デュースのあとにポイントを取ったペアが「アドバンテージ」となり、続けてもう1ポイント取ればゲームを獲得します。反対に、アドバンテージの状態で相手にポイントを取られると、スコアは再びデュースに戻ります。
つまり、どちらかが2ポイントを連続で取るまでゲームは終わりません。実力が近いペア同士ではデュースが何度も続くこともあり、1ゲームに時間がかかりやすい方式です。その分、競り合いをじっくり楽しめるのが魅力でしょう。
スターポイント方式は3回目のデュースで1本勝負になる
スターポイント方式は、2026年1月の改定で新たに加わった方式です。クラシック方式とゴールデンポイント方式の中間にあたる決め方で、海外のトップツアーでも2026年シーズンから採用が始まっています。
1回目と2回目のデュースでは、クラシック方式と同じくアドバンテージを使って進めます。アドバンテージから相手に追いつかれて3回目のデュースになると、次の1ポイントで勝敗を決める「スターポイント」を行います。このスターポイントを取ったペアが、そのままゲームを獲得する仕組みです。
デュースが際限なく続くことはなく、かといって1本だけで決まるわけでもない点が、この方式の特徴といえるでしょう。
ゴールデンポイント方式はデュース直後の1本で決まる
ゴールデンポイント方式は、アドバンテージを使わずデュースの次の1ポイントで決着をつける方式です。40-40に並んだ時点で、次のポイントを取ったペアがそのゲームを獲得します。
どれだけ競り合っても、1ゲームのポイント数は最大7ポイントに収まります。そのため試合時間の見通しが立てやすく、限られた時間でコートを借りる場面とも相性がよい方式です。
一方で、1本のミスがそのままゲームの勝敗に直結するため、デュースでは緊張感が一気に高まります。これまで海外のプロツアーでも広く使われてきた方式で、決定的な1本をどう取るかという駆け引きも見どころといえるでしょう。
決着の1本はレシーブ側が受けるサイドを選ぶ
スターポイントとゴールデンポイントの決着の1本には、共通の特別ルールがあります。レシーブ側のペアが、右と左のどちらのサイドでサーブを受けるかを選べるのです。
サイドを選ぶことは、実質的に「どちらの選手が受けるか」を選ぶことにつながります。ただし、選べるのはサイドだけで、ペアの2人がふだんの立ち位置を入れ替えることはできません。混合ダブルスの場合は、サーバーと同じ性別の選手がレシーブするという決まりもあります。
3方式の違いは下記の通りです。
| 項 目 | クラシック | スターポイント | ゴールデンポイント |
|---|---|---|---|
| デュース後の流れ | アドバンテージ制で、2ポイント連続で取るまで続く | アドバンテージ制を2回まで行い、3回目のデュースで1本勝負 | デュースの次の1ポイントで決着 |
| デュース後の最多ポイント | 上限なし | 5ポイント | 1ポイント |
| 決着の1本のサイド | 該当なし | レシーブ側が左右を選ぶ(ペア内の立ち位置は入れ替え不可) | レシーブ側が左右を選ぶ(ペア内の立ち位置は入れ替え不可) |
| 混合ダブルスの決着の1本 | 該当なし | サーバーと同じ性別の選手がレシーブ | サーバーと同じ性別の選手がレシーブ |
どの方式で試合をするかによって、デュースでの戦い方も変わります。大会では要項で採用方式を確認し、仲間内では試合前に決めておきましょう。
パデルのサーブのルール
パデルのサーブは、テニスのように上から打ち下ろすのではなく、下から打つのが大きな特徴です。立ち位置や打つ高さに細かな決まりがあり、2026年版では打つ前のボールの位置についても規定が明確になりました。テニス経験者ほど戸惑いやすい部分なので、サーブの打ち方からフォルトの条件まで、順に確認していきましょう。
サーブは1バウンドさせて腰以下の高さで打つ
パデルのサーブは、ボールを一度地面にバウンドさせてから、腰以下の高さで打つのが決まりです。テニスのようにトスを上げて頭上から打つサーブは認められていません。
ボールをバウンドさせるのは、自分がサーブを打つ側のサービスエリアの中です。打つ瞬間は少なくとも片足が地面についている必要があり、ジャンプしながら打つこともできません。
サーブは、対角線上にある相手のサービスボックスへ入れます。各ゲームの最初のポイントはコートの右側から打ち、ポイントが終わるたびに左右を入れ替えていく流れです。初めのうちは、ボールを落とす位置と打つ高さを毎回そろえることを意識すると、サーブが安定しやすくなります。
サービスラインの後ろに片足を置いて構える
サーブを打つときは、サービスラインの後ろで、センターラインの延長線と横の壁のあいだに立って構えます。2026年版の規則では、サービスラインの後ろに片足を置いた状態で構え、打ち終わるまでその範囲にとどまることが求められています。












