筑波大学に勝利もセットプレーで反省点
後半、ラインアウトで相手の高さに苦戦し、トライが奪えず停滞した時間もあった。ただ、副将NO8松沼が、「この3年くらいディフェンスが早稲田のカルチャーとなっている。簡単に崩れないという自信とプライドがあり、それも要所で見せられた。」と話したとおり、BK(バックス)にタレントの揃う相手を2トライに抑えて45-12で快勝した。
公式戦で初勝利を挙げた清水主将は「初の試合で緊張したが、良い形で終われて良かった。ただ、セットプレーはまだまだ精度が低い。筑波大学の大きい選手がいる中、小さい選手がどうラインアウトを取るかというナレッジをグラウンド外で準備できる。」とコメント。
加えて、「セットプレーの準備を進めて、フィールドでもミスをなくして精度を高くしてやっていきたい。」と反省しつつ、安堵の表情を見せた。

トライを挙げたWTB山下‐斉藤健仁撮影
主力が卒業したCTB陣は激しい競争
昨季のキャプテンだったCTB(センター)野中健吾と、福島秀法(ともに東京サンゴリアス)ら4年生が主力だったCTB陣。
筑波大学戦は12番のインサイドCTBに島田隼成(3年)、13番のアウトサイドCTBに名取凛之輔(2年)が先発。特に10番、15番の印象が強かった島田は12番として、高速アタックをリードしていた姿が印象的だった。
好調のCTB島田は「12番としてチャンスをいただいたので、今後もチームの勝利に貢献したい。今までの経験がある程度活かせている。今後、フィジカルをもっと強くしていきたい。」と話した。
1年時はケガの影響で試合出場がなく、筑波大学戦が公式戦初先発だったハードタックラーのCTB名取。「アカクロにはずっと憧れていたので、初めて着られてうれしかった。ボールキャリー、ディフェンスで貢献しようと、しっかり責任と自覚を持って挑んだ。」と声を弾ませた。
CTBには他にも森田倫太朗(4年)、『早慶戦』に出場した山口滉太郎(2年)もいる。「元気がいい」(大田尾監督)と評価されるルーキーの東佑太(東海大大阪仰星)、吉廻温真(早稲田佐賀)を含め、競争が激しくなりそう。

CTB名取は初のアカクロ‐斉藤健仁撮影
フォワードにも新しい戦力が台頭
また、FW(フォワード)でも新戦力が台頭した。高校日本代表のLO(ロック)笹部隆毅(1年/東海大相模)が、すでにAチームで試合出場。加えて、身長191cmのLO宮川侑大(2年)も筑波大学戦でアカクロデビューを飾った。
宮川は、「良い場面、自分の強みを見せられる場面もあったが、コンタクトやコミュニケーションなどミスも多く、課題がいっぱい残る試合だった。」と反省点を述べた。
しかし、「早稲田の選手として、私生活から少しずつ成長はできていると思う。でも、まだまだ足りないところがあるので、グラウンド内外でどんどん成長していきたい。」と前を向いた。

初のアカクロとなった2年生のLO宮川‐斉藤健仁撮影
春の注目は『早明戦』と帝京大学戦
6月7日(日)には、福岡の『ミクニワールドスタジアム北九州』で明治大学との『早明戦』が行われる。続く14日(日)の帝京大学戦の2試合にも注目。春だけでなく今季を占う大一番となりそうだ。
清水主将は「春は明治大学、帝京大学がターゲットになる。」と言えば、SO服部は「個人的には北九州出身なので、(明治大学戦は)個人的な思いが強い。」と語気を強めた。
大田尾監督が就任して6シーズン目。早稲田大学は準優勝3回と、2019年以来の日本一にはあと一歩のところで手が届いていない。それでも大田尾監督は「優勝したい気持ちはある。しかし、結局やるのは選手なので、どれだけ個々の能力を引き出せるかだと思う。」と先を見据えている。
今季こそ、ライバルに勝利して『荒ぶる』を、1月の東京『MUFGスタジアム』(国立競技場)の空に響かせたい。

早稲田大学の大田尾監督‐斉藤健仁撮影
早稲田大学 試合日程
・5月17日(日)13:00 vs. 東海大学 (小田原市城山陸上競技場)
・5月24日(日)12:00 vs. 東洋大学 (上井草グラウンド)
・6月07日(日)13:00 vs. 明治大学 (ミクニワールドスタジアム北九州)

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