJPモルガン等への勤務経験がある。そのため、同リーグの成長を図る指標としても数字やメトリックスを重用している。ケリンズ氏は「アジアのバスケットボールファンを8億人」と試算。そのうち「1.5%」ほどがEASLのことを認知しているにすぎないという。そして、「1.5%」の人たちにEASLをどれだけ継続的に見てもらうかが肝要であるといった戦略を持っている。

優勝賞金を掲げて喜ぶ宇都宮ブレックス‐永塚和志撮影

優勝賞金を掲げて喜ぶ宇都宮ブレックス‐永塚和志撮影

“エコシステム”構築と国際リーグとしてのEASLの行方

こうした話を聞くと、ケリンズ氏が現実的かつ地に足のついた考えを持っていることがわかる。しかし、ビジネス出身で日本のバスケットボール界にBリーグ発足前から関わり、Bリーグ創設後は主要人物として競技ばかりでなく商業的、産業的な発展にも大きく寄与してきた島田チェアマン。彼からすれば、EASLがまだ確固たる地盤を築いたとは見ていない様子が感じられる。

バスケットボールというコンテンツ・産業を支えるさまざまな主体(ステークホルダー)が相互に影響しあう。その結果、全体として価値を生み出す仕組みを「エコシステム」という。その言葉を、ケリンズCEOはしばしば用いる。同氏は「EASLは他のスポーツと競っているわけではない。eスポーツやカラオケなど他のプロダクトと競っている。」と話している。

その点においてはBリーグも同じであろう。しかし、異なる国々のリーグとチームが参加するそれであるEASL。そのため、ビジネス規模を大きくしていくのでも勝手は多少、違うだろう。

しかし、だからこそ、 EASLという新興の国際バスケットボールリーグが今後、どのように発展していくかは興味深い。

優勝した宇都宮ブレックスのシャンパンファイト‐永塚和志撮影

優勝した宇都宮ブレックスのシャンパンファイト‐永塚和志撮影

■記者プロフィール
永塚 和志
フリーランススポーツライター。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、FIBA W杯や米NCAAトーナメントを取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

「X」アカウント https://x.com/kaznagatsuka
アクセス
スタジオシティ(マカオ)
  • 羽田空港 - マカオ直行便(5時間35分)- マカオ国際空港 - タクシー(約15分)
Journal-ONE記者の永塚和志氏
取材・文:
永塚 和志( 日本 )
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