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この記事の目次

紅葉時期の土日祝は満車になり待ち時間が発生する

もっとも混み合うのが、9月中旬から下旬にかけての紅葉シーズンです。とくに土日祝日は朝の早い時間から車が集まり、両方の駐車場が満車になることも珍しくありません。空きを待つ列が道路まで延び、駐車するだけで30分以上かかるケースもあります。

さらに、駐車できたあとにはロープウェイの乗車待ちが控えています。姿見駅までの往復で2時間近くを見込んでいたつもりが、待ち時間を含めると半日仕事になってしまった、という声も聞かれます。

シルバーウィークの後半は例年ピークと重なるため、この時期に旭岳を予定に入れるなら、余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。

早朝の到着かバス利用が確実な回避策になる

混雑を避ける方法として、もっとも効果があるのは早朝に到着することです。トップシーズンのロープウェイは6時30分ごろから動き始めるため、始発前後に着いておけば駐車も乗車もスムーズに進みます。朝の澄んだ空気のなかで見る姿見の池は、日中とはまた違った静けさをたたえています。

もうひとつの選択肢が、いで湯号での来訪です。旭川駅7時15分発の便に乗れば9時過ぎには旭岳に着き、駐車場を探す手間そのものがなくなります。帰りの便から逆算して行動する必要はありますが、渋滞のストレスを丸ごと回避できるのは大きな利点です。

夕方に狙いを定める手もあります。紅葉のピークでも15時を過ぎると人の流れは落ち着いてきます。ただし下りの最終便に間に合わなければ山上に取り残されてしまうため、時刻の確認だけは念入りに行ってください。

姿見の池散策路の見どころとコース

旭岳 姿見の池散策路の見どころとコース

姿見駅を降りると、そこから先は木道が整備された散策路が広がります。1周してもさほど時間はかからないのに、池や噴気孔、高山植物と見どころが次々に現れる密度の濃いコースです。

歩く順路と、その道すがらで出会える景色を紹介します。

一周1.7kmをおよそ1時間で歩ける

姿見の池周遊コースは、全長約1.7km、標準的な所要時間は1周およそ1時間です。木道と砂利道が整備されているため、急な登り下りはほとんどありません。ただ、写真を撮りながらゆっくり歩くと1時間30分から2時間近くかかることもあり、時間には少し幅を持たせておくと安心でしょう。

順路は、姿見駅から徒歩5分ほどで第一展望台に着き、満月沼と擂鉢池を経て第三展望台へ、さらに鏡池のほとりを進んで第四展望台、噴気孔を横目に姿見の池と第五展望台へ、そこから20分ほどかけて姿見駅に戻る流れです。

ひとつ注意したいのが、第三展望台と第四展望台のあいだにある分岐です。中岳や裾合平方面へ続く本格的な登山道が分かれているため、散策のつもりで誤って進まないよう、道標をよく確認してください。

5つの展望台がそれぞれ違う角度から旭岳を見せる

コース上には第一から第五まで、5か所の展望台が設けられています。同じ旭岳を眺めていても、立つ位置が変わるだけで山の表情はまるで別物になります。手前の稜線が重なって奥行きが生まれたり、噴気の白い筋が山肌を横切ったりと、一歩進むごとに構図が変わっていくのがこのコースの面白さです。

眺望は旭岳の方向だけではありません。振り返れば忠別湖や美瑛方面まで見渡せる場所もあり、大雪山系の広がりを実感できます。ベンチやテーブルが置かれた休憩ポイントも点在しているので、腰を下ろして景色を眺める時間を確保しておきたいところです。

先を急いでしまうと、展望台ごとの違いに気づかないまま1周を終えてしまいます。それぞれで立ち止まる余裕を持って歩きましょう。

夫婦池では擂鉢池と鏡池が並んで現れる

コースの序盤で出会うのが、夫婦池と呼ばれる2つの池です。右手が鏡池、左手が擂鉢池で、寄り添うように並ぶ姿からこの名がつきました。どちらも火山活動によってできた窪地に水がたまったもので、風のない日には水面が澄みわたります。

池の岸辺は高山植物に囲まれ、季節によっては花のふちどりごしに旭岳を望めます。夏なら緑と白、秋なら赤と黄が水辺を彩り、同じ場所でもまったく異なる一枚が撮れるでしょう。

第四展望台へ向かう道は、エゾシマリスによく出会える区間としても知られています。木道の脇を素早く駆け抜けていく姿を見かけたら、足を止めて静かに待ってみてください。餌を与える行為は生態系を乱すため、観察にとどめるのがマナーです。

姿見の池には逆さ旭岳が映り込む

コースの折り返し地点にあたるのが、標高約1,670mの姿見の池です。散策路のなかでもっとも高い位置にあり、目の前に旭岳が壁のようにそびえ立ちます。かつての噴火口に水がたまってできた池で、風が凪いだ瞬間には水面に山影がくっきりと映り込みます。

この「逆さ旭岳」が池の名前の由来です。ただし、映り込みが見られるのは水面が穏やかで、なおかつ雪解けが進んだ時期に限られます。訪れる時間帯としては、風が立ちにくい早朝が有利でしょう。

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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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