注意したいのは、足でラインを踏まないことです。サービスラインだけでなく、センターラインを後ろへ延ばした想定上の線にも触れてはいけません。打つ瞬間にラインを踏んでいると、フォルトになります。
助走をつけたり、ラインを踏み越えながら打ったりする動きも認められないため、構えたらその場で打つイメージをもっておくと安心です。
打つ前のボールがサービスラインを越えると反則になる
2026年版で新たに明記されたのが、打つ前のボールの位置に関する規定です。サーブを打つまでのあいだ、ボールはサービスラインや、センターラインの延長線を越えてはいけません。
つまり、バウンドさせたボールが自分のサービスエリアから出た状態で打つと、反則になります。ボールを前に落としすぎて、サービスラインより前でバウンドさせるのも同様です。
初心者は打点を前にしようとして、ボールを体から離れた位置に落としがちです。ボールは自分の体の横、ラインから少し余裕をもった位置に落とすと、反則の心配が減るうえにフォームも安定するでしょう。
フォルトが2回続くと失点になる
サーブは1ポイントにつき2回まで打てます。1本目がフォルトになっても2本目があり、2回続けてフォルトになると失点です。
フォルトになるのは、立ち位置や打ち方のルールを守れなかったときだけではありません。ボールが入った位置や、バウンドしたあとの行方によっても判定が分かれます。主なケースは下記の通りです。
| 状 況 | 判 定 |
|---|---|
| 相手のサービスボックスの外でバウンドした | フォルト(ライン上は有効) |
| サービスボックスでバウンドしたあと、ガラスに当たった | 有効(ラリー続行) |
| サービスボックスでバウンドしたあと、2バウンド目の前に金網に当たった | フォルト |
| 空振りした | フォルト |
| 打ったボールが自分やパートナーに当たった | フォルト |
| ネットに触れてから相手のサービスボックスに入った | やり直し(その後金網に当たればフォルト) |
| レシーバーの準備ができる前に打った | やり直し |
| バウンド前のボールがレシーバーの体やラケットに当たった | サーブ側のポイント |
間違えやすいのが、ガラスと金網の違いです。サーブが相手のサービスボックスでバウンドしたあと、ガラスに当たるのは問題ありませんが、金網に当たるとフォルトになります。
また、ネットに触れて入ったサーブは打ち直しとなり、1本目で起きた場合は2回打てます。2本目で起きた場合にやり直せるのは、2本目だけです。
パデルの壁ルール|ガラスと金網で扱いが違う

パデルならではの醍醐味が、コートを囲む壁を使ったプレーです。ただし、壁といってもガラスと金網では扱いが異なり、ボールが当たるタイミングや場所によって有効にも失点にもなります。テニス経験者も、ここは新しいルールとして覚え直すつもりで読んでみてください。初心者が混乱しやすいポイントなので、場面ごとに分けて整理しました。
相手コートでバウンドした後は壁に当たってもラリーが続く
壁ルールの基本は、相手が打ったボールが自分のコートで1回バウンドしたあとなら、壁や金網に当たってもプレーが続くという点です。跳ね返ったボールを、2回目のバウンドの前に打ち返せば問題ありません。
このとき、当たるのがガラスでも金網でも扱いは同じです。ガラスの壁は均一に跳ね返るよう規格が定められているため、慣れると余裕をもって打ち返せます。
一方で、金網に当たったボールは跳ね方が安定しません。FIPの規則でも、金網の部分はボールの跳ね方が一定でない場所として扱われています。金網際のボールは急に勢いが落ちたり、思わぬ方向へ跳ねたりすることがあるので、早めに準備しておきましょう。
自陣のガラスを使って相手コートへ返球できる
パデルでは、自分が打ったボールを自陣のガラスに当ててから相手コートへ返すことも認められています。後ろに下がりながら壁に向かって打ち、跳ね返りを利用してネットを越えさせるショットです。
条件は、壁に当たったボールがそのままネットを越え、相手コートの床で先にバウンドすることです。相手の壁や金網にノーバウンドで当たってしまうと、このあと解説するとおり失点になります。
追い込まれて正面から返せないときの守りの一打として役立つ一方、ボールの勢いが落ちやすく、相手に攻められやすい面もあります。まずは「自陣のガラスは使ってよい」と覚えておき、使いどころは練習の中でつかんでいきましょう。
打ったボールが自陣の金網に当たると失点になる
ガラスとは反対に、自分が打ったボールが自陣の金網に当たると、その時点で失点です。自陣のガラスと同じ感覚で金網に当ててしまうと、相手にポイントを与えることになります。
起こりやすいのは、後方の壁の上に張られた金網や、側面の中央寄りにある金網に当ててしまうケースです。後ろ向きで壁を使って返そうとした際、打つ角度が高すぎると、ガラスを越えて金網に当たることがあります。












