「パデルのルールを覚えたいけれど、テニスとどこが違うのか分からない」という方は多いのではないでしょうか。パデルは得点の数え方こそテニスに近いものの、サーブの打ち方や壁の使い方には独自のルールが多いのが特徴です。
さらに、2026年1月には国際ルールが改定され、デュースの決め方に新しい方式が加わりました。この記事では、初めての方がこの1本で試合に臨めるよう、基本ルールから得点、壁の使い方、反則までを最新ルールに沿って解説します。
パデルのルールとは?2026年に国際ルールが改定された

パデルの競技規則は、国際パデル連盟(FIP)が定める国際ルールが基準です。日本パデル協会のサイトでも日本語の競技規則を読むことができますが、掲載されているのはFIPの2015年版にあたります。
FIPは2025年11月の総会でルールを見直し、2026年1月1日から改定版を施行しました。主な変更点は下記の通りです。
| 項 目 | 2026年版のポイント |
|---|---|
| デュースの決め方 | 新方式「スターポイント」が加わり、クラシック・スターポイント・ゴールデンポイントの3方式から選べる |
| サーブ | 打つまでのあいだ、ボールがサービスラインやセンターラインの延長線を越えてはいけないと明記された |
| ラケットの落下 | ラケットを落としたり安全コードが切れたりすると、そのペアはただちに失点となる |
| ウォームアップ | 試合前の練習ラリーは3分 |
改定には大会運営向けの規定も含まれていますが、デュースの決め方やサーブ、ラケットの扱いは普段のプレーにも関わります。
なお、国内大会の競技規則は、日本パデル協会が案内する大会システム「PPS」で確認できます。最新の規則は、FIP公式サイトもあわせてご確認ください。
パデルの基本ルール

パデルの試合を始める前に押さえておきたいのは、人数、コート、返球のしかた、コートチェンジのタイミングの4つです。どれもテニスに近い部分とパデルならではの部分が入り混じっているため、テニス経験の有無にかかわらず一度整理しておくと安心です。まずは試合の土台となる基本ルールから、順番に見ていきましょう。
2対2のダブルスで対戦する
パデルは、2人1組のペア同士が対戦するダブルス形式のスポーツです。ネットをはさんで、それぞれのペアが自分側のコートに入って試合を進めます。
試合の最初は、コイントスでサーブとコートの選択権を決めるのが決まりです。トスに勝ったペアは、サーブかレシーブかを選ぶか、最初のゲームで使うコートを選べます。選択を相手に譲ることも可能です。
ペアの中で誰から先にサーブを打つかは、セットの初めに決めておきます。レシーブ側も最初のゲームで先に受ける選手を決め、その順番はセットが終わるまで変えられません。なお、サーバーは対角線上の相手に向けて打ちますが、ほかの3人は自分側のコートのどこに立っても問題ありません。
コートはガラスと金網の壁に囲まれている
パデルのコートはテニスコートより小さな長方形で、四方を壁と金網で囲まれているのが最大の特徴です。広さやネットの高さなどの規格は下記の通りです。
| 項 目 | 規格(FIP競技規則2026年版) |
|---|---|
| コートの広さ | 縦20m×横10m(内寸) |
| ネットの高さ | 中央0.88m、両端0.92m |
| サービスライン | ネットから6.95mの位置 |
| 後方の囲い | 高さ4m(下3mが壁、上1mが金網) |
| 側面の囲い | 両端が壁、中央寄りが金網(壁の形は階段状とフラットの2種類) |
| ボール | 直径6.35〜6.77cm、重さ56.0〜59.4g |
| ラケット | 全長45.5cm以内、幅26cm以内、厚さ38mm以内。手首に通す安全コードの使用が義務 |
後方は、下の部分が壁、その上が金網という2段構成になっています。側面は両端の部分が壁で、中央寄りは金網です。壁には強化ガラスが使われることが多いものの、規則上はレンガなどの不透明な素材も認められています。
ガラスと金網では、ボールが当たったときの扱いが異なります。詳しくは後半の壁ルールで解説するので、まずは「低い位置と両端は壁、それ以外は金網」という配置を覚えておきましょう。
返球はノーバウンドか1バウンドで行う
ラリー中は、相手が打ったボールをノーバウンドか1バウンドで打ち返すのが基本です。自分のコートで2回バウンドする前に返せなければ失点になります。
テニスと大きく違うのは、バウンドしたあとに壁に当たったボールも打ち返せる点です。相手の打ったボールが自分のコートでバウンドしたあと、後ろの壁や横の金網に当たってもラリーは続きます。跳ね返ったボールが床に2回目のバウンドをする前に打てば、問題ありません。
ただし、サーブだけは例外です。レシーバーはサーブをノーバウンドで打つことはできず、必ず1回バウンドさせてから返します。バウンド前のボールがレシーブ側の体やラケットに当たると、サーブ側のポイントになります。












