京都宇治の歴史、高知の豊かな食文化、鹿児島のダイナミックな火山と温泉。公共交通機関で巡る1泊2日の厳選モデルコースを提案。日常に上質な余白をもたらす地域経済と文化の深層に触れる、Journal-ONEの特集記事はこちら!

ニンテンドーミュージアム、高知のひろめ市場、鹿児島でフェリーの旅!公共交通機関で巡る1泊2日の厳選モデルコースを提案。日常に上質な余白をもたらす地域経済と文化の深層に触れる、Journal-ONEの特集記事はこちら!

TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn
この記事の目次

有馬温泉は、兵庫県神戸市北区にある日本三古湯のひとつです。三宮から電車で約30分という近さながら、六甲山のふところに抱かれた温泉街には1400年の歴史が積み重なっています。

赤茶色の「金泉」と無色透明の「銀泉」という2種類の湯を、外湯や日帰り施設で気軽に味わえるのが最大の魅力でしょう。

この記事では、金の湯・銀の湯の料金や休館日といった基本情報から、アクセスと駐車場、食べ歩き、旅館の選び方、半日から1泊2日のモデルコースまでを整理しました。初めて訪れる方にも、久しぶりに足を運ぶ方にも、そのまま計画に使える形でまとめています。

有馬温泉は金泉・銀泉が湧く日本三古湯

有馬温泉は金泉・銀泉が湧く日本三古湯

有馬温泉の魅力は、歴史の深さと湯そのものの個性が重なっているところにあります。

まずは、この温泉地がどんな成り立ちを持ち、2種類の湯がどう違い、街をどれくらいの時間で歩けるのかを押さえておきましょう。

名 称 有馬温泉(ありまおんせん)
所在地 兵庫県神戸市北区有馬町
泉 質 金泉:含鉄・ナトリウム-塩化物強塩高温泉
銀泉:炭酸泉、ラジウム泉
泉 源 7カ所(天神泉源・極楽泉源・御所泉源・有明泉源・妬泉源・太閤泉・炭酸泉源)
標 高 約400m
主な外湯 金の湯(金泉)、銀の湯(銀泉)
日帰り温泉施設 有馬温泉 太閤の湯(金泉・銀泉・炭酸泉、岩盤浴あり)
最寄駅 神戸電鉄有馬線「有馬温泉駅」
アクセス 三宮から電車で約30分/大阪・梅田から高速バスで約60分
歴 史 『日本書紀』に記載。日本三古湯(道後・白浜と並ぶ)、日本三名泉(草津・下呂と並ぶ)

1400年の歴史は日本書紀にさかのぼる

有馬温泉の名は『日本書紀』にも登場し、7世紀には舒明天皇や孝徳天皇が滞在したと伝えられています。奈良時代には僧・行基が温泉寺を開き、湯治場としての形が整いました。その後、この地を愛したのが豊臣秀吉です。

晩年の11年間に9度も足を運んだとされ、大規模な改修にも手を入れました。太閤の名が街のあちこちに残るのは、そうした縁によるものです。

有馬温泉は、道後温泉・白浜温泉と並ぶ日本三古湯に数えられ、草津温泉・下呂温泉とともに日本三名泉にも挙げられています。江戸時代の温泉番付では、西の最高位である大関の常連でした。長い時間をかけて評価されてきた土地だと言えるでしょう。

金泉は赤茶色の塩泉、銀泉は無色の炭酸・ラジウム泉

有馬温泉には7つの泉源があり、湧き出す湯は大きく2種類に分かれます。金泉は含鉄・ナトリウム-塩化物強塩高温泉で、地中では無色透明ですが、空気に触れると鉄分が酸化して赤茶色に変わります。塩分がかなり濃く、湯上がりに肌が塩の膜で覆われたようになり、体の温まりが長く続くのが特徴です。

一方、銀泉は炭酸を含む湯とラジウムを含む湯の総称で、こちらは無色透明。肌あたりがやわらかく、湯上がりはさらりと軽く感じられます。同じ温泉街でありながら、色も肌ざわりもまったく違う湯に入り比べられるのが、有馬ならではの楽しみ方でしょう。

なお、源泉の温度は高いところで98度前後に達します。そのままでは入浴できないため、各施設で温度調整が行われています。

温泉街は徒歩30分圏、坂道が多い

温泉街そのものはコンパクトで、神戸電鉄「有馬温泉駅」から中心部の金の湯までは徒歩5分ほど。主要な見どころはおおむね徒歩30分の圏内に収まっており、車がなくても十分に歩いて回れます。

ただし、有馬温泉は標高400mほどの山あいにあり、街全体が斜面に張りついています。土産物店やカフェが並ぶ湯本坂も、名前の通りしっかりとした上り坂です。7つの泉源をたどる泉源コースは全長1,450mほどですが、平地の1.5km を歩く感覚とは違うと考えておくとよいでしょう。

そのため、履き慣れた靴で訪れることをおすすめします。キャリーケースを引いて坂を上るのは想像以上に大変なので、宿泊する場合は先に宿へ荷物を預けてから散策に出るのが賢い動き方です。

有馬温泉へのアクセスは三宮から約30分

有馬温泉へのアクセスは三宮から約30分

有馬温泉は山あいにありながら、都市部からのアクセスは驚くほど良好です。電車・高速バス・車のいずれでも向かえますが、出発地によって最適な手段は変わります。

出発地 交通手段・経路 所要時間 運賃の目安
三 宮 電車:地下鉄西神・山手線/北神線で谷上 → 神戸電鉄有馬線(有馬口乗り換え) 約30〜35分 720円(IC)
三宮・新神戸 高速バス:有馬エクスプレス号(乗り換えなし) 約45分 公式サイトで確認
大阪・梅田 高速バス:阪急観光バス 大阪梅田〔阪急三番街〕発(乗り換えなし) 約55〜60分 1,400円
新大阪 高速バス:阪急観光バス(新大阪経由便)/または新神戸経由で電車 約60分 公式サイトで確認
神戸方面
(車)
阪神高速7号北神戸線「有馬口IC」→ 県道51号を約3km 三宮から約30分
大阪方面
(車)
中国自動車道 西宮山口JCT → 北神戸線「西宮山口南IC」→ 県道98号を約3km 約60分
jone_logo
取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn