2026年1月から新しいルールが加わった
国際パデル連盟(FIP)は、2026年1月1日から新しい競技規則を施行しました。なかでも大きいのは、デュースの決め方に「スターポイント」という新しい方式が加わったことです。
これまでは、2ポイント差がつくまで続ける「アドバンテージ」と、1ポイント勝負の「ゴールデンポイント」の2方式でした。スターポイントはまずアドバンテージ方式で進め、2回デュースに戻った場合は、3回目のデュースで1ポイント勝負になります。このとき、どちらのサイドでレシーブするかはレシーブ側のペアが選べます。
このほか、サーブやラケットの扱いにも変更がありました。主な変更点は下記の通りです。
| 項目 | 2026年版のルール | 押さえておきたい点 |
|---|---|---|
| スターポイント | デュース時の方式として新たに追加。アドバンテージを2回まで行い、3回目のデュースで1ポイント勝負 | アドバンテージ、ゴールデンポイントと並ぶ3つ目の選択肢。混合ダブルスでは、サーバーと同じ性別の選手がレシーブする |
| サーブの打点 | 打つ前のボールが、サービスラインや中央ラインの延長線を越えてはいけない | 弾ませたボールが前や横に流れた状態で打つとフォルトになる |
| ラケットの落下 | プレー中にラケットを落とす、またはストラップが切れると、そのペアは即座に失点 | 条文上、故意かどうかの区別はない。ストラップは必ず手首に通しておく |
※国際パデル連盟が公開している2026年版競技規則の条文にもとづく内容です。国内大会でどの方式を採用しているかは、日本パデル協会の最新の大会要項をご確認ください。
パデルの魅力
パデルが世界中で人気を集めている背景には、テニスやバドミントンなど、ほかのラケットスポーツにはない独特の楽しさがあります。壁を生かした戦略性に加え、ペアで楽しむ社交性や、年齢や性別を問わず一緒にプレーできる気軽さも見逃せません。実際にコートに立つと感じられる代表的な3つの魅力を、順番に紹介していきます。
壁を使った駆け引きで頭脳戦が楽しめる
パデルでは、強いボールを打てば必ず得点できるとは限りません。壁に当たって戻ってくるため、速い球でもしのがれて逆に反撃されることがあるからです。
そのため、勝敗を分けるのはパワーよりも、相手の位置を見てどこに打つかを判断する力です。あえてゆっくりしたロブ(山なりのボール)で相手を後ろへ下げたり、足元へ沈めてミスを誘ったりと、配球の工夫次第で試合の流れが大きく変わります。
ボールがどの角度で壁に当たり、どこへ跳ね返るのかを読めるようになると、ラリーの面白さはさらに深まっていくでしょう。日本パデル協会も、壁のバウンドを生かした戦略的な頭脳プレーを、パデルの大きな魅力として紹介しています。
4人でプレーするので自然と会話が弾む
パデルは、1つのコートに4人が入って楽しむスポーツです。ペアとの声かけが欠かせないため、プレーしながら自然とコミュニケーションが生まれます。
「任せた」「下がって」といった短い言葉をかけ合い、うまく連携できたときの一体感は、1人で戦う競技では味わいにくいものでしょう。ポイントの合間にも、ペアや対戦相手と会話を楽しむ余裕があります。
もともとパデルは、自宅のコートで家族や友人と楽しむところから生まれたスポーツです。日本パデル協会は、メッシ選手をはじめ多くのサッカー選手が自宅にコートを持ち、息抜きにパデルを楽しんでいると紹介しています。
男女や世代を超えて同じコートで勝負できる
パデルは、体格や筋力の差が勝敗にそのまま直結しにくいスポーツです。壁の跳ね返りを使えばボールを追いかける距離を抑えられ、力任せの強打も壁でしのげるため、技術や判断で差を埋めやすくなっています。
日本パデル協会も、男女や親子三世代で勝負を楽しめる点を魅力のひとつに挙げています。実際に、女性が男性に勝ったり、子どもが大人に勝ったりする場面も珍しくありません。
家族や職場の仲間など、年齢も運動経験もばらばらなメンバーが同じコートに立てるのは、パデルならではのよさです。国内ではジュニアの全国大会も開かれており、子どもからシニアまで幅広い世代が競技として取り組んでいます。
初心者でもパデルを楽しめる理由
パデルは、ラケットスポーツが初めての人でも、最初からラリーを楽しみやすいスポーツです。その背景には、道具・コート・サーブのそれぞれに、初心者がつまずきにくい仕組みがあります。
運動に自信がない人も安心して始められるよう、3つの特徴がプレーのしやすさにどうつながっているのかを見ていきましょう。
短いラケットはボールに当てやすい
パデルのラケットはテニスラケットより短く、手元に近い位置でボールをとらえられるのが特徴です。腕の延長のような感覚で振れるため、ラケット競技の経験がない人でも、打球面にボールを当てやすくなっています。












