北海道旭川市の花咲スポーツ公園にあるスタルヒン球場は、日本で初めて人名を冠した野球場として知られています。プロ野球のファーム公式戦や高校野球北北海道大会の舞台となり、球児からは北の聖地と呼ばれてきました。
ただ、屋根のない屋外球場ならではの注意点や、大きな試合の日に生じる駐車場の制約は、事前に知らないまま向かうと当日あわてることになります。
この記事では、アクセスと駐車場、座席の選び方を中心に、初めて訪れる方にもリピーターにも役立つ情報をまとめましたので、来場前の参考にぜひご覧ください。
スタルヒン球場とは?

スタルヒン球場は、正式には花咲スポーツ公園硬式野球場という名前の市営球場です。旭川ゆかりの大投手の名前がそのまま球場名になった経緯や、施設としての規模を知っておくと、観戦そのものの味わい方も変わってきます。
まずは球場の成り立ちと基本的なスペックから見ていきましょう。
| 正式名称 | 花咲スポーツ公園硬式野球場 |
|---|---|
| 通 称 | スタルヒン球場(旭川スタルヒン球場) |
| 所在地 | 北海道旭川市花咲町2・3丁目 花咲スポーツ公園内 |
| 設置年月日 | 1984年4月1日(命名式は1982年9月23日) |
| 敷地面積 | 25,300平方メートル |
| グラウンド | 面積13,300平方メートル/内野は黒土、外野は天然芝 |
| 両翼・中堅 | 両翼95m/センター120m |
| 収容人員 | 25,000人(内野10,000人/外野芝生15,000人) |
| 内野スタンド | 鉄筋コンクリート2階建(スタンド面積6,429平方メートル) |
| 外野スタンド | 芝生スタンド(面積5,300平方メートル) |
| ナイター設備 | 照明塔6基(高さ約42m)/全点灯時の照度は内野2,000ルクス、外野1,200ルクス |
| スコアボード | 磁気反転式表示装置 |
| 開設期間 | 4月20日〜10月20日 |
| アクセス | JR旭川駅からバスで約10分、「北高前」下車 |
| 問い合わせ | 0166-52-1934(公益財団法人旭川市公園緑地協会) |
旭川で育った大投手ヴィクトル・スタルヒンにちなんで名づけられた
球場の名前は、旭川で少年時代を過ごした投手ヴィクトル・スタルヒンに由来します。1916年にロシアで生まれ、幼い頃に両親とともに日本へ亡命して旭川に暮らし、旭川中学校(現在の旭川東高等学校)では1年生でマウンドに立ちました。
1934年に巨人軍の前身である東京野球倶楽部へ入団すると、1939年にはチームの66勝のうち42勝を挙げ、最高殊勲選手に選ばれています。1955年にはプロ野球史上初となる通算300勝を達成しました。
その功績を地元に残そうと、母校の野球部OBらが旭川市へ働きかけ、日本で初めて人名がついた球場名が生まれたのです。
1984年に旧市営球場を建て替えて開場した
現在の球場が建つ前には、1932年に完成した旭川市営野球場がありました。老朽化が進んだことと、市民から運動施設を求める声が高まったことを受けて、隣接する旭川馬場の跡地を買収し、運動施設をまとめて拡張整備する計画が進みます。
球場そのものが設置されたのは1984年4月ですが、命名式はそれより早い1982年9月に行われました。完成を待たずに名前が決まっていたところにも、地元の思い入れの強さがうかがえます。
周辺には総合体育館やテニスコートなども整備されており、花咲スポーツ公園全体が旭川のスポーツ拠点となりました。
両翼95mとセンター120mを備えた北北海道最大の球場になっている
グラウンドは内野が黒土、外野が天然芝という構成で、プロ野球の公式戦にも対応できる広さを備えています。観客席は内野スタンドと外野の芝生スタンドに分かれ、収容規模は北北海道で最大です。
内野スタンドは鉄筋コンクリートの2階建てで、1階には選手控室やブルペン、車いすでも観戦できる観覧室が置かれ、2階には売店とコンコースが並びます。
夜間照明も設置されており、屋外でのナイター開催に対応してきました。スコアボードは磁気反転式で、表示が切り替わるときの独特な作動音も、この球場ならではの味わいといえるでしょう。
スタルヒン球場を訪れられる期間

屋根のない屋外球場であるスタルヒン球場は、1年を通して使えるわけではありません。野球場として開いている時期と、まったく別の顔を見せる冬の時期に分かれます。
訪問を計画する前に、それぞれの期間を押さえておきましょう。
開設期間は4月20日から10月20日までと定められている
球場を管理する旭川市公園緑地協会は、スタルヒン球場の開設期間を4月20日から10月20日までとしています。雪解けを待って開き、根雪が積もる前に閉じるという、北海道らしい区切りです。












