例えば、英国を代表する「チャールズ・イーマー・ケンプ工房」による作品。これはグリザイユを水で溶いて描き、乾く前にブラシなどでたたくことで、点描のように見える技法を用いています。
本来、教会の高い位置にあるステンドグラスですが、この美術館では目の高さで鑑賞できるのがポイント。だからこそ、工房による筆遣いの違いまでじっくり見比べることができるのです。

フランスの作品は色の鮮やかさが際立ちます-Journal-ONE撮影
現在、イギリスでは「ステンドグラス協会」が立ち上がり技術の継承が行われています。そして、日本でも当館の顧問を務める研究家・志田 政人先生らが修復・保存活動を続けているのです。歴史ある技法を未来へ繋ぐ温かい想いが、このステンドグラスを支えているのですね。
ステンドグラス鑑賞のちょっとした秘密
これほど魅力的なステンドグラス。実は「展示の入れ替えができない」というちょっと意外な特徴も。
ここの館内に展示されているのは全体の半分ほどとのこと。しかし、作品が建物や壁そのものに美しく組み込まれているため、簡単に入れ替えることができないのです。
でも、だからこそ楽しみ方も特別。同じ作品であっても、訪れる時間帯や季節、その日の天気によって光の差し込み方がガラリと変わり、異なる表情を見せてくれます。展示が変わらないからこそ、一期一会の「光のドラマ」を何度でも味わえるのが、この美術館ならではの深い魅力です。

初めてみるステンドグラスを詳しく知った辻野選手(左)、木村選手(右)-Journal-ONE撮影
旅の思い出を形に
美術館にはステンドグラスだけでなく、鈴木さんが愛好した美しいアンティーク家具。さらにシャンデリアも飾られており、優雅な雰囲気を引き立てています。
見学の最後には、ショップコーナーもお楽しみいただけます。
美術館オリジナルグッズをはじめ、ステンドグラス模様の美しい傘。ブックマーク、さらには本物のステンドグラスの欠片をアレンジしたインテリアまでバラエティ豊かなラインナップ。お部屋の窓辺に飾りたくなるような、ステキなアイテムに出会えます。

雨の日にも気分が上がるステンドグラス風傘-Journal-ONE撮影
おわりに
掛川の街中にひっそりと佇む、ヨーロッパの歴史と人の想いが詰まった「掛川ステンドグラス美術館」。
試合観戦で掛川を訪れた際は、ぜひ選手たちのように足を伸ばして、光が織りなす癒やしの時間を体験してみてはいかがでしょうか?
















