夏は峡谷火まつりと夏花火が温泉街を照らす
夏の層雲峡を彩るのが、峡谷火まつりです。2026年で第64回を数える歴史ある行事で、アイヌの人々がシマフクロウを神の国へ送る儀式に由来しています。
シマフクロウは守り神コタンコロカムイとして崇められてきた存在です。本まつりでは、地元の郷土太鼓保存会による和太鼓の響き、厳かに執り行われるフクロウ神事、そして国の重要無形民俗文化財に指定されたアイヌ古式舞踊が披露されます。近年はファイヤーパフォーマーとのコラボレーションも加わり、火を主題にした演出が層雲峡の夜を照らします。
まつりの期間中は、毎晩20時30分から花火が打ち上げられます。断崖に挟まれた地形のため、音が峡谷全体に反響して腹に響くのが特徴です。開催時期は例年夏場ですが、日程は年によって前後するため、層雲峡観光協会の公式サイトでご確認ください。
冬は氷瀑まつりが石狩川の河川敷で開かれる
冬に開かれる層雲峡温泉氷瀑まつりは、さっぽろ雪まつり、旭川冬まつりと並ぶ北海道冬の三大まつりのひとつです。1976年に始まり、石狩川の河川敷に設けられる会場は約1万2,000平方メートルに及びます。
氷点下の空気の中で丸太の骨組みに石狩川の水を吹きかけ、約3カ月かけて大小30基ほどの氷像を作り上げます。高さ13mの氷の展望台、全長100mほどの氷のトンネル、氷で作られた氷瀑神社などが並び、夜になると七色の光でライトアップされます。その美しさは日本夜景遺産にも認定されました。
会場には地酒を楽しめる北の氷酒場や暖房の効いた休憩所もあり、体を温めながら回れます。期間中は毎晩20時30分から花火が打ち上げられる予定で、氷像の背後から上がる光は写真映えする一枚になるでしょう。
第52回氷瀑まつりの日程が発表されている
次回にあたる第52回氷瀑まつりは、2027年1月23日から3月7日までの開催が発表されています。2026年の第51回は3月8日に終了しました。
開催時間は平日が17時から21時30分まで、土日祝は11時から21時30分までで、最終入場は21時15分です。土日祝は昼間も入場できるため、明るいうちに氷像の造形を見て、いったん温泉に入ってから夜のライトアップを楽しむという回り方もできます。
入場には中学生以上1人1,000円の協力金が必要で、小学生以下は無料です。ここは特に注意してほしい点で、旅行サイトや観光情報サイトの中には協力金300円という古い金額を掲載したままのものがあります。予算を組む際は最新の金額でご確認ください。駐車場は層雲峡温泉の公共駐車場が利用できます。
年間の主なイベントは下記の通りです。日程は変更されることがあるため、訪問前に公式サイトで最新をご確認ください。
| 時 期 | イベント・見どころ | 会場・場所 | 料 金 |
|---|---|---|---|
| 1月下旬〜 3月上旬 |
層雲峡温泉氷瀑まつり(第52回は2027年1月23日〜3月7日) | 石狩川河川敷の特設会場 | 協力金1,000円(中学生以上)。小学生以下無料 |
| 11月上旬〜 5月上旬 |
大雪山黒岳スキー場 | 黒岳5合目〜7合目 | 1日券 大人5,200円(ロープウェイ往復込み) |
| 6月下旬〜 10月上旬 |
高原温泉沼めぐり・高山植物 | 大雪高原温泉 | 協力金1人1,000円以上(任意) |
| 夏 | 層雲峡温泉峡谷火まつり・夏花火(2026年で第64回) | 層雲峡温泉街 | 公式サイトで確認 |
| 9月上旬〜 10月上旬 |
紅葉(黒岳山頂付近から渓谷へ)。紅葉期の車両交通規制あり | 黒岳・銀泉台・高原温泉・層雲峡渓谷 | 規制区間は協力金・バス代が別途 |
日程や料金は変更される場合があります。最新情報は層雲峡観光協会および各施設の公式サイトでご確認ください。
層雲峡を快適に楽しむコツ

層雲峡は自然そのものが観光資源である場所です。だからこそ、天候や野生動物、交通の制約が旅の満足度を左右します。
夏でも山頂は冷えるので上着を持っていく
層雲峡温泉の標高は約670m、黒岳5合目は1,300m、7合目は1,520mです。標高が100m上がるごとに気温はおよそ0.6度下がるため、温泉街と7合目では8度前後の差が生まれます。
さらにリフトは風を直接受ける構造で、体感温度は数字以上に低くなります。夏に半袖で乗って震えたという声は珍しくありません。フリースやウインドブレーカーを1枚、必ずリュックに入れておきましょう。
銀泉台や高原温泉はもっと標高が高く、9月の紅葉期には朝の気温が一桁台になります。手袋とニット帽まで用意しておくと、写真を撮る手が悴まずに済むでしょう。
ヒグマの生息域なので単独行動を避ける
大雪山一帯はヒグマの生息地です。特に高原温泉の沼めぐりコースは、大雪山の中でもヒグマの密度が高い場所として知られており、7月中旬からの1カ月ほどは遠くの斜面にその姿が見える日もあります。













