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26年6月19日 FIBAワールドカップ・アジア地区予選Window3へ向けての合宿 桶谷大HCと会話する比江島慎-永塚和志撮影
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比江島の現在地とBリーグでの存在感

2028年のロサンゼルスオリンピックへの出場が念頭にあるわけではない。それでも、「今の段階ではまだ若手よりは日本のためにプレーできるという自信はある。」と言い切った。

Bリーグでの2025-26シーズンは58試合中57試合で先発。日本人シューティングガードとしてB1でそれぞれ5位の平均11.4得点。加えて、同4.3アシストを挙げた比江島。宇都宮の3年連続の東地区優勝の原動力の1人となった。3月のEASL(東アジアスーパーリーグ)の決勝ラウンド「Finals」ではMVPに選出。同チームの初優勝に貢献した。

跳躍力の面など、身体能力が徐々に衰え始めていることは比江島自身が認めてはいる。それでも、3Pの精度を高める。タイミングをずらしたり体の当て方に工夫を加えることでシュートのタイミングを作る。こうした知恵を使うことで衰えを補っている。

日本代表の選手層と比江島慎の“居場所”

はたして、SGのポジションで比江島を上回る存在はーー桶谷HCが述べた通りーー多くない。これが、成長を遂げてきたとはいえまだまだ全体の選手層が厚くなったとは言えない日本代表の現在地だ。

そしてその中で、比江島の居場所は明確にあったということになる。

比江島はこう話した。

「自分を超えていける選手が出てくるまではプレーをというのもありだと考えた。しかし、現時点でまだまだ誰が出ても勝てるっていうところの余裕があるわけではない。そのため、ベストメンバーが出るべきだっていうところを桶さんが強くおっしゃっていましたし、自分も納得をしてプレーはしたいなと思います」。

24年パリ五輪前の壮行会での比江島-永塚和志撮影

24年パリ五輪前の壮行会での比江島慎-永塚和志撮影

Window3で果たす役割と時間との戦い

比江島慎のドライブと国際試合での価値

追加招集に対して正式に応じたのがこの公開練習日より「3日くらい」前だったという比江島。2025-26のプレーオフで宇都宮ブレックスは5月上旬のクォーターファイナルで敗退。それもあって、肉体が十全な状態にあるかといえば「100%できているわけではない。」と彼は吐露した。

Window3は7月3日に中国・遼寧省の瀋陽市で、同6日に韓国の高陽市で行われる。比江島としては、まずは肉体をプレーのできる状態に戻す必要がある。いわば、時間との戦いにもなってくるのではないか。

比江島慎がチームにもたらす勇気と刺激

比江島が同Windowのロスターに選出された場合。または、それ以後の試合においても求められることの一つ。それが、独特なドリブルのリズムでリングへ向かっていくことである。国内で戦う時以上に国際試合では相手のサイズが大きい。それゆえ、中へ切り込んでいくことが容易ならざるものとなる。

これまでの世界大会でも主力の1人として平均で15分前後の出場時間を得てきた比江島。しかし、「5分でも10分でも、そういう短いプレータイムでも活躍できる自信はある。」と頼もしく語った。彼がもし出場をしたとして、勇気を持って中へ切り込むプレーを見せる。それが、チーム全体に対しても勇気と刺激をもたらすことになるかもしれない。

彼が普段、自チームで着るユニフォームの色のことを言っているわけではない。しかし、比江島が戻ってきたことで、日本代表が活動する空間はどこか黄色く、華やかなものとなった。

■記者プロフィール
永塚 和志
フリーランススポーツライター。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、FIBA W杯や米NCAAトーナメントを取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

「X」アカウント https://x.com/kaznagatsuka
アクセス
味の素ナショナルトレーニングセンター
  • 東海道新幹線 東京駅 - 上野東京ライン(17分)- 赤羽駅 - 国際興業バス(7分)- HPSC陸上門バス停留所 - 徒歩3分
Journal-ONE記者の永塚和志氏
取材・文:
永塚 和志( 日本 )
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