バウンドと打点のミスでフォルトになる
バウンドと打点に関するフォルトは、次の5つです。1つ目はボールをバウンドさせずに打つこと、2つ目は自分が立つ範囲の外でバウンドさせることです。センターラインの延長線を越えた位置や、サービスラインより前に落とした場合がこれにあたります。
3つ目は、2026年版で加わった打つ前にボールがサービスラインや延長線を越えてしまうケースです。4つ目は腰より高い位置で打つこと、5つ目は両足が地面から離れた状態で打つことになります。
中でもライン越えは、バウンド位置が前に出るほど起こりやすくなります。これまでと同じフォームで打っていても、落とす位置しだいでフォルトになりうる点を覚えておきましょう。
打ったボールの行き先でフォルトになる
打ったボールがネットを越えても、落ちた場所やその後の跳ね方によってはフォルトになります。まず、相手のサービスボックスの外でバウンドした場合です。ネットを越えずに自分側へ落ちたボールも、これに含まれます。
次に、ボックス内でバウンドしたあと2バウンドする前に金網に当たった場合もフォルトです。ガラスの壁は問題ありませんが、金網は対象になるため、サイドを狙うサーブでは強さの調整が欠かせません。
さらに、ボックス内でバウンドしたボールが出入口から直接コートの外へ出た場合も、コート外でのプレーが認められていなければフォルトになります。打ったボールが自分やパートナー、身につけている物に当たったときも同様です。
空振りもサーブとして数えられる
FIP規則では、ボールに当たった時点だけでなく、打とうとしてラケットを振った時点でサーブを打ったものとみなされます。そのため、バウンドに合わせて振ったのにボールに当たらなかった空振りは、フォルト1回として数えられます。
1本目で空振りした場合は2本目が残りますが、2本目で空振りすると2回続けてのフォルトになり、相手ペアのポイントです。サーブは止まっているボールを打つため簡単そうに見えますが、バウンドの高さが思ったより低かったり、ボールが体から離れたりすると空振りは起こりえます。
バウンドが合わないと感じたときは、無理に振りにいかず、落ち着いてボールを拾い直してから構えるほうが安心でしょう。
2回続けてフォルトすると相手のポイントになる
サーブは1ポイントにつき2回まで打てるため、1回のフォルトではポイントは失いません。ただし、1本目と2本目が続けてフォルトになると、その時点で相手ペアのポイントとなります。
2本目で打ったボールがネットに触れてから正しくボックスに入った場合も、打ち直せるのは2本目だけで、1本目からやり直しにはなりません。
2回続けてのフォルトを避けるには、2本目を安全な打ち方に切り替えるのが効果的です。打点を腰より低くとり、ボックスの中央寄りを狙うと、ラインや金網によるフォルトを減らせます。
ここまで紹介したフォルトのケースは下記の通りです。
| 分 類 | フォルトになるケース | FIP規則 |
|---|---|---|
| 立ち位置 | サービスラインより前に立って打つ | 第6条1項 |
| 立ち位置 | 構えた位置から歩きながら打つ | 第6条1項 |
| 足 | 足がサービスラインに触れる | 第6条3項 |
| 足 | 足がセンターラインの延長線に触れる | 第6条3項 |
| バウンド | ボールをバウンドさせずに打つ | 第6条2項 |
| バウンド | 自分が立つ範囲の外でボールをバウンドさせる | 第6条2項 |
| ボールの位置 | 打つ前にボールがサービスラインや延長線を越える(2026年版) | 第6条2項 |
| 打点 | 腰より高い位置でボールを打つ | 第6条4項 |
| 打点 | 両足が地面から離れた状態で打つ | 第6条4項 |
| 空振り | 打とうとして振ったがボールに当たらない | 第6条6項・第7条1項b |
| ボールの行き先 | 相手のサービスボックスの外でバウンドする(ネットを越えない場合を含む) | 第7条1項c |
| ボールの行き先 | ボックス内でバウンド後、2バウンドする前に金網に当たる | 第7条1項e |
| ボールの行き先 | ボックス内でバウンド後、出入口から直接コート外へ出る(コート外でのプレーが認められていない場合) | 第7条1項f |
| 接触 | 打ったボールが自分やパートナー、身につけている物に当たる | 第7条1項d |
| 回数 | 2回続けてフォルトになると相手ペアのポイント | 第13条1項q |
一覧で見直しておくと、どこに気をつければよいかが確認できるでしょう。
フォルトと間違えやすいサーブの判定
サーブがネットに触れたり、バウンドしたあとに壁へ当たったりすると、フォルトかどうか迷う場面が出てきます。審判のいない練習試合などで判定を取り違えると、本来は打ち直せるサーブを失点として扱ってしまうこともあるでしょう。フォルトにならない代表的なケースと、その後の扱いをあわせて確認しておきましょう。












