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この記事の目次

ソフトボールは野球をもとに生まれたスポーツですが、7回制や下手投げ、走者のリード禁止など、野球とは違うルールがいくつもあります。試合を観ていて「なぜ今アウトになったのか」「なぜ交代した選手がまた出てきたのか」と戸惑った経験がある方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ソフトボールのルールを野球との違いから整理し、試合の基本・攻撃と守備の決まり・独自の交代ルール・用具の決まりまで順番に解説します。JDリーグのプレーオフを初めて観る方の予習にも使えるよう、観戦で役立つ見どころもまとめました。

ソフトボールと野球の違いは?まず押さえたい3つのポイント

ソフトボールと野球の違いは?まず押さえたい3つのポイント

ソフトボールのルールを理解する近道は、野球との違いを先に知っておくことです。フィールドの大きさ、ピッチャーの投げ方、使うボールの3点を押さえれば、試合のテンポが野球と違う理由が見えてきます。主な数値の違いは下記の通りです。

項 目 ソフトボール 野 球
塁間 18.29m 27.431m
投球距離 女子13.11m/男子14.02m 18.44m
マウンド なし(平坦なピッチャーズサークル) あり
イニング数 7回 9回
投げ方 下手投げのみ 制限なし
ボールの周囲 30.2〜30.8cm(3号球) 約23cm(硬式球)

それぞれの違いが試合にどう影響するのか、3つのポイントに分けて見ていきましょう。

塁間と投球距離が短く、試合がスピーディーに進む

ソフトボールの塁間は18.29mで、野球の3分の2ほどしかありません。投球距離も女子で13.11mと、野球の18.44mより5m以上短く設定されています。この近さが、ソフトボール特有のスピード感を生んでいます。

打者から見ると、ピッチャーの手を離れたボールが野球よりはるかに早く手元に届きます。トップ選手の球速は時速110km前後でも、体感では野球の160km級に匹敵するといわれるのはこのためです。

一方で、塁間が短い分、内野ゴロでも全力で走ればセーフになる場面が増え、バントやスラップといった小技が有効になります。

守備側も内野手を前に守らせるなど、野球とは違う位置取りで対応します。野球を観慣れている方ほど、この「距離の近さ」を意識して観ると、プレーの速さに納得がいくでしょう。

ピッチャーは下手投げ(ウィンドミル投法)で投げる

ソフトボールのピッチャーは、必ず下手投げで投球しなければなりません。野球のように上から投げ下ろす投法は認められておらず、腕を風車のように1回転させて投げる「ウィンドミル投法」が主流です。

マウンドもなく、ピッチャーズサークルと呼ばれる平坦な円の中から投げます。野球のように高さを利用して角度をつけることができない代わりに、腕の回転から生まれる遠心力でスピードを出し、手首のひねりで変化をつけます。

打者の手元で浮き上がるライズボールや、ストンと落ちるドロップは、下手投げだからこそ生まれる球種です。

投球動作にはルール上の細かい制約もあり、違反すると「イリーガルピッチ」として打者側に有利な判定が下ります。

ボールが大きく、使う用具も野球と異なる

ソフトボールの名前の由来にもなっているボールは、野球の硬式球より一回り大きく、周囲30.2〜30.8cmの3号球を一般の試合で使います。硬式球の周囲が約23cmですから、見た目にも大きさの違いが分かります。重さも177.5〜198.8gと野球の硬式球より重く、その分、打球は飛びにくくなります。

国際大会やJDリーグでは、見やすい黄色い革製ボールが使われています。学校の授業で見かける白いゴム製ボールとは別物で、JDリーグの試合を観るとまずボールの色に驚く方も多いでしょう。

ソフトボール用バットは、野球用と寸法や規格が異なります。使用するボールや大会に合った用具を選ぶことが大切です。グラブやスパイクの規定とあわせて、用具の章で詳しく整理します。

試合の基本ルール(イニング・人数・勝敗の決まり方)

試合の基本ルール(イニング・人数・勝敗の決まり方)

ソフトボールの試合は、野球と同じく攻撃と守備を交互に繰り返して得点を競いますが、試合の長さや決着のつけ方には独自の決まりがあります。イニング数、同点時の延長方式、出場人数の3つを知っておくと、試合全体の流れがつかみやすくなるでしょう。順番に見ていきます。

1試合は7回制で、コールドゲームの扱いは大会によって異なる

ソフトボールの正式な試合は7回制です。野球の9回に比べて2イニング短く、試合時間はおおむね1時間半から2時間ほどで終わります。短い分、1イニングごとの攻防の重みが増し、序盤の1点が最後まで響く展開が珍しくありません。

点差によるコールドゲームを採用する大会では、イニングと得点差に応じて試合を終了します。下表は一般的な基準で、JDリーグでは得点差によるコールドゲームを適用しません。観戦する大会の規定と区別して確認してください。

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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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