サイドガラス際を狙うと返球しにくくなる
代表的なコースが、相手のサービスボックスの外側で、サイドのガラス壁に近い位置です。バウンドしたボールが横のガラスに当たって跳ね返るため、レシーバーは壁からの跳ね返りも見極めて打つ必要があり、返球のミスが起こりやすくなります。サーブを打った側にとっては、ネットへ前進する時間を確保しやすい点もメリットです。
ただし、狙う位置には注意が必要です。FIPの規格では、サイドの壁はコートの後ろ側4mの範囲に設けられ、ネット寄りの部分は金網で囲まれます。サービスラインに近い深い位置にバウンドさせると、ボールがガラスに当たりやすく、金網によるフォルトを防げます。
センターを狙うとレシーバーの判断が迷う
もう1つの狙いどころが、センターサービスラインに近いボックスの内側です。サイドの壁から離れているため跳ね返りによる変化はありませんが、浅めに落としたセンターへのサーブは、ボールが後ろの壁まで届かないことがあります。
そうなるとレシーバーは、壁に当たる前に打つか、跳ね返りを待つかを判断しなければならず、返球のタイミングを合わせにくくなります。ガラス際ばかり狙っていると相手にコースを読まれやすいため、センターを混ぜてコースを散らすのも効果的でしょう。
一方で、センターへのサーブはガラス際に比べて、ネットへ前進できる時間が短くなりやすい点も覚えておきましょう。
回転は入る確率が安定してから加える
サーブには、回転をかけない打ち方のほか、回転を加えてボールに変化をつける打ち方もあります。回転の少ないフラットなサーブは最も扱いやすく、初心者や2本目のサーブに向いた打ち方です。
回転の代表例は、ボールの下をこするように振って逆回転をかけるスライスです。壁に当たったあとの跳ね返りが小さくなり、レシーバーにとって返しにくいサーブになります。反対に順回転では跳ね返りが大きくなり、相手のタイミングを外す狙いで使われます。
ただし、回転をかけようとするとスイングが複雑になり、コントロールは難しくなります。まずはフラットで狙った位置に入れられるようになってから、1本目のサーブで試してみましょう。
初心者がサーブでつまずくポイント

サーブはルールと手順を理解していても、実際に打ってみると思わぬところでミスが出やすいショットです。2026年版の規則では打つ前のボールの位置も細かく定められたため、フォームの小さなくせがそのままフォルトにつながることもあるでしょう。初心者がつまずきやすい5つのポイントと、その直し方を紹介します。
バウンド位置が前に出てボールがラインを越えてしまう
前へ進む勢いを使って打とうとすると、ボールを落とす手が自然と体より前に伸びがちです。前に落としたボールは跳ねながらさらに前へ流れるため、打つ瞬間にはサービスラインの真上を越えていたというミスが起こります。
直すには、ボールを手放す位置を体の横に固定するのが近道です。慣れるまでは打たずにバウンドだけを繰り返し、ボールの頂点が前足より前に出ていないかを確かめてみましょう。
自分では見えにくい位置のため、練習ではパートナーに横からラインとボールの位置を見てもらうのも効果的です。フォームを固める段階でくせを直しておけば、試合で指摘されて慌てることもなくなります。
強く打とうとして打点が腰より上がる
サーブで得点しようと力むと、跳ね上がったボールを高い位置から叩きたくなります。体が伸び上がった状態で打つと、打点が腰より上にずれてフォルトになりやすくなるため注意が必要です。
打点を下げるには、ひざを軽く曲げて重心を落とし、ボールの高さに目線を合わせる構えを意識しましょう。腰の高さの目安は、ズボンのウエストあたりです。構えたときにこの位置より下でとらえるイメージを持つと、迷わずに打てます。
また、パデルのサーブはスピードで押し切るよりも、狙った位置へ確実に入れるほうが相手を崩しやすいショットです。力を抜いてコースを優先するだけで、打点の高さも自然と安定していくでしょう。
打つ瞬間に踏み込んでラインに触れてしまう
体重移動を大きく使おうとすると、打つ瞬間に前足を踏み出しすぎてラインに触れてしまうことがあります。特に、ラインぎりぎりに立って構えている人ほど、わずかな踏み込みで足がラインにかかりやすくなるため気をつけましょう。
もう1つ多いのが、ネットへ早く出ようとして、打つ前に歩き出してしまうケースです。サーバーはボールを打つまで構えた位置にとどまる決まりのため、これもフォルトになります。
対策として、構える位置をラインから半歩下げ、踏み込みは前足をその場で踏みしめる程度に抑えてみてください。前進はボールを打ち終えてからと、動きの順番を体に覚えさせることが大切です。
サイドの金網に当ててフォルトになる
サイドのガラス際を狙えるようになると、今度はボールを金網に当ててしまうミスが出てきます。よくある原因は、ネットに近い浅い位置でサイドへ打ってしまうことです。サイドの壁はコートの後ろ側にしかなく、浅い位置から横へ流れたボールは金網に届いてしまいます。












