ながとブルーエンジェルスが女子セブンズ国内最高峰の舞台で前人未到の4連覇に挑む。北海道・札幌で開催されるグランドファイナルを前に、王者の現在地と強さの理由に迫る。
ながとブルーエンジェルス、4連覇を懸け札幌グランドファイナルへ
グランドファイナルは、6月から7月にかけて行われたシリーズ3大会のポイント上位8チームが出場。そして、1DAYトーナメントで雌雄を決する。注目の優勝候補最右翼は、4連覇のかかる『ながとブルーエンジェルス』。山口県北部にある長門市を練習拠点とするチームだ。
ボールを大きく動かし、見ている人をワクワクさせるラグビーが信条のブルーエンジェルス。昨年は3位でグランドファイナルへ進んだが、決勝で延長の末に『PEARLS』を下して3連覇を達成した。今年は第1戦の熊谷大会(6月20・21日)と、第3戦の北九州大会(7月25・26日)で優勝。第2戦の栃木大会(7月11・12日)でも準優勝。今年はシード1位で、札幌での最終決戦に挑む。
ながとブルーエンジェルスに吹く新体制の追い風
村杉徐司ハイパフォーマンスディレクターの支え
指導はもちろん、リクルートや、選手たちの補食用のおにぎりを作り、夕食のおかずも用意する。彼こそが、村杉徐司ハイパフォーマンスディレクターだ。2017年のチーム立ち上げからブルーエンジェルスを支え続けている。
「俺たちは強いチームだけでなく、良いチームになろう。そして、ラグビーを楽しむことが一番だけど、俺たちの楽しむは勝つことだ。そう選手たちにずっと言っています。」と語気を強める。

指導からリクルート、選手たちの食事の用意などいくつもの役割でチームと支える村杉氏‐斉藤健仁撮影
ローレンスHCがもたらした変革とチームの進化
昨年、シーズン途中に家庭の事情で、外国人ヘッドコーチが帰国してしまった。そのため、村杉氏は新たな指導者を探した。白羽の矢が立ったのは、『ローレンス』こと、サモア系のオーストラリア人のプエア・ファイフア ヘッドコーチだった。選手としての実績こそあまりない。しかし、オーストラリアのボンド大学で女子の7人制および15人制でともに数々の優勝経験のある名将だ。
「ブルーエンジェルスは長門という地域の鼓動そのもの。私の使命は、このクラブが持つ特徴的なテクニカルな規律。これと、太陽生命ウィメンズシリーズを象徴するハイテンポで、アグレッシブなプレースタイルを融合させること。この選手たちを率いることを大変光栄に思う。」と、話す。

ながとブルーエンジェルスを率いるローレンスHC‐斉藤健仁撮影
新体制下での手応えを感じる選手たち
冷静かつ情熱的で、選手たちからは「お父さんみたい」と称されるローレンスHC。「人間性がすごく良くてチーム作りにすごく長けている。」と村杉氏も全幅の信頼を置いている。また、今年はヘッドコーチだけでなく、S&Cコーチも新しくなり、4連覇のかかるシーズンを迎えている。
4人のリーダーシップグループの1人で、チームの初期メンバーの1人でもある坪井美月キャプテン。
「昨年は苦しい戦いが多く、3連覇という大きな目標がある中で、厳しい戦いを経て優勝できた。今年、いろいろチームが変わった。その中で、ローレンス(HC)からは自分たちが持っているプレッシャーを相手にぶつけよう。そして、チームとして新たな歴史を作ろうと言われた。その結果、もう1回がんばろうという気持ちになれた。」と話す。

左から大谷、平野副将、坪井主将、新人の矢崎‐斉藤健仁撮影
世界の代表選手が集う国際色豊かな戦力
ながとブルーエンジェルスを支える日本代表選手たち
ブルーエンジェルスには今年21名が所属している(14人が日本人選手、うち1名が大学生)。日本代表50キャップ以上を誇る副キャプテンの平野優芽、攻守に縦に強い大谷芽生。加えて、今年大卒でチームに新たに加入した矢崎桜子。現役のサクラセブンズ(女子セブンズ日本代表)の選手たちが所属する。
一方で、カーリ・ヘンウッド、アマーリ・ハラ、マッケンジー・デイビスといったオーストラリア代表。さらに、フィジー代表のアナ・ナイマシ、ブラジル代表ビアンカ・シルバらも所属する。非常に国際色豊富なチームだ。

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ヤマネスタジアム俵山
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- 取材・文:
- 斉藤 健仁( 日本 )

中山 亮平
1988年生まれ、大阪府出身。日本ラグビー界屈指のBKとして浦安D-Rocksで活躍中。日本代表通算30キャップを誇り、ラグビーワールドカップでは、2019年日本大会と2023年フランス大会に出場。2019年日本大会では、日本代表初のベスト8入りに貢献した。東海大仰星高校3年時には花園で全国制覇を果たし、早稲田大学でも1年時から大学選手権優勝を経験。コベルコ神戸スティーラーズでは12シーズン活躍し、2025-26シーズンからは浦安D-Rocksへ移籍した。













