「久々ですね」
レース後の取材で自身の周りをぐるりと記者たちに囲まれたデーデー。そう言いながらはにかんだ。2021年の日本選手権では10秒19のタイムで2位となり同年の東京オリンピックにも出場した。しかし、彼はその後、ケガの影響などもあり目立った活躍を見せられないでいた。
26歳は「年齢的にももう若くなくなってきたし、下の世代からたくさん良い選手も出てきて『自分は何をしているんだろう。』というシーズンが続いていた。」とはしたものの、穏やかな話しぶりの中に捲土重来を期している様子がうかがえた。
圧倒的な筋肉の持ち主であることは、レースでの彼を見ればわかる。もっともこれまではその肉体に頼りすぎていたというデーデー。今は「内側の筋肉を使ってあげるというか、そういった部分を引き出すトレーニング」に取り組んでいるという。
今シーズンの目標を「最低でも自己ベスト(現状は昨年出した10秒14)」というデーデー。「9秒台ももちろん出したいんですけど、僕はまだまだだと思っている。」と地に足のついた話しぶりをした。

男子100Mを制したブルーノ‐永塚和志撮影
岡国際陸上2026の締めくくりと選手たちの現在地
こうして、歴史のある静岡国際は幕を閉じた。自身の出来に手応えを得たもの、そうでなくとも今後のレースへ向けて課題を得られたと前向きさを失わなかった者、課題の大きさに眉間に皺を寄せざるを得なかった者……選手たちは百人百様の表情を見せた。
今回のパフォーマンスに関わらず、日本選手権やアジア大会といった大きな大会も含めて、シーズンは続いていく。

「X」アカウント https://x.com/kaznagatsuka























