色とりどりの傘が輝く、アンブレラスカイ 2026。Journal-ONE取材版がお届けする、ムーミンバレー完全攻略レポート【第一弾、第二弾、先行公開中!】

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海遊館のバックヤードで行われるジンベエザメの給餌。飼育員が長い柄杓を使い、海くんまたは遊ちゃんへオキアミを与えようとしている。
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「妖精みたいでしょう。でも食べるときは、頭からバッと触手を出してガブッとやるんですよ」

田井さんが笑いながら言った。可愛らしい外見とのギャップに、思わず笑ってしまった。

海遊館の北極圏エリアで展示されるクリオネ。透明な体で羽のような翼足を動かしながら水中を漂っている。

北極圏の小さな水槽で出会ったクリオネ。

海の妖精という呼び名がよく似合う姿だったが、

その裏にたくましい生存戦略を秘めていた。©海遊館

「また来てくださいね」

田井さんという人——生きものに話しかける人

出口近くのロビーで、田井さんと改めて向き合った。時計を見れば、およそ二時間半。気づけば、ずいぶん長い時間をあの不思議な「海の中」で過ごしていたことになる。

この密度の濃い時間を振り返ってみて、ハッと気づいたことがあった。田井さんは、どのエリアへ行っても、まるでごく当たり前のことみたいに生きものたちに話しかけていたのだ。

ジンベエザメに、ペンギンに。

そして不思議なことに、その声が届くたび、生きものたちがこちらのほうを、どこか嬉しそうに振り向くような場面が何度もあった。あるいは、ただの偶然だったのかもしれない。

けれど、長年この場所で彼らと目と目を合わせ、心を交わしてきた人間にしか纏えない、目に見えない特別な引力のようなものを、私は確かに感じていた。

「今日はほんまにありがとうございました。また来てくださいね」

田井さんの言葉には、取材者への気遣いというより、海遊館そのものへの誇りがにじんでいた。この場所をもっと多くの人に知ってほしい——そういう思いが、大阪弁の柔らかなイントネーションの奥に、静かに息づいていた。

海遊館の展示ルートを示す館内マップの前に立つ田井さん。太平洋を中心に世界の海を巡る展示構成が紹介されている。

二時間半にわたる海の旅。その案内役の言葉とまなざしが、

海遊館の魅力をより深く教えてくださった。—Journal-ONE撮影。

ショップで出会った、こだわりの逸品たち

思わず財布の紐が緩みそうになったのが、去年の年末にリニューアルしたというオフィシャルショップだ。ここでしか手に入らないオリジナル商品がずらりと並んでいて、なかでも目を引いたのが「オウサマペンギン三変化ぬいぐるみ」だった。卵からヒナが生まれ、ヒナが成長して親鳥になる——その三段階を表現した、飼育員と商品担当が協力して生み出した逸品だ。ジンベエザメのオスメスバージョンのぬいぐるみ(オスには腹ビレの付け根に生殖器が2本、メスにはない、というこだわりの作り込みつき)も見逃せない。そして夏の定番、水色と白のストライプが鮮やかなジンベエソフトは、海外からの来館者にも大人気だという。それらはまた別の機会に、「番外編」としてたっぷりお届けすることにしたい。

海遊館オフィシャルショップで販売されている「ペンギン三変化」のぬいぐるみ。卵からヒナ、そして親鳥へと成長する姿を再現している。

卵だった命がヒナになり、やがて親ペンギンになる。

その当たり前で尊い変化を、ひとつに閉じ込めたのが

「オウサマペンギン三変化ぬいぐるみ」だった。—Journal-ONE撮影

エントランスを出ると、朝よりも高くなった日差しが、曇り空の隙間からうっすらと降り注いでいた。いつの間にか、エントランス前には長い行列ができている。家族連れ、カップル、観光客——みな、これから始まる「海の中」への期待を顔に浮かべて、順番を待っていた。あの巨大な観覧車は、そんな人々の頭上で、今日もゆっくりと回り続けている。

背後からは、港の少し塩っ気のある風が、私の背中を優しく、ゆっくりと押してくる。さあ、現実の世界へ戻る時間だ。取材鞄を肩にかけ直して、私はふたたび、あの相棒のキャリーカートのハンドルを握り締めた。アスファルトの上で、またあのコロコロという頼りない音が、楽しげに響きはじめる。

——この続きは、番外編(6月29日11時公開)にて。

海遊館でしか買えないもの——オフィシャルショップとジンベエソフト、夕暮れの天保山広場

■記者プロフィール
編集部-小谷
ナイトランが好きなインドア派。旅と朝カフェ、鮮魚コーナーを愛するJournal-ONE編集部員。メーカーでのアートディレクター・商品企画を経て、気づけばメディア運用側へ。
取材・文:
編集部- 小谷( 日本 )
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