ヨーロッパを中心に世界でプレー人口が急増している
1991年には、スペイン・アルゼンチン・ウルグアイの団体が集まって国際パデル連盟(FIP)を設立しました。翌年からは世界選手権も開かれるようになり、国ごとにばらつきのあったルールも統一されていきます。
日本パデル協会によると、2026年時点でパデルは世界150カ国以上でプレーされ、コートは約7.7万面、競技人口は3,500万人にのぼります。少し前まで協会が紹介していた「90カ国以上・約5万コート」という数字と比べると、わずか数年で大きく伸びたことがわかるでしょう。
本場のスペインやアルゼンチンに加え、イタリアやフランス、イギリスなどヨーロッパ各地でも愛好者が増えています。
日本でも競技団体の体制が整ってきた
日本でパデルが知られるようになったのは2010年代に入ってからです。国内初のコートの誕生、日本パデル協会の設立、国際パデル連盟への加盟と、少しずつ競技の土台が築かれてきました。協会によると、国内の競技人口は約6万人、選手登録者は約1,600名となっています。
2026年には、日本パデル協会が日本スポーツ協会(JSPO)の承認団体として加盟しました。また、第20回アジア競技大会(2026年/愛知・名古屋)では、パデルが正式なメダル競技に採用されています。
新しい施設のオープンも予定されており、プレーできる場所は今後も増えていく見込みです。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1969年 | メキシコ・アカプルコで考案される |
| 1970年代 | スペイン・マルベーリャにコートが造られ、アルゼンチンにも広まる |
| 1991年 | 国際パデル連盟(FIP)がマドリードで設立される |
| 1992年 | 第1回世界選手権がスペインで開かれる |
| 2013年 | 埼玉県所沢市に日本初のパデルコートが誕生 |
| 2016年 | 日本パデル協会が設立される |
| 2017年 | 日本パデル協会が国際パデル連盟に加盟 |
| 2026年 | FIPの新競技規則が施行/日本パデル協会が日本スポーツ協会(JSPO)の承認団体に加盟/第20回アジア競技大会(愛知・名古屋)の正式競技に採用 |
※年表の出来事は、国際パデル連盟と日本パデル協会の公表内容、国内の報道をもとに整理しています。
パデルの基本ルール

パデルのルールは、得点の数え方などテニスと共通する部分が多く、テニス経験がある人なら入りやすいでしょう。一方で、サーブの打ち方や壁の扱いには、パデルならではの決まりがあります。
さらに2026年からは新しいルールも加わりました。初めてコートに立つ前に知っておきたい基本を、4つに分けて紹介します。
得点はテニスと同じ数え方で進む
パデルの得点は、テニスと同じく0(ラブ)→15→30→40→ゲームの順に数えます。6ゲームを先に取ったペアがそのセットを獲得し、2セットを先取したほうが試合の勝者です。
ゲームカウントが5-5で並んだ場合は7ゲーム先取、6-6になった場合はタイブレークで決着をつけます。タイブレークは7ポイントを先に取ったほうが勝ちですが、2ポイントの差がつくまで続けなければいけません。
40-40のデュースになったときの決め方は、2026年のルール改訂で3つの方式から選べるようになりました。詳しくは、この章の最後で紹介しています。
なお、コートのサイドは奇数ゲームが終わるごとに入れ替わります。
サーブは1バウンドさせて腰より下で打つ
パデルのサーブは、テニスのように頭上から打ち下ろせません。ボールを一度地面に弾ませてから、腰以下の高さで打つのが決まりです。打つ瞬間は、少なくとも片足が地面についている必要があります。
サーブを打つ人は、自分の側のサービスラインより後ろに立ち、ラインを踏まずに打ちます。ボールは対角線上にある相手のサービスエリアに入れ、ワンバウンドさせましょう。ライン上に落ちた場合もインとして扱われます。
ただし、サービスエリアで弾んだあとに金網へ当たると、フォルト(失敗)になってしまいます。サーブは2回まで打てますが、2回続けて失敗すると相手のポイントです。
相手コートで弾んだボールは壁の跳ね返りも打ち返せる
ラリー中は、相手が打ったボールをノーバウンドのボレーか、1バウンドしたあとで打ち返します。2回バウンドする前に返せなければ失点です。
相手コートで一度弾んだあとなら、ボールがガラスや金網に当たって跳ね返ってきても、そのまま打ち返せます。また、自分のコートの壁に向かって打ち、跳ね返らせて相手コートへ返すことも認められています。
一方で、打ったボールが相手コートの地面より先に、相手側の壁や金網へ直接当たると、その時点で失点です。自分の側の金網に当ててしまった場合も、同じく相手のポイントになります。自分のコートから返すときに使えるのはガラスなどの壁だけ、と覚えておくと迷いにくいでしょう。












