実際に初挑戦した選手たちも、クロスバイクの試走を経てから自分たちに合った距離を選んでいました。
短めコースなら観光と両立できる
しまなみ海道の魅力は、ただ走り抜けるだけではありません。島に降りて観光スポットを巡ることも、この旅の大きな楽しみです。今回選手たちが選んだのは、来島海峡大橋を渡り、大島を縦断して伯方島までを走る「少し短め」のコースでした。
あえて尾道まで走り切らずに距離を抑えたのは、途中に立ち寄りたい観光スポットがいくつもあったからだといいます。
現役アスリートでも、景色や体験を味わうためにあえてゆったりと計画を立てる。そんな柔軟さが、しまなみ海道サイクリングの醍醐味といえるでしょう。走ることと観光をバランスよく組み合わせれば、初めてでも思い出に残る一日になります。
サイクリングの見どころ

しまなみ海道サイクリングの醍醐味は、走りながら次々と現れる絶景と、島ならではの体験にあります。
来島海峡大橋から見下ろす多島美、大島の道中で感じるサポートの手厚さ、そして大三島の総合施設で味わう海上体験まで、印象に残る場面が続きます。選手たちが実際に走って感じた魅力を、コースの流れに沿って紹介します。
来島海峡大橋を渡ると広がる多島美
サンライズ糸山からループ状の坂道を登り切ると、来島海峡大橋が姿を現します。近くで見上げると、その大きさに圧倒される吊り橋です。自転車と原付の専用道が自動車道と分かれて設けられており、風を切りながら安心して渡っていけます。
橋を吹き抜ける潮風は心地よく、遠くには無数の島々が浮かぶ瀬戸内海のパノラマが広がります。橋の中央で立ち止まって真下を覗き込むと、思わず足がすくむほどの高さです。
行き交う地元の方と「こんにちは」と挨拶を交わす何気ない交流も、生活道路を兼ねたこの橋ならではの温かさといえるでしょう。橋には展望コーナーもあり、絶景に見入ってしまう時間が待っています。
大島の絶景とサイクルオアシスの安心感
来島海峡大橋を渡り終えると、最初の島・大島に到着します。走り続けるうちに、初心者でも自然とペースがつかめてくるはずです。この安心感を支えているのが、沿道に点在する「サイクルオアシス」の存在です。
民宿やガソリンスタンドなどが休憩所として開放され、給水やトイレ、空気入れの貸し出しなどを利用できます。地元の方のボランティアで運営されており、島の各所に数多く整備されているため、いざというときに頼りになります。
多くの観光スポットには自転車専用のスタンドも設置されているので、愛車を停めて島巡りを楽しむのにも便利です。手厚いサポートが、初めての長距離サイクリングの心強い味方になってくれます。
大三島WAKKAで味わう海上クルージング
しまなみ海道のちょうど真ん中、大三島にあるのが、オーシャンビューのツーリズム総合施設「WAKKA」です。立ち寄りのサイクリストでも使えるシャワールームに加え、レジデンスやコテージ、ドームテントといった多彩な宿泊施設やカフェがそろっています。
10種のサイクリングサポートと20種以上の体験メニューが用意され、どんなサイクリストの要望にも応えてくれる懐の深さが魅力です。
選手たちが体験したのは、多々羅大橋ショートクルージング。貸切ボートで海に繰り出し、多々羅大橋と瀬戸内の島々を海上から眺める約20分は、サイクリングとはひと味違う感動があったといいます。料金やメニューは変わることがあるため、体験を予定する際は公式サイトで最新の内容をご確認ください。
服装・持ち物と快適に走るコツ

しまなみ海道サイクリングは、専用の装備を一式そろえなくても楽しめます。とはいえ、少しの工夫で快適さは大きく変わります。
初挑戦した選手たちが「持っていてよかった」と感じたポイントを、服装、日焼け対策、そしてサドル対策の順に紹介します。初めての方こそ、出発前に目を通しておくと安心です。
普段着のスポーツカジュアルで十分
初めてのサイクリングで不安になりやすいのが服装ですが、専用のジャージーやパンツを買いそろえる必要はありません。実際は、動きやすいスポーツカジュアルの普段着で十分です。
屋外で長時間活動する際のコツとして、速乾性のある長袖のドライメッシュシャツを下に着込んでおくと、汗でベタつかず、海の爽やかな風を全身で感じられます。
パンツは、車輪への巻き込みを防ぐため、レギンスやハイソックスにショートパンツを合わせるスタイルがおすすめです。気負わず、いつもの動きやすい服装で走り出せるのが、しまなみ海道サイクリングの気軽なところといえるでしょう。
日焼け対策とサングラスは必携
海の上を走るしまなみ海道では、日差し対策が快適さを左右します。長時間、屋外で日光を浴びるため、UVカット機能のあるウェアやアイテムを取り入れておくと安心です。特に選手たちが「持っていてよかった」と口をそろえたのが、サングラスでした。












