その素材をそのまま味わえるのが、この土地で食事をする楽しみになります。丘めぐりの合間に立ち寄りやすい店と、持ち帰りたい味を紹介します。
美瑛小麦を使ったパンの店が市街地に集まっている
美瑛といえば小麦です。市街地には地元産の小麦を使ったパンの店が点在しており、なかでも知られているのが美瑛選果の美瑛小麦工房になります。2013年にオープンした工房直売の店で、美瑛産のとうもろこしの水分と甘さだけで焼き上げたコーンぱんが看板商品です。
水も砂糖も加えていないという、産地ならではの一品でしょう。ここで知っておきたいのが焼き上がりの時間です。コーンぱんは朝8時頃の開店時から1時間から2時間おきに焼かれ、最後は15時台になることが多いとされています。
一方、5種類の豆を詰め込んだまめぱんは開店時に1回だけ焼かれる数量限定品で、売り切れ次第終了です。予約や取り置きは受け付けていないため、確実に買いたいなら朝いちばんに向かうようにしましょう。丘の上にあるフェルム ラ・テール美瑛のように、焼き菓子とレストランを併設した施設も人気を集めています。
美瑛選果では地元の農産物とスイーツを買える
美瑛選果はJAびえいが運営する施設で、先ほどの小麦工房のほかに、農産物を扱う選果市場やフレンチレストランのアスペルジュが同じ敷地に並びます。ここへ来れば、美瑛の食がひととおり揃うという構成です。
選果市場には、朝採れの野菜やとうもろこし、じゃがいも、豆類などが季節ごとに並びます。加工品も充実しており、びえいのラスクやゆめちから食パンといった小麦を使った商品は、土産として持ち帰りやすいでしょう。
レストランのアスペルジュでは、地元の野菜を主役にしたコース料理を味わえます。営業時間は季節によって変わり、6月から8月は延長営業となる店舗もあるため、訪れる前に公式サイトで確認しておくと確実です。
青い池ソフトクリームは白金エリアの名物になっている
白金エリアで人気なのが、青い池にちなんだ水色のソフトクリームです。青い池の駐車場にある売店や、道の駅びえい「白金ビルケ」などで販売されており、池を見たあとの休憩にちょうど良い一品になります。
このほか、青い池をモチーフにしたゼリーやサイダー、菓子類も土産として揃っています。白金ビルケでは美瑛産小麦のバンズを使ったハンバーガーも味わえるので、軽く食事を済ませたい場合にも使えるでしょう。
ただし、青い池周辺には飲食店がほとんどありません。しっかり食事をとるなら、市街地に戻るか白金温泉の施設を利用する前提で動くほうが無難です。
美瑛カレーうどんは町のご当地グルメとして定着している
美瑛には、町を挙げて育ててきたご当地グルメがあります。それが2005年に誕生した美瑛カレーうどんです。旅行雑誌の提唱をきっかけに、地元の農産物を広めようと異業種の有志が立ち上げたもので、いまも複数の店で提供されています。
このメニューには明確なルールが定められています。美瑛産小麦の「香麦」を使ったうどん麺であること、麺とカレールウ、具材を別々に盛るつけ麺スタイルであること、具材には美瑛産のしゃぶしゃぶ肉と季節の野菜を使うこと。そして、つけ麺タイプにはびえい牛乳を添えるという決まりもあります。
スパイシーなカレーのあとに飲む牛乳の甘さが、意外なほどよく合います。焼きうどんタイプや冬限定のかけ麺タイプもあり、店ごとに味が違うので、食べ比べを楽しむ人もいるほどです。提供店は入れ替わることがあるため、公式サイトで最新の店舗を確認してから向かいましょう。
目的別のおすすめモデルコース

美瑛は白金と丘という2つのエリアが逆方向にあるため、あれもこれもと欲張ると移動だけで1日が終わってしまいます。
何を優先したいかを決めてしまえば、回り方は自然に定まります。旅の目的別に、現実的なコースの組み立て方を紹介します。
初めての美瑛なら青い池と丘を1日で回る
初訪問なら、白金エリアと丘エリアを1日で押さえる形が王道です。朝いちばんに白金へ向かい、開場直後の青い池を見てから白ひげの滝へ移動します。滝までは車で数分の距離なので、2か所合わせて1時間半ほど見ておけば十分でしょう。
道の駅びえい「白金ビルケ」で休憩を挟み、昼前には市街地へ戻ります。午後は丘エリアです。市街地で美瑛カレーうどんなどの昼食をとったあと、パッチワークの路の名木を巡るか、パノラマロード側の四季彩の丘と拓真館を組み合わせるかを選びます。
両方を回ろうとすると駆け足になるため、どちらか一方に絞るほうが満足度は高くなります。締めくくりは新栄の丘で夕陽を眺める流れです。滞在が半日しかない場合は、白金エリアだけに絞ると無理がありません。
写真を撮るなら早朝の丘を優先する
写真が目的なら、動く時間帯が最も重要になります。丘の風景は朝もやが残る早朝が最も美しく、低い位置から差す光が起伏の陰影を際立たせてくれます。日中の高い太陽では、丘の立体感が平坦に写ってしまいがちです。















