なお、センターサービスラインはサービスラインから20cm以上後ろまで引かれていますが、その先は線が描かれていないため、延長線をイメージしながら立ち位置を決めましょう。
どちらの足もラインと延長線に触れてはいけない
足の置き方でもう1つ注意したいのが、ラインへの接触です。規則では、サーバーは足でサービスラインにも、センターラインの想像上の延長線にも触れてはいけないと定められています。つま先がサービスラインに少しかかっている状態や、延長線をまたいで立つ状態は違反です。
「片足が後ろにあればよい」と「どちらの足もラインに触れてはいけない」は、規則の中で別々の項目として同時に定められています。どちらか一方だけを守ればよいわけではありません。
片足をラインより前に出してよいかは規則の文面だけでは判断しにくいため、両足ともラインの後ろに置いて構えると安心でしょう。

ボールは自分のサービスボックス内でバウンドさせる
サーブを打つ前には、ボールを必ず地面にバウンドさせます。バウンドさせる場所は自分が立っている側のサービスボックス内で、サービスラインの後ろ、センターラインの延長線からサイドウォールまでの範囲です。
ノーバウンドのまま打つサーブや、空中に放ったボールを直接打つサーブは認められていません。テニスのサーブに慣れている人は、打つ前のバウンドを忘れないように気をつけましょう。
バウンドさせる位置が体から離れすぎると打点が安定せず、次に紹介するライン越えの違反にもつながりやすくなります。打ちやすい位置に落とすコツは、打ち方の章で詳しく紹介します。
打つ前にボールがラインを越えるとルール違反になる
2026年版の競技規則で特に注目したいのが、打つ前にボールがサービスラインや想像上の延長線を越えてはいけないという規定です。バウンドしたボールが跳ねながら前へ進み、サービスラインの真上を越えたあたりで打つと違反となり、フォルトになります。
センターライン側も考え方は同じです。ボールが延長線をまたいで隣の範囲に入ってから打つことはできません。
ボールを体より前に落とし、前へ進む勢いに合わせて打つフォームに慣れている人は、バウンド位置を見直す必要があるでしょう。ラインの手前に余裕をもってボールを落とせば、この違反は防げます。

腰の高さ以下で片足を地面につけたまま打つ
ボールを打つ瞬間の高さは、腰の高さ以下と決められています。バウンドして跳ね上がったボールを、腰より高い位置でとらえると違反です。
あわせて、打つ瞬間には少なくとも片足が地面に接している必要があります。両足が地面から離れた状態、つまりジャンプしながら打つサーブは認められていません。
打点の上限は自分の腰の高さが基準になるため、身長によって打てる高さは変わります。構えた姿勢で自分の腰がどのあたりにくるかを一度確かめておくと、試合中に迷いにくくなるでしょう。腰ぎりぎりの高さを狙うより、少し低めでとらえるほうが違反の心配なく打てます。
対角のサービスボックスにバウンドさせる
打ったボールは、ネットを越えて対角にある相手のサービスボックスにバウンドさせます。サービスボックスとは、ネットとサービスラインの間をセンターサービスラインで左右に分けた範囲のことです。ボックスを囲むラインにボールが触れた場合は、入ったものとして扱われます。
ボックスの外でバウンドすればフォルトです。また、ボックス内でバウンドしたあとでも、2バウンドする前に金網に当たるとフォルトになります。
一方で、バウンドしたボールがガラスの壁に当たるのは問題なく、そのままラリーが続きます。ガラスと金網で判定が変わる点は、パデルのサーブならではの特徴といえるでしょう。
パデルのサーブでフォルトになるケース
サーブのフォルトは、打つ前の構えやバウンドのミスだけでなく、打ったあとのボールの行き先によっても起こります。フォルトになる場面をあらかじめ知っておけば、試合中に同じミスを繰り返しにくくなるでしょう。FIP規則が定めるフォルトのケースを、構え・打点・ボールの行き先などの場面ごとに分けて見ていきましょう。
立ち位置や足の置き方でフォルトになる
構えの段階で起こるフォルトは、主に立ち位置と足の置き方に関するものです。サービスラインより前に出て打ったり、構えた位置から歩きながら打ったりすると、立ち位置の規定に反するためフォルトになります。
足の置き方では、足がサービスラインやセンターラインの延長線に触れた時点でフォルトです。つま先が少しラインにかかっているだけでも、違反として扱われます。延長線はコートに描かれていないため、センター寄りに立つときほど注意が必要でしょう。
打つ瞬間は目線がボールに向くため、足元は見えにくいものです。ラインから半歩ほど下がった位置で構える習慣をつけておくと、足元のフォルトを防ぎやすくなります。












