女子の15人制のシーズンが終わった後の2月から5月まで。チームは、外国人選手や日本代表選手がセブンズのワールドシリーズに参加しているため不在だった。しかし、その中でも日本人選手だけでスキル、フィットネスを鍛え上げた。
坪井キャプテンは、「プレシーズンは、きついことをやるためのシーズン。ですから、少ない人数の中でも、みんなで同じページを見て、お互い支え合いながら、激しい練習ができていた。その結果、代表組がチームに帰ってきてからも日本人選手が土台となって、引っ張って行けていると思う。」と自信を覗かせた。

日本代表の大谷(後ろも日本代表の平野)‐斉藤健仁撮影
海外代表選手との融合が生む強み
海外の代表選手全員がチームに加わったのは、6月20・21日の熊谷大会の開幕のほぼ1週間前だったという。ただ、ヘンウッド、ハラ、ナイマシ、シルバは過去にすでにブルーエンジェルスに所属したことのある選手。それゆえ、チームの文化や選手をすでに知っていたことが強みとなった。チームの中軸で新たに加わった外国人選手は、北九州大会でMVPに選ばれた21歳のデイビスだけだった。
デイビスはブルーエンジェルスに入団した理由について、
「2024年に(オーストラリア代表でもチームメイト)カーリー(・ヘンウッド)と、アマリー(・ハラ)が長門に行った。そこで、とても良い経験をしたと聞いていた」。と話す。
加えて、「本当にチームメイトのみんなと一緒にいて楽しいし、すばらしい仲間たち。勝ったときも負けたときも、良いことも悪いことも経験しながら、お互いを支えるために努力している。私たちはみんなと一緒にプレーすることを心から楽しみにしている。その気持ちがプレーにも表れている」。と語った。

左から中国代表チェン・キー、豪州代表デイビス、日本代表の大谷‐斉藤健仁撮影
絆で頂点へ 4連覇を目指す王者の現在地
ながとブルーエンジェルスらしさを支えるコミュニケーション
選手やコーチ陣などは同じエリアに住んでいる。ウェイトトレーニング場のあるクラブハウス、練習グラウンドと、本当の家族以上に濃密な時間を日々送っている。もちろん、日本人代表選手も含めて、チームに合流してから試合までの時間が短いからこそ、より積極的にコミュニケーションを取ったという。「チームの普段の会話の量、グランド外でのコミュニケーションの量が本当に多い。それがすごくラグビーになっても生きていると思う。」と矢崎も話す。
パリ五輪に出場したリーダーの1人でもある辻﨑由希乃は、「今年のチームは日本人選手だけでなく、外国人選手も含めて、すごく若返った。若いからこそ勢いがあるし、1つ1つ成長している。チームには日本代表やオーストラリア代表選手もいるが、ブルーエンジェルスは誰が出ても良いプレーができる。本当に強いと思う。」と、手応えを口にした。

ながとブルーエンジェルス は国籍、年齢関係なく一体感が大きな武器となっている‐斉藤健仁撮影
積み重ねた王者への歩み
ローレンスHCが「アタックが良かった」という第1戦の熊谷大会。チームがまだ調整中だったにも関わらず優勝を飾った。第2戦の栃木大会も準決勝までは快勝した。しかし、自分たちのミスで自分たちを苦しめてしまう。その結果、延長戦の末、「たぶん、一番負けているチームなので負けたくない。」と選手たちが口を揃える『ナナイロプリズム福岡』に敗れた。
そして、準地元で行われた第3戦の北九州大会は決勝で、バスで訪れた地元のファンの応援が力になった。加えて、第2戦で決勝敗れたことも功を奏したながとブルーエンジェルス。予選プールこそ苦戦したが、尻上がりに調子を上げて、決勝は47-0で『PEARLS』に快勝。その結果、今年2度目の優勝を飾った。
ローレンスHCは「ブルーエンジェルスの選手たちは本当に素晴らしい。自分たちがやるべきことへの集中力や、練習に取り組む姿勢。これは、私がこれまで指導してきた中でも、おそらく一番だと思う。」と、選手を称える。
加えて、「(北九州大会の決勝では)自分たちが何をしなければならないのか。それを十分に理解して試合に入りました。この流れは、選手たち自身が主体となって作り出したものだった。」と、目を細めた。

栃木大会は準優勝だったが、この悔しさをバネに北九州大会では力を発揮して優勝-斉藤健仁撮影

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