味の付け方も一通りではありません。さっぱりとした醤油ベースの自家製ダレにつけるか、店オリジナルのスパイスで食べるかを選べる店もあり、同じ肉でも印象が変わります。脂が落ちた鍋の縁で野菜を焼けば、肉の旨みを吸った野菜まで無駄なく味わえます。
頼む前に部位の構成を店の方に尋ねてみると、その日のおすすめを教えてもらえることも多いので、遠慮せず聞いてみてください。
行列が絶えない成吉思汗大黒屋

旭川でジンギスカンといえば、まず名前が挙がるのがこの店です。店の前に専用の待合所が設けられているほどの人気ぶりで、旭川観光の目的そのものとして訪れる方もいます。何が支持されているのかを見ていきます。
冷凍しないチルドの生ラムを厚切りで提供している
大黒屋の看板は、なんといっても生ラムです。その日に仕入れたラム肉を冷凍せずチルド品質のまま扱うことで、鮮度と柔らかさ、そして素材そのものの旨みを保っています。
厚切りであるにもかかわらず柔らかく、噛むほどにジューシーだと評される味わいは、この仕入れと扱い方があってこそのものです。羊肉のにおいが苦手だという方にも入りやすいのが、この店の特徴として語られてきました。
焼く野菜には北海道産のものが使われ、特製のタレと自家製スパイスが用意されるなど、細部までこだわりが行き届いています。ジンギスカンを焼くのが初めてという方には、店員が最初に焼いてくれるという心遣いもあります。
自家製ダレとオリジナルスパイスの2通りで味わえる
味わい方が一通りではないのも、この店が飽きられない理由でしょう。まず肩ロースから焼くのが大黒屋のスタイルで、さっぱりとした醤油ベースの自家製ダレにつけるか、オリジナルスパイスで食べるかを選べます。
彩りよく添えられた道産野菜の甘みと合わせれば、最後まで違った表情を楽しめます。炭火で焼く香ばしさも、この店の持ち味として広く知られています。1人分ずつ味を変えながら進められるので、複数人で訪れて食べ方を分担してみるのも面白いはずです。
旭川で営業しているのは五丁目店だけになっている
ここは注意が必要な点です。かつて存在した大黒屋の本店は店舗の老朽化により閉店しており、現在営業しているのは近くの五丁目店です。
地図アプリで「大黒屋」と検索した際は店名を最後まで確認してください。現在の店舗は旭川市4条通5丁目1425番地の3・4仲通にあり、旭川駅からは徒歩11分ほどです。
駐車場は用意されていないため、車で向かう場合は周辺のコインパーキングを使うことになります。年末年始は12月31日から1月2日まで休業となります。
2026年6月にメニューが改訂された
公式サイトでは2026年6月付で旭川店のメニューが更新されており、店頭で提供される内容はインターネットの情報と変わっている可能性があります。価格や品ぞろえについては、訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
なお、店内での食事以外にテイクアウトの窓口も設けられています。テイクアウトは専用の予約番号で受け付けており、受付時間は11時から19時、引き渡しは13時から19時までとなっています。
宿でゆっくり味わいたいときや、行列に並ぶ時間が取れないときの選択肢として覚えておくと便利です。
味付けの代表格である松尾ジンギスカン旭川支店

タレに漬け込んだ味付けジンギスカンを旭川で味わうなら、まず候補に挙がる老舗です。
ただし、この店については、近年の変更を知らずに向かうと空振りに終わりかねません。押さえておきたい点をまとめました。
滝川で1956年に生まれたタレ漬けの味を受け継いでいる
松尾ジンギスカンのはじまりは、旭川ではなく滝川にあります。創業者の松尾政治が緬羊組合の関係者宅で初めてジンギスカンを口にし、そのおいしさに商売の可能性を見出したところから物語は始まりました。
タレの作り方を教わったうえで改良を重ね、滝川産のリンゴやタマネギをふんだんに使った独自のタレを完成させています。売れ行きが伸びない時期には七輪と炭を持って滝川公園へ出向き、花見に集まった人々に振る舞ったことで評判が広がりました。
のれん分けを惜しまなかったこともあり、1976年には道内外に250店もの松尾ジンギスカンが存在していたといいます。旭川支店で味わう一皿は、その歴史をそのまま受け継いだものです。部位に合わせて羊肉が4種類そろえられており、さっぱりとしたラムと香ばしいマトンを食べ比べられます。
2025年11月21日から夜だけの営業に変わった
ここが最も注意すべき点です。2025年11月21日をもって営業時間が変更され、現在は17時から22時まで、料理とドリンクのラストオーダーはいずれも21時30分となっています。定休日は火曜で、12月31日から1月3日までも休業です。
以前は昼の時間帯も営業していたため、飛行機の出発前に立ち寄れる店として紹介されてきた経緯があります。実際、いまもインターネットには昼営業を前提とした記述が残っており、これを見てがっかりする方もいるでしょう。












