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8月の中国大会で優勝したサクラセブンズ2(C)JRFU
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この記事の目次

サクラセブンズがロス五輪出場権獲得へ向け、過去最高成績更新と新たな歴史づくりに挑む

世界最高峰の7人制ラグビーの大会『HSBC SVNS』のワールドチャンピオンシップ。そこで一昨季7位、昨季6位と順位を上げているのが、『サクラセブンズ』。女子7人制ラグビー日本代表だ。

昨年11月のHSBC SVNS ドバイ大会では初めて3位に入賞。その結果、最も世界に近いラグビーの日本代表チームと言ってもいいだろう。そのサクラセブンズが今季、勝負のシーズンを迎えようとしている。

10月1~3日に愛知の『名古屋市瑞穂公園ラグビー場』で開催される『第20回アジア競技大会』。そこで、2大会ぶり2度目の優勝を目指すのはもちろんのことだ。

加えて、11月から来年5月まで世界を転戦して行われるHSBC SVNS。ここで、上位4位までに入ることができれば。2028年ロサンゼルスオリンピックの出場権を得ることができるからだ。

熊谷合宿中のサクラセブンズ

熊谷合宿中のサクラセブンズ‐斉藤健仁撮影

サクラセブンズを率いる兼松由香HCの挑戦

忍者ラグビーで世界4強を目指す

自身も7人制だけでなく、15人制でも日本代表キャップを持つ兼松由香HC(ヘッドコーチ)がサクラセブンズの指揮官に就任して3年目を迎えている。

大事なシーズンを前に率直な気持ちを聞くと、兼松HCは「まずワクワクが一番大きい。(日本開催の)アジア競技大会は私たちにとって特別な大会でもあるし、その後のHSBC SVNSもオリンピックの予選が懸かっているので、そこで予選を突破したい。今季、1つ1つステップアップして、ダブルの目標を達成したい」と語気を強めた。

2年前に就任した兼松HCが掲げたテーマが「忍者」だ。今季も同じで「忍者になろう」と選手たちに伝えている。もちろん、セブンズならではのスピード、フィットネスを強化するだけでなく、起き上がるスピードや判断の速さを重視し、サインプレーなど決まったことに頼らない、個々が主体的にプレーするラグビーも目指している。

兼松HCは「とにかくスピード展開や判断の速さを求めている。決め事がない分、それぞれが自分の意志を持ってどんどん判断して、自分の目で見て動いて連動してほしい」と語る。

サクラセブンズを率いる兼松HC

サクラセブンズを率いる兼松HC-斉藤健仁撮影

選手主体で戦う新しいサクラセブンズ像

「15人制ではサインプレーがあって、ある程度、ポジションの役割が決まっているが、サクラセブンズはそれがない。」

「誰が起点になるかも毎回、分からない状況なので、非常に難しいラグビーをしようとしている。そこは今、選手たちは頑張ってやってくれているし、しんどそうだけど、見ていて楽しそう!と思いながら、いつも指導している」と話す。

接点の激しい練習をする選手たち (1)

接点の激しい練習をする選手たち‐斉藤健仁撮影

新戦力加入で激化する代表争い

サクラセブンズ40人規模のスコッドで底上げへ

昨季、国際舞台で活躍した選手をベースに今季は『太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2026』で躍動した選手を新たに含め、第1期デベロップメント・スコッド・トレーニングメンバーが選出され、8月の熊谷合宿には23人が参加した。

中国とスリランカで開催される『アジアラグビーエミレーツセブンズシリーズ2026』の2大会と、名古屋で実施されるアジア競技大会が短い期間で続くため、9月4日から6日に南アフリカで開催された世界学生選手権に出場した12人も含め、40人近い選手を大きなスコッドとして捉えている。

昨季、ケガでサクラセブンズとして出場できなかったメンバーが復帰しただけでなく、昨年、15人制日本代表に選ばれていたが、今年の太陽生命ウィメンズシリーズで躍動した松田凜日、松村美咲らがセブンズに復帰した。

激しい練習をするサクラセブンズの選手たち‐斉藤健仁撮影

激しい練習をするサクラセブンズの選手たち‐斉藤健仁撮影

松田凜日ら経験者が再び挑戦

セブンズ経験も豊富な松田は、「太陽生命ウィメンズシリーズでやっぱりセブンズが楽しいと思った。また、シーズンを通して、HSBC SVNSに挑戦したことがなかったので、もう1回、セブンズにチャレンジしようと思った」と破顔した。

兼松HCは「昨季メンバーをベースに、チームに入った時、どんな化学反応、新しい風を吹かせてくれるかなという選手たちを新たに選んだ」と期待を寄せた。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
アクセス

パロマ瑞穂野球場(名古屋市瑞穂公園野球場)

  • 住所
    愛知県名古屋市瑞穂区豊岡通3-28
  • TEL
    052-836-8216(野球場直通)
  • アクセス

    ① 名古屋駅 - 名古屋市営地下鉄桜通線「瑞穂運動場西駅」下車(約12分)、徒歩約7分/または、名古屋市営バス栄20「瑞穂公園」バス停下車(約25分)、徒歩約2分

    ② 豊田市駅 - 名鉄三河線から名古屋駅経由、名古屋市営地下鉄桜通線「瑞穂運動場西駅」下車(約50分)、徒歩約7分/または、名古屋駅から名古屋市営バス栄20「瑞穂公園」バス停下車(約40分)、徒歩約2分

  • その他
    【営業時間】 4月~10月 8時30分~21時30分/11月~3月 8時30分~16時30分 【定休日】毎月第3月曜日 ※祝休日の場合は開場(第3月曜日の振替休場は第4月曜日) 及び年末年始(12/29~1/3)
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
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