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掛川市ステンドグラス美術館
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池田さんの言葉に「なるほど!」と深く頷く二人。難しく思われがちな宗教美術ですが、「紙芝居」と聞くと一気に親しみやすさが湧いてきますね。

そんなステンドグラスがこの館内にはイギリス製約70点、フランス製約10点が展示されています。もちろん、長い歴史のなかで途切れてしまった物語もあります。それでも、大切に残された綺麗なパーツが掛川の地で再び光を浴び、鮮やかに咲き誇っているのです。

職人の息づかいを感じる製法と秘密

私たちがよく目にするものというと、ステンドグラス風のランプなどがあります。これらは “ステンドグラスアート” と呼ばれるもの。色ガラスを組み合わせて作るのが一般的です。しかし、この美術館の作品は “ガラスに直接絵を描いて焼き付ける”という技法で制作されています。

詳しく説明すると、グリザイユというガラスと、鉄粉を混ぜた特殊な顔料でガラスに描き、約600度の窯で焼き上げ。その後、鉛のフレームでつなぎ合わせるという作業です。この緻密な工程により、人物の表情や衣服のひだまで生き生きと表現することができているのです。

さらに、池田さんからちょっと面白いこぼれ話も。

「当時は、顔を描く職人さんが一番お給料が高かったんですよ。表情は絵の命ですからね。」

掛川市ステンドグラス美術館

細かい部分まで近くで見ることができます-Journal-ONE撮影

そう、当時の職人たちは、グリザイユを用いた独自の技法を使い、立体的で柔らかい表情を一つ一つ描いていたのです。目の前にあるのは、100年以上前の職人たちによる卓越した技術とその情熱。写真では伝わりづらいのが悔しいですが、思わず見入ってしまうほど、圧巻でした。

また、本来であれば教会の上部に設置され、雨風に晒されてしまうものです。なので、50年~100年に一度は鉛などを修復しながら、大切にここまで受け継がれてきたそう。実は、この美術館では防犯のため2重ガラスで保護されています。しかし、外側に回ると修復の痕跡や、普段は見られない「裏側の姿」も観察することができるのです。

見えない部分を見て分かること

館内にある扉から外に出た二人。すると、グレーや白に見えるステンドグラスがズラリと並んでいました。先ほどまで、ドラマチックな色に見えていたのが一変。外から見ると全くと言っていいほど、色味がないのです。これを見た木村選手と辻野選手も「こんなに見え方が違うなんて!」と大感激。

光が入らないと全く見え方が変わってしまうので、まさに「光の芸術品」。すると、辻野選手からこんな一言が。

辻野:「これは逆に、館内から光を当てたら、外からでも綺麗に見えるということでしょうか?」

掛川市ステンドグラス美術館

屋外から見ると色が全く見えなくなります-Journal-ONE撮影

この質問に対して「見えます!」と笑顔で答えた池田さん。

今は実施していませんが、以前は館内からLEDライトを当てて外から見えるようなロマンチックな演出もやっていたとか。まさに建物と一体化した光の芸術。想像するだけで、どれだけ綺麗なのかがイメージできますね。

一番美しい瞬間に出会う「おすすめの時間帯」

ここで、池田さんから選手たちへクイズが出されました。

池田さん:「さて、ステンドグラスが一番綺麗に見える時間帯は、いつだと思いますか?」

うーんと首をひねる選手たち。辻野選手が「夕方……?」と答えると、見事大正解!!

特に夏場の夕方は、低い位置からの太陽光がまっすぐ差し込みます。そのため、色鮮やかな光のパターンが床一面に映し出されて幻想的な空間が広がるそう。実はヨーロッパは緯度が高いため、もともと太陽の高度が低いのです。なので、昼間でも光が真横から差し込むので、よりステンドグラスが綺麗に見えるそうです。

掛川市ステンドグラス美術館

鈴木さんのコレクションに反射するステンドグラス-Journal-ONE撮影

この考え方は、冬の日照時間が短い高緯度だからこそ。わずかな自然光を劇的に取り込もうとする建築文化が発展したのですね。

さらに、最も美しいとされるのが、日が沈んだ直後の「薄暮」のひととき。上空に残るほのかな明かりと室内の暗さが絶妙な調和を生みだします。よって、ガラスの色がより深く、神秘的に浮かび上がるというのです。

季節や時間、その日の天気によって表情を変えるステンドグラス。何度訪れても新しい感動に出会えるのが、この美術館の大きな魅力といえます。

工房ごとの個性を楽しむ

さらに館内を巡ると、制作された工房による違いも楽しめます。

アクセス

掛川市ステンドグラス美術館|光と色彩の芸術を堪能

  • 住所
    静岡県掛川市掛川1140-1
  • TEL
    0537-29-5680
  • アクセス

    ①東京駅 - 東海道新幹線 約1時間40分(こだま・掛川駅下車)- 徒歩約10分

    ②新大阪駅 - 東海道新幹線 約1時間50分(ひかり・掛川駅下車)- 徒歩約10分

    ③名古屋駅 - 東海道新幹線 約35分(ひかり・掛川駅下車)- 徒歩約10分

    ④博多駅 - 山陽新幹線 約2時間30分(のぞみ・新大阪駅乗換)- 東海道新幹線 約1時間50分(掛川駅下車)- 徒歩約10分

    ⑤札幌駅 - 飛行機 約1時間50分(新千歳空港-富士山静岡空港)- 車約30分 - 掛川市ステンドグラス美術館

  • その他
    【営業時間】9:00〜17:00(最終入館16:30)  【休館日】月曜日(祝日の場合は開館し翌日休館・年末年始あり)  【その他】駐車場あり 掛川城公園駐車場(有料)利用
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