色とりどりの傘が輝く、アンブレラスカイ 2026。Journal-ONE取材版がお届けする、ムーミンバレー完全攻略レポート【第一弾、第二弾、先行公開中!】

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埼玉県飯能市のムーミンバレーパーク。青い壁のムーミン屋敷の前に、色とりどりのシャボン玉が舞っている。手前には小川が流れ、背景には初夏の豊かな新緑が広がっている。
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埼玉県飯能市のムーミンバレーパークに立つムーミン屋敷。青い板張りの壁と赤い屋根が特徴的な多層階の建物が、手前の色とりどりの花壇と新緑の木々に囲まれて佇んでいる。

色とりどりの花々に囲まれ、新緑の中にすっくと立つ、「ムーミン屋敷」—Journal-ONE撮影

 

地下から始まる「ムーミン屋敷」

「地下室は貯蔵庫なんです」とスタッフの案内が始まった。

「ここには、種から生える白い生き物が住んでいるんですよ」

入り口の隅の覗き窓からは、小さな白い影が揺れていた。ニョロニョロである。種から生まれ、奇数で動く不思議な生き物だ。体が電気を帯びていて、地下室の照明を発電しているのだという。よく見ると、あちこちにいる。群れている。静かに、揺れている。なんとも不気味で、なんとも愛らしい、妙な生き物である。

地下室には、食料や道具が並んでいる。リンゴもある。「ムーミン屋敷の全部の階にリンゴがあるんです」とスタッフが教えてくれた。探してみると、たしかにあちこちにリンゴが隠れている。遊び心だ。

ムーミン屋敷の地下に並ぶジャムの瓶や冬支度のための備蓄品

生活感あふれる小物たちが所狭しと並ぶ、ムーミン屋敷地下_貯倉庫 © Moomin Characters™

「ムーミン屋敷」の合理的な茶目っ気

階段を上がって1階へ。ダイニングルームだ。大きなテーブルがあり、その周りに椅子が並んでいる。そのうちの一つが、やけに高い。よく見ると、本が6冊、積み重ねられている。

「リトルミイの椅子なんです」とスタッフが笑って言った。

なるほど、と思った。小さなミイが、みんなと同じ目線で食事ができるように、本で高さを出しているのだ。なんとも合理的で、かつ茶目っ気たっぷり。リトルミイらしい茶目っ気たっぷりの工夫である。

焼きたてのパンやスープが並ぶムーミン一家のリアルな食卓風景。

リトルミイの声が聞こえてきそうな、「ムーミン屋敷」1階の大きなテーブル。ムーミン屋敷1F_ダイニングテーブル① © Moomin Characters™

「ムーミン屋敷」を温めるストーブ

壁には堂々たるタイル張りのストーブ。ムーミンパパが、このストーブの形に惚れ込んで屋敷を建てたというのだから、男のこだわりというものは、時に突拍子もない。

けれど、その無骨な箱庭に「色」を添えるのは、やはりムーミンママの仕事である。貝殻や花を愛でる彼女が、壁のクロスに林檎の刺繍をほどこし、殺風景な空間を「家庭」へと変えていったのだ。

ムーミン屋敷1階にある温かみのあるダイニングテーブルと白いタイルのストーブ

ムーミンパパお気に入りの立派なストーブが構える1階。ムーミン屋敷1F_ダイニングとタイルストーブ © Moomin Characters™

「ムーミン屋敷」の静かな献身

テーブルの上には、ムーミンママのバッグが置いてあった。黒いハンドバッグである。中を覗くと、お腹の薬、キャラメル、救急用品が入っている。

「ムーミンママのバッグは、みんなのために欠かせない大切なものを入れているんです。ムーミンママの優しさと、愛のこもったハンドバックなんですよ」

羽毛田さんが言っていた言葉を思い出した。そうなのだ。ムーミンママは、いつも誰かのために何かを用意している。お腹が痛くなった人のために薬を、疲れた人のためにキャラメルを。自分のことは、後回しだ。

これは、美しい生き方だと思う。けれど同時に、少し切ない生き方でもある。ムーミンママは、自分のために何を望んでいるのだろうか。ムーミンママ自身は、幸せなのだろうか――そんなことを考えていた。

ムーミンママの個性が反映されたクラシックで落ち着いた寝室

ムーミン屋敷2F_ママのハンドバック © Moomin Characters™

「ムーミン屋敷」の屋根裏の秘密

階段を上がって2階へ。ここにはムーミントロールの部屋と、ムーミントロールのガールフレンド、スノークのおじょうさんが滞在している。

そしてその上には、屋根裏へと続く縄梯子が垂れ下がっていた。

「ここがムーミンパパの書斎なんです。梯子を引き上げれば、もう誰も入ってこれません」

一階ではムーミンママが誰彼かまわず迎え入れ、温かなスープを振る舞っているというのに、当の主人は屋根裏で一人、梯子を外して籠城(ろうじょう)を決め込むというわけだ。ふと思った。

誰かを受け入れ、寛容であるためには、まず自分自身をしっかりと保つための「聖域」が必要なのだ。

ムーミン屋敷の最上階にある木造の屋根裏部屋と天窓の光

見上げると、ムーミンパパの屋根裏部屋が見える。ムーミン屋敷3F_屋根裏部屋 © Moomin Characters™

■記者プロフィール
編集部-小谷
ナイトランが好きなインドア派。旅と朝カフェ、鮮魚コーナーを愛するJournal-ONE編集部員。メーカーでのアートディレクター・商品企画を経て、気づけばメディア運用側へ。
アクセス

ムーミンバレーパーク

  • 住所
    〒357-0001 埼玉県飯能市宮沢327-6 メッツァ
  • TEL
    0570-03-1066(ナビダイヤル)
  • アクセス

    ① 東京駅 - 直行バス 約90分 - ムーミンバレーパーク

    ② 池袋駅 - 西武池袋線特急(Laview)約50分 - 飯能駅 - バス約13分

  • その他
    【営業時間】平日 10:00~17:00、土日祝 10:00~18:00 ※季節やイベントにより、変動あり  【休館日】不定休 【入園料金】1デーパス:大人 4,300円(前売 3,900円)、4歳~高校生 1,300円(前売 1,000円)  【その他】有料駐車場あり(約1,000台)平日 1,000円(2時間まで無料)、土日祝 1,500円
取材・文:
編集部- 小谷( 日本 )
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