


はるか夢球場(弘前市運動公園野球場)
試合の熱気が響く、ソフトボールと野球の聖地
楽天イーグルスの公式戦を間近で
弘前市運動公園に位置する「はるか夢球場」。ここでは東北楽天ゴールデンイーグルスの一軍公式戦が開催されている。人工芝と最新の照明設備が整い、臨場感あふれるプレーが展開される。
たとえば、2025年8月26日に行われた「みちのくクボタ Go Straight ナイター」。この日、福岡ソフトバンクホークスとの熱戦に約1万3,000人以上が詰めかけ、スタンドは大きな歓声に包まれた。また、2019年5月29日の埼玉西武ライオンズ戦。この日は弘前出身の外崎修汰の活躍が地元ファンを熱狂させた。
ちなみに球場では「弘前りんごデザインのキャップ」(2,000円)や「地元ねぷたモチーフのタオル」(1,500円)など、弘前限定グッズが販売され、特にりんごキャップは人気が高い。
斎藤春香の遺産を継ぐソフトボール
「はるか夢球場」は、弘前出身で北京五輪金メダリスト、斎藤春香にちなむ。彼女は監督としても青森のソフトボール文化をリードしてきた存在。
ここで毎年開催されているJDリーグ女子ソフトボール日本選手権大会(皇后盃)。ここでは、トヨタやホンダなど強豪チームが4日間で12試合を繰り広げられる。無料で観戦でき、藤田倭による精密なピッチングも見逃せない。
過去にはJDリーグや東アジアカップも開催され、全国からソフトボールファンが集まる聖地となっている。
高校野球の青春を応援
毎年開催される青森県の甲子園予選では、準々決勝以降と閉会式がこの球場で行われる。
地元高校生の全力プレーに声援を送る観客の姿が印象的で、家族や友人と過ごす時間が熱く盛り上がる。毎年4,000人以上が訪れ、未来のスター選手を応援する場となっている。
弘前の魅力とつながる:地域の絆を体感
電車でスムーズ、弘前観光の起点
弘南鉄道「運動公園前駅」から徒歩すぐの好立地。試合日には「わにサポきっぷ」で帰りの運賃が100円割引。これは平均500人が利用する便利なサービスだ。また1,000台収容の駐車場も完備されており、車でのアクセスも快適だ。
試合後にはねぷた祭やリンゴ農園を巡ることができ、観光の拠点としても魅力が詰まっている。楽天戦とねぷた祭の連携により、弘前の夏を存分に楽しめる。
地域の安心と絆を支える
スコアボードは災害情報の発信にも活用され、地域の安全を守る役割を果たしている。
またイベントを通じて地元住民と観光客が交流し、試合やフェスには毎年1万人が訪れる。弘前の絆を感じられる場として、地域の未来を築く拠点となっている。
家族で楽しむレジャー:気軽な遊びの宝庫
バッティングとジョギングでリフレッシュ
「はるか夢球場バッティングセンター」は年2回開催。ここでは子供から大人まで本物の打席に立つ体験ができる。
また外野スタンドにある400mのジョギングコースは、朝の運動や試合前のウォームアップに最適。年間3,000人が利用し、家族で気軽に楽しめる空間となっている。
子供無料で家族の時間を
JDリーグ女子ソフトボール日本選手権大会や楽天戦(小学生以下)は子供無料で入場可能。イーグルスキッズステーションでは輪投げやガラポン抽選会が開催され、年間2,000人の子供が参加している。
もちろん、りんご飴やたこ焼きなどの屋台グルメも充実。週末に家族でスポーツイベントを楽めるような環境が整っている。
文化と芸術が彩る:弘前の個性が輝く
冬のアートで雪国の魅力を
毎年2月になると開催される「冬の球場アート」では、岩木山や津軽三味線を雪上に描く幻想的な祭りが繰り広げられる。
ちなみに、2025年は2,119人が来場。一般200円、高校生以下は無料で入場可能。スノーシューで雪を踏みしめながらプラバン工作に挑戦したり、キッチンカーの温かいスープを味わう。ちなみに17時からのライトアップはSNSでも話題となり、多くの来場者がシェアしている。
りんご娘ライブで弘前の鼓動を
はるか夢球場では、2026年5月16日に、りんご娘による1万人規模のワンマンライブが開催予定と報じられている。このライブは、彼女たちにとって初の自主公演であり、活動当初からの目標でもある。
このような弘前のリンゴ文化と音楽が融合するステージでは、地元青森はもちろん、県外からも多くのファンが集う場所として期待されている。
プロ野球ファンの特等席:特別な瞬間を掴む
楽天ファンクラブで特別な体験
はるか夢球場では、楽天イーグルスの公式ファンクラブ「CLUB EAGLES」会員向けに、特別な体験が提供されている。
CLUB EAGLESは、楽天イーグルスを応援するファンのための有料会員制度。年会費に応じて複数のコースが用意されている。まず会員になると、試合前のサイン会やフィールドでのキャッチボール、ガラポン抽選など、ファン心をくすぐるイベントが盛りだくさんだ。
セ・リーグの未来を先取り
はるか夢球場では、2025年に約1.5万人収容の観客席拡張が完了したとされ、セ・リーグ公式戦の開催が現実味を帯びてきている。NPBファンにとって、ここはプロ野球の新時代を目撃する舞台となる。未来の歴史的試合が繰り広げられる球場として、今後の動向から目が離せない。
スポット基本情報
スポット情報
- 住所青森県弘前市豊田2丁目3−1
- TEL0172-27-6411
- アクセス東北新幹線 青森駅 - 奥羽本線(45分)- 弘前駅 - 弘南鉄道(5分)- 運動公園前 - 徒歩2分
- その他

- 取材・文:
- Journal ONE( 編集部 )