一方の原田は少し達観している。
「颯も健次もすごく良い選手なので、お互い練習してレベルアップできるのはすごくありがたい。2人に負けたくない気持ちはあるが、僕は『絶対、2番を取りたい』というより、チームの勝ちしか考えていない。僕が16番でも2番でも、ましてメンバー外でも日本代表の勝利に貢献できればいい。でも、試合に出たいことは出たい。」と話す。
海外を経験してフィジカルもメンタルも一回り成長した原田は、今年もリーダー陣の1人となり、マオリ・オールブラックス戦はキャプテンにも指名された。
「エディーさんからプレーでも発言でも引っ張ってほしいと言われた。僕は静かに練習するのがあまり好きじゃないので、みんなで盛り上がれるような環境を作りたい。スーパーラグビーでは、1つのプレーに対して、すごく指摘し合っていた。日本だとみんな静かなので、僕がずっと発言してれば、みんな発言しやすいかなと思って、しゃべるようにしている」。

スーパーラグビーを経験した原田衛-斉藤健仁撮影
ワールドカップより目の前の一戦へ
ワールドカップを来年に控えて、マオリ・オールブラックス戦が終われば、2026年に新設された『ネーションズチャンピオンシップ2026』が開幕する。7月にはイタリア代表、アイルランド代表、フランス代表と激突する。
原田は「大事な1年になってくると思うが、そこまではワールドカップは意識していない。それより、イタリア代表戦にフォーカスしている。準備が一番重要だと思うので、身体もメンタルも全て準備して臨みたい。昨年、ウェールズ代表に勝って、良い流れが来ていると思うので、日本で対戦するイタリア代表、フランス代表には勝ちたい。」と静かに闘志を燃やしている。
その前に、キャプテンとして挑む『マオリ・オールブラックス』戦では、セットプレー、接点でFW(フォワード)を引っ張っていきたいところだ。
1年ぶりの2番で「ワクワクしているが、少し緊張もしている。」という原田。「今年、最初の試合として、本当に重要な試合になる。マオリ・オールブラックス自体が非常に強い相手。ここで良い試合をし、勝つことができれば、良い形で『ネーションズチャンピオンシップ』に臨める。まず、勝利を掴みたい。」と前を向いた。
スーパーラグビーを経験し、心身ともに一回り成長した原田から今後も目が離せない。

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