リーグワン 決勝の舞台に進んだチームは
リーグワン の頂点を決める決勝戦は、今シーズンを締めくくるにふさわしい、素晴らしい激戦、熱戦だった。
6月7日(日)、東京『MUFGスタジアム(国立競技場))』で、『NTT ジャパンラグビー リーグワン 2025ー26 プレーオフトーナメント決勝』が行われた。
ファイナルに進んだのは、リーグ戦1位で圧倒的な攻撃力を武器に初優勝を狙うコベルコ神戸スティーラーズ。対するは、3シーズンぶり2度目の優勝を目指すリーグ戦3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイだった。

トロフィーを受け取り喜ぶフィフティーン-斉藤健仁撮影
指揮官たちが語った決勝への覚悟
今シーズン、埼玉パナソニックワイルドナイツとともに、『3強』としてリーグを牽引した両チーム。リーグ戦では2度対戦した。
開幕戦は敵地でスピアーズが33-28で勝利。しかし、最終戦ではスティーラーズが敵地で24-19と勝利していた。ともにテストマッチのような密度の高い試合だった。それゆえ、決勝も当然ながらクロスゲームが予想された。
この試合を最後にチームを離れ、ニュージーランド代表『オールブラックス』の指揮官に就任するスティーラーズのデイブ・レニーHC(ヘッドコーチ)。
「激闘になる覚悟はできている。80分間通して自分たちのラグビーを出し切れるかどうかが鍵。」と静かに闘志を燃やした。
一方、準優勝だった昨シーズンに続いて2年連続でチームを決勝に導いたスピアーズのフラン・ルディケHC。
「タフな展開になることは百も承知。勝機を掴むために何が必要かはわかっている。自分たちの最高のラグビーを披露するだけ。」と前を向いた。
キックオフ直前には、5月31日に『嵐』でのグループ活動を終了したばかりの櫻井翔さんがサプライズで登場。優勝トロフィーを場内に運んだ。
そして両チームが登場しての国歌斉唱。その後、5万451人のファンが集ったスタジアムで、15:07にキックオフされた。なお、心配された雨だが、試合中はほとんど降らず、さほど影響はなかった。

トロフィーを運ぶ櫻井翔さん-斉藤健仁撮影
前半の攻防──スティーラーズが追いついた13-13の均衡
試合序盤はスピアーズがキックを軸に、15分間ほど相手陣でプレーを続けた。だが、スティーラーズも「今シーズン、ディフェンス面で向上した。」(レニーHC)という粘り強い守備でトライラインを割らせなかった。
16分、スピアーズはSO(スタンドオフ)バーナード・フォーリーのPG(ペナルティゴール)で3点の先制に成功。その後はスティーラーズの共同キャプテンSO李承信もPGを決める。しかし、22分にはスピアーズがPGを沈めて、再び3点をリードした。
迎えた25分、攻め続けたスピアーズに待望のトライが生まれる。右のエッジまで攻め込み、WTB(ウィング)根塚洸雅がグラバーキックで抜け出す。そして、自らボールをキープしてトライライン前まで迫った。
そして、FW(フォワード)にこだわったスピアーズ。最後は、PR(プロップ)為房慶次朗がねじ込んでトライを挙げ、リードを10点に広げた。
しかし、スティーラーズもすぐに反撃する。29分、アーリーエントリーから14試合連続出場と大活躍のFB(フルバック)上ノ坊駿介(天理大学出身)が、左のエッジでグラバーキック。
そのボールをWTBイノケ・ブルアが拾い上げて左隅にトライ。さらに前半終了間際にSO李がPGをしっかり決め、13-13の同点でハーフタイムを迎えた。

スティーラーズFB上ノ坊-斉藤健仁撮影
リーグワン 決勝を動かした後半の攻防と勝敗の分岐点
優勝に導いたSO李承信のキック精度
後半、ハーフタイム中に「プレッシャーがかかっているときこそ、自分たちのラグビーをしよう。」(SO李)と話したスティーラーズ。
ボックスキックを使わず、積極的に展開ラグビーを見せてペースを掴んだ。すると、スピアーズは反則を繰り返す。その結果、スティーラーズはSO李が3分、12分にPGを決めて、19-13とリードを広げた。
その後、6点差のまま、お互いの意地とプライドがぶつかり、スコアボードは動かなかった。ともに相手陣深くまで攻め込むが、粘りのディフェンスで後半は最後までトライラインを割らせなかった。
そして、試合終了間際の39分、スピアーズがスクラムで反則。ここで、スティーラーズのSO李がPGを決めて勝負あり。試合は、そのまま堅守が光ったスティーラーズが22-13で勝利し、5シーズン目のリーグワンで初優勝を飾った。前身の『トップリーグ』から数えると、7シーズンぶりの日本一となった。

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