5月30日の結果(NEC 7-5 伊予銀行)
いよいよ始まったJDリーグ第7節の掛川ラウンド。今シーズン初となるNECプラットフォームズレッドファルコンズのホームゲームが開催された。さらに今節から始まる西地区チームとの交流戦。
西地区チームとの対戦は年に一度のみ。そんな初戦の相手は、現在西地区6位の伊予銀行ヴェールズとなった。NECプラットフォームズは前節、東地区首位の戸田中央メディックス埼玉戦で最終回に劇的なサヨナラ勝ちを収めていた。その際、打線や雰囲気をホームゲームに繋げたいと話していたのだ。
現在、NECプラットフォームズは6勝7敗の東地区5位。プレーオフに駒を進めるために、勝ち星を積み重ねている中で迎えたホームゲーム。レプリカユニフォームを着たファンが多く駆けつけ、真っ赤に染まった三塁スタンドが大いに盛り上がっていた。
NECが先制点を奪う
多くのファンからの期待を背負ったこの試合、NECプラットフォームズの先発投手は山本すみれが務めた。山本はこれまで強力打線あいてにも臆さない投球で、打者を翻弄。今日もそんな好投に期待がかかっていた。対する伊予銀行の先発投手はベテランエース・庄司 奈々。
暑さを吹き飛ばすほどの大声援の中、試合がついに始まった。
試合が動いたのは序盤だった。2回裏、NECプラットフォームズの攻撃で先頭の塩田 優和が投手強襲安打で出塁。すぐさま盗塁を決めると、内野ゴロの間に三塁に進んだ。1死三塁で打席入った原 日菜海が四球を選んで走者を増やすと、ここで柴田日菜乃を迎える。
早速のチャンスで先制点が欲しい場面。大声援のなか、柴田は内角の少し浮いた庄司の球を見逃さなかった。鋭いスイングとともに打球音が会場に響くと、右翼手がフェンスに向かって走っていく。フェンスまで到達すると、風に乗った柴田の打球は、そのまま奥に吸い込まれていき本塁打になった。
3点本塁打で先制点を奪ったNECプラットフォームズ。赤く染まったスタンドからも大歓声が鳴り、ホームゲームで好スタートを切った。
ここから怒涛の点の取り合い
しかし伊予銀行もすぐさま反撃。直後の3回表、先頭の吉金 亜希子が死球で出塁。打順が1番に戻ると、1番・辻井 美波も左前安打でチャンスを広げた。内野ゴロの間に、後ろの走者は入れ替わるも二塁走者が三塁に進塁。そして1死一、三塁になると、一塁走者が盗塁を仕掛けた。すると二塁でクロスプレーになる間に、隙を見て三塁走者の吉金が生還。早々に1点を返した。
しかし大応援に背中を押されるNECプラットフォームズは3回裏。先頭の辻野 こころが2本目の安打で塁に出ると、すぐさま盗塁で得点圏に進んだ。すると3番・長井 美侑が左前へ適時打を放って4点目を獲得。リードを再び3に広げた。
伊予銀行がひっくり返す
追いかける伊予銀行は4回表に無死から5番・平岡 花による右越えソロ本塁打で得点。その後も、6番・瀧川 愛海が四球を選ぶと、内野ゴロで走者が入れ替わるも、1死一塁から8番・齋藤 明日加が右中間を破る二塁打を放ってチャンスを広げる。
さらに9番・吉金が左中間を破る2点三塁打を放って4-4の同点に。そして打順が1番に戻ると、辻井がきっちりと中前に弾き返し、適時打で得点。この回で一挙4得点の伊予銀行が逆転に成功した。
木村のダメ押し弾
立場が変わり追いかけるNECプラットフォームズは、4回裏。2死から8番・柴田が四球で出塁。さらに9番・千葉 彩音も中前安打で続いた。ここで打順が先頭に戻ると、これまで打撃に苦しんでいた1番・木村 友奏が庄司の球を捉えた。フルスイングとともに高く上がった打球はそのまま左中間を越える本塁打となり、なんとここで特大3点弾。
再び1発で試合をひっくり返したNECプラットフォームズ。木村の復活を告げる一発で、チームを立ち直らせた。するとここで伊予銀行の投手が2番手・田内 愛絵里に交代。田内は直後の打者を飛球に打ち取って、この流れを断ち切ると援護に期待した。
そしてリードを奪ったNECプラットフォームズも、5回表に投手を大塲 亜莉菜に交代。伊予銀行の反撃を許さない投球で、山本がつくった試合を引き継いだ。
NECのホーム1勝目!
2点を追う伊予銀行は7回表、1死から本間 紀帆の打球で三塁手・千葉の送球が乱れてセーフに。そして、この試合で本塁打を放っている5番・平岡が1死一塁から左中間に弾き返すと、この打球を中堅手・原が俊足を活かして走り込みキャッチ。抜けるか…と考えてしまうような打球を見事に抑え、投手を助けた。
その後、伊予銀行は大塲によって打線が沈黙。最後の一人を見逃し三振で乗り切り、ホームゲーム初戦を勝利で飾った。最後に本塁打を放った木村は「みんなが繋いでくれたので、私も後ろに回す意識で打席に入りました。まさか本塁打になるとは思わなかったので、良かったです」と話した。
1500人の大観衆に見守られて勝ち取った今季7勝目。NECプラットフォームズの勢いはどこまで続くのか、明日のSHIONOGIレインボーストークス戦にも注目だ。













