
キャンプ地に掲げられた「超速ラグビー」のスローガン‐斉藤健仁撮影
勇気とリスクを伴うアグレッシブなプレースタイル
ジョーンズHCは「ジャパンのラグビーには勇気、度胸が必要。試合の中には、テンポを上げる機会がある。フィジカルでは、他の国より劣っている部分もある。我々は、テンポを上げるチャンスを、積極的に、自発的に探していきたい。そのチャンスを生かすためには、勇気が必要。非常にアグレッシブにプレーしなければならない。そして、リスクを取ることも必要。我々は、少しずつ、そのようなチームになり始めている。今年は、さらに進化するための機会。」と語気を強めた。
ケガなどのコンディション都合で14人が招集できなかったこともあるが、今年の日本代表の大きな特徴の1つはリーグワン1~2年目や、大学生の若い選手が多いことだ。
37歳で、5度目のワールドカップ出場を目指すFL(フランカー)/NO8(ナンバーエイト)リーチ マイケル(ブレイブルーパス東芝)。「若い選手が出てきて、レギュラー争いは毎日真剣に取り組まないと厳しい戦いになる。若い選手は生き生きして、学ぶのが早い。スキルも高いし姿勢も良い。そんなに学生の選手とのギャップは感じない。」と話した。
現にリーチはアタック&ディフェンスの練習で、スコッド中の最年少のCTB(センター)佐藤楓斗(帝京大学3年/トレーニングスコッド)に、組織ディフェンスで出てはいけない場面で出ようとして、「前に出るな!」と指摘されて「勉強になりました」と苦笑していた。

大ベテランとなったFLリーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)‐斉藤健仁撮影
若手台頭で変わる日本代表の勢力図
ラグビー日本代表 新戦力の台頭と評価
日本代表の若手の代表例は以下の選手たち。
まずは、リーグワンの新人賞対象だった2年目の選手、SH上村樹輝とWTB(ウィング)植田和磨。つづいては、アーリーエントリーから新人賞を受賞したFB(フルバック)上ノ坊駿介(いずれもコベルコ神戸スティーラーズ)だ。
加えて、大学生からもU23日本代表を経て昇格した3選手。PR(プロップ)大塚壮二郎(関西学院大学4年)、SH渡邊晴斗(近畿大学4年)、SO(スタンドオフ)伊藤龍之介(明治大学4年)の6人だろう。
パリ五輪代表でもあったWTB植田のみ昨年の代表活動に参加しキャップを得た。しかし、残る5人は初の代表合宿となり、精力的に練習に参加していた。
2月の日本代表候補に名前はなかったFB上ノ坊。しかし、「神戸での15番での活躍とパフォーマンスはスコッドに入るに値するものだった。」とジョーンズHCが評価。その結果、初の代表入りとなった。
FB上ノ坊は「リーグワンで試合に出させてもらって、こういう機会が得られたので、神戸のチームメイトに感謝しながら、ここで挑戦して食らいついていきたい。神戸の時もレベル高かったが、日本代表もレベルが高いし、昔からテレビで見ている人たちや、すごいなと思っている選手と一緒にプレーできていると実感している。」と声を弾ませた。

リーグワン新人賞のFB上ノ坊駿介(コベルコ神戸スティーラーズ)‐斉藤健仁撮影
10番を担う伊藤龍之介の役割と期待
また、2月から『JAPAN TALENT SQUADプログラム』合宿から参加しているSO伊藤も初の代表入り。伊藤は、4月のU23日本代表のオーストラリア遠征でも4試合に先発。加えて、5月の日本選抜戦でも2試合に先発していた。
SO小村真也(トヨタヴェルブリッツ)がケガで離脱。その結果、SO伊藤は日本代表では唯一の10番の専門選手となり、活躍が大いに期待がかかる。
「インスタグラムを見て、代表入りを知りました。」という伊藤。
「まだ代表としての自覚、実感はまだちゃんと湧いてない。だが、1日1日の練習が本当に勝負。加えて、レベルアップできるチャンスだと思っているので、本当にすごく楽しい。10番を任せてもらえることになったら、しっかりアタックをリードして、ジャパンの超速ラグビーを引っ張っていけるよう、フレッシュにがんばりたい。まず、マオリ・オールブラックス戦に対してフォーカスしていきたい」と語気を強めた。

昨季、明治大学を優勝に導いたSO伊藤龍之介-斉藤健仁撮影

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